気になる新作インディーゲームの開発者にインタビューする本企画。今回は、Pixelatto開発、PC向けに6月4日正式リリースされた2Dアクション『Reventure』開発者へのミニインタビューをお届けします。
本作は、100種類のエンディングがある2Dアクションアドベンチャー。何度も繰り返しプレイし、試行錯誤しながら様々な条件のエンディングを見つけて行きます。アイテムを入手すればするほどジャンプ力が落ちるため、どのアイテムを取り、どれを無視するかという判断要素も。日本語にも対応済みです。
『Reventure』は820円で配信中。
――まずは自己紹介をお願いします。
Javi Cepa氏(以下Cepa氏)Javi Cepaです。Pixelattoという3人で活動している、南スペインの小さなインディースタジオでディレクターをしています。100のエンディングがあるノンリニアな2Dアクション『Reventure』のクリエイターも務めています。
――本作の開発はいつどのようにして始まったのでしょうか?
Cepa氏本作のコンセプトは、国際的なゲームジャム「Ludum Dare」で誕生しました。これは何千もの開発者が数ヶ月ごとに集まり、48時間以内に小さなゲームを作るというものです。テーマは「たくさんあればあるほどダメ」というものでしたので、多くのゲーム(特にRPG)において、アイテムをひたすら手に入れることでどうなるのか、という部分をパロディにしようと決めました。これがなかなか好評を得て、全体で3位を取ることができました。本作のコアとなるコンセプトが面白いということは証明されたのですが、当時自分は忙しく、それから数ヶ月経ってから、本作の商業製品としての開発をスタートさせたのです。
――本作の特徴を教えてください。
Cepa氏本作は世界で一番エンディングの数が多いゲームです!他にも革新的なシステムが搭載されています。アイテムを拾えば拾うほど、プレイヤーのジャンプ力が落ちますので、「すべて拾っちゃえ」ではなく、どのアイテムを拾うか決めなくてはいけません。操作はファミコンの時のように2つのボタンだけです。また、Twitchでのストリーミング機能が搭載されており、視聴者がストリーマーと交流することができ、これが人気を博しています。『Monkey Island』以来のすごく独特なユーモアもありますよ。
――本作が影響を受けた作品はありますか?
Cepa氏私は人生の中で様々なゲームをプレイしてきており、これらから逃れるのは不可能です。しかし、本作は独自の魂を持っていると思います。プレイヤー達の一部からは、本作が『The Stanley Parable』と『Minit』のミックスだと言われますが、私としては一番近いのは「きみならどうする?」というゲームブックシリーズだと思っています。もちろん、無意識のうちに多くの2Dアクションを始めとする、様々なゲーム、本、映画からの影響はあるでしょう。本作を開発には、素晴らしいクリエイターの皆さんに恩返しするような気持ちで取り組みました。
――最後に日本の読者にメッセージをお願いします。
Cepa氏日本には以前、15日間だけ行ったことがあります。たったそれだけでも、皆さんの文化がいかに素晴らしいものであるのか知るには十分でした。特に庭園における非対称性には感銘を受けました。本作のレベル/環境デザインにおいても、この影響を垣間見ることができるでしょう。私が子供の頃遊んだたくさんのゲームを生み出してくれたこと、そして私をゲーム開発に導いてくれたことに感謝します。
――ありがとうございました。
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