『冤罪執行遊戯ユルキル』脱出ADVとSTGをどう組み合わせるの? (運良く)プロデューサーにあれこれ聞けたので、プレイレポと共にお届け!【TGS2019】 | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

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『冤罪執行遊戯ユルキル』脱出ADVとSTGをどう組み合わせるの? (運良く)プロデューサーにあれこれ聞けたので、プレイレポと共にお届け!【TGS2019】

興味深くも謎めいているSTG『冤罪執行遊戯ユルキル』が、「東京ゲームショウ2019」にプレイアブル出展しているので足を運んだところ、プロデューサーの梅田慎介氏に運良くお話を窺うことができました。プレイレポートも合わせてどうぞ。

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「東京ゲームショウ2019」の開催に合わせ、電撃的に発表されたPS4/PCソフト『冤罪執行遊戯ユルキル』。シューティングと脱出ADVを組み合わせたという本作のゲーム性は、発表当初から大きな衝撃を与えました。

「賭ケグルイ」原作者の河本ほむら氏が『冤罪執行遊戯ユルキル』の原作・シナリオを手がけており、シューティングパートはSTGファンなら誰もが知るグレフが開発。さらに、キャラクターデザインに清原紘氏(『蒼き革命のヴァルキュリア』キャラクターデザイン)を起用し、『モンスターハンター』シリーズでも知られている小見山優子氏が作曲を担当するなど、開発の布陣を見るだけでもその本気度が伝わります。

ですがその一方で、STGと脱出ADVの融合がどんなゲームを生み出すのか、想像もつかないゲームファンも少なくないことでしょう。恥ずかしながら、筆者もその中のひとり。ですが有り難いことに、『冤罪執行遊戯ユルキル』は「東京ゲームショウ2019」にてプレイアブル出展を果たしているので、謎めく部分を解き明かすきっかけが得られそうです。

そこで早速、KONAMIブースの一角にある『冤罪執行遊戯ユルキル』試遊コーナーに足を運んだところ、なんとイザナギゲームズの代表取締役であり、本作のプロデューサーも兼ねている梅田慎介氏の姿が! 絶好の機会とばかりに、『冤罪執行遊戯ユルキル』へ対する質問を投げかけたところ、ものすごく丁寧にご対応いただき、本作の形が少しずつ見えてきました。


まず、第一報の画像に登場し、今回出展されている試遊版のタイトル画面を彩る男女について。左側の男性が本作の主人公「春秋千石」で、冤罪で捕まっている囚人という立場。そして右側の彼女「莇リナ」は、主人公が巻き込まれた事件で家族が殺された、いわゆる遺族。千石に対しては、“真実を明かさない卑劣な犯人”といった認識を抱いており、復讐の念に駆られています。

囚人として服役している千石は、その無実を証明する機会として、「ユルキルランド」と呼ばれる場所に連れていかれます。この「ユルキルランド」が脱出ADVの要素にあたり、冤罪を証明する証拠集めをここで行います。といってもただの探索パートではなく、充分に証拠品を集められなかったり、誤った判断を下してしまうと、千石に死が訪れることも。


そして脱出ADVが終わると、シューティングシーンが展開。この脱出ADV形式の“探索パート”と、続いて始まる“STGパート”がセットになり、両方合わせて1ステージという構成です。脱出ADV+STGで1話、と考えると分かりやすいかもしれません。



設定上では、このSTGパートはVR空間での出来事ですが、STGパートでの敗北は千石の死を意味しているので、VRと言っても命懸けで挑まねばなりません。今回の試遊版では、殺人犯への恨みから“執行人”という役割を担っているリナがSTGパートのボスとして登場し、STG内の会話シーンでは千石に罪を認めさせるべく様々な指摘を口にします。



その指摘に対抗したり、矛盾を明らかにするためには、探索パートで入手した証拠品が不可欠。しかも集めただけでは不十分で、相手の会話に合わせて適切に使用しなければなりません。ちなみに試遊版は脱出ADVパートがないため、今回はボタンを押して送るだけでリナと千石のやりとりが展開していきます。製品版では実際にどのようなやり取りをゲーム的に繰り広げるのか、今後の続報が楽しみです。



続いては、STGパートのゲームシステムを紹介します。STGパートでは、基本的な「メインショット」と、敵を倒すと出現する「マテリアル」を回収して溜めるゲージを使用する2種類の攻撃手段が用意されています。


一定のゲージを消費する「アウトバーストショット」は、着弾後に敵の弾を消すこともできる追尾レーザー。威力もなかなかのもので、雑魚を「メインショット」で撃破して「マテリアル」を入手し、手強い敵に「アウトバーストショット」を繰り出す。こうすることでテンポよく敵を撃破できるので、リソース管理がクセになりそう。


そして、ゲージを使うもうひとつの攻撃手段は「アウトバーストボム」。ゲージの残量に比例して威力が上がる広範囲攻撃で、切り札的な存在と言えるでしょう。しかも、ゲージが100%の時は“超威力&範囲が全画面”と、問答無用の爆発攻撃となります。ただし、「アウトバーストボム」を使用するとゲージの残量が一気に0となるので、決めきらないと立て直しに時間がかかるかもしれません。

また「メインショット」は、押しっぱなしで連射が出来るほか、押しっぱなしにすることでショットが集中する&自機速度が低下するといった使い方も可能。それぞれボタンが異なるので、敵の攻撃に合わせて使い分けるのがお勧めです。火力を出したくてつい集中ショットだけに頼ってしまった筆者は、ちょいちょい被弾するハメに。使い分け、大事です。


試遊版の感触としては、操作性や自機の反応も良く、ゲームシステムも直感的に分かりやすいため、(自分の腕前という問題を除けば)ストレスなくSTGの醍醐味を味わえる印象でした。「マテリアル」をしっかりと回収して「アウトバーストショット」を使うと、敵を倒す速度も上がってテンポアップ。より良い効率を探っていく、という楽しさも味わえそうです。

ゲージを管理し、敵の出現位置や攻撃に合わせて自機の速度を変え、タイミングを見極めて「アウトバーストショット」を駆使する。矢継ぎ早に迫ってくる判断の連続に対し、自身の経験とテクニックで活路を見出すというSTGならではの感覚は、この『冤罪執行遊戯ユルキル』でもしっかりと楽しめました。そして、ここぞという場面で放つ「アウトバーストボム」で敵を撃破した際には、爽快感も満点。もっと遊びたい、という点以外の大きな不満は見当たらない試遊体験となりました。


梅田氏によれば、河本氏が紡ぐ物語も大きな魅力ですが、STGパートもしっかりと作り込まれており、単独のSTGゲームとして見ても遜色ない内容を目指しているとのこと。しかも、製品版ではSTGパートだけを楽しむことも可能。ステージイベントでの発表も含め、「東京ゲームショウ 2019」への出展を通じて、より期待度が高まったSTGファンも多いことでしょう。

物語とSTGの魅力を両立させ、新たなプレイ感の提供に挑む『冤罪執行遊戯ユルキル』。より多くの人にその体験を味わって欲しいと、STGの一ファンとして願って止みません。

《臥待 弦》
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