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『サイバーパンク2077』CDPR開発者にインタビュー!オープンワールドRPGとしてのディテールを根掘り葉掘り訊いた【TGS2019】

文章書く彦の個人的大本命『サイバーパンク2077』。東京ゲームショウで実機プレイを観たのち、ウットリしたまま同作レベルデザイナーにインタビューを実施し、RPGシューターとして気になるポイントを中心にいろいろなお話を伺いました。

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『サイバーパンク2077』CDPR開発者にインタビュー!オープンワールドRPGとしてのディテールを根掘り葉掘り訊いた【TGS2019】
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  • 2019/09/17
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  • 2019/09/17

9月12日から4日間にわたって開かれ、大盛況のうち終わりを迎えた東京ゲームショウ2019(以下、TGS2019)。色々な注目ゲームがありましたが、筆者としては『サイバーパンク2077』が大本命。首をハチャメチャに長くして心待ちにしているゲーマーの皆さんも多いことでしょう。TGS2019のサイバーパンク2077ブースでは、特設シアター内での映像公開もあり、キアヌ・リーブスの直筆サインもあり、ゲーム内に登場するバイク「YAIBA KUSANAGI」の実物大モデルもあり……ファンにとってはたまらない出展内容が揃っています。

Game*Spark編集部は、『サイバーパンク2077』のレベルデザイナーであるマックス・ピアース氏へインタビューを実施。通訳としてCDPRジャパンカントリーマネージャー本間覚氏も参加する中、本作のディテールを解き明かすべく、映像に関するモノからゲーム内の細かな要素にまつわるモノまで質問を投げかけていきました。


インタビューに先駆けて、特設シアターで実機デモプレイを観覧。大まかな内容は、先立って公開された「ディープダイブビデオ」を踏襲しつつかなり拡大したようなもので、全編フルローカライズされた日本語版の映像を堪能できました。この映像は撮影禁止で、Web上での公開もしない予定なのだそう。会場に足を運べないファンにとっては歯がゆいところと思われますが、続報を待ちましょう……!

プレイヤーはパシフィカ地区を牛耳るヴードゥー・ボーイズの依頼を受け、彼らと対立するギャングであるアニマルズの様子を調べるために、建造途中で放棄されたショッピングモールに潜入。「STRONG SOLO」「NETRUNNER」の2種類のスタイルを切り替えられる特別仕様の開発用ビルドを使いつつ、極めてサイバーパンクらしいゲームプレイを見せてくれました。ここからは、そんな実機プレイデモを観たあとに行ったインタビューの様子をお届けします!


――実機デモプレイは「ディープダイブビデオ」を拡大したような内容で、興味深かったです。最初に気になったのは、ナイトシティの中で見られる日本語の看板です。「ラーメン」の看板があったのですが、例えば『サイバーパンク2077』の世界の中で“食事をとる”といったような要素はあるのでしょうか。

マックス・ピアース氏(以下、ピアース氏):食べ物はいわゆるコンシューマブル(消費型)アイテムとしてゲーム内に登場し、食べることができるようになっています。

――実機デモプレイにも買い物をするシーンがありましたね。衣服の種類もたくさん用意されているのでしょうか。

ピアース氏: もちろん!みなさんには自分好みのVを作ってもらいたいので、今日見ていただいたもの以外にも様々な衣服を用意しています。

――衣服を装備することによってゲームの展開が有利になったり、主人公が強化されたりということはありますか?

ピアース氏: あります。例を挙げると、「ストリートクレド」というステータスがあります。「ストリートクレド」とは、そのキャラクターがどれだけ街の人々にカッコいいと思われているかを示す値です。Vにいろんな衣服を着せてカッコよくすることによって、「ストリートクレド」のステータスが上昇して、それが実際にゲームプレイに影響を及ぼすことになります。そして、「ストリートクレド」は衣服と非常に密接に関係しています。

――要は「かっこよさポイント」ということですね。

ピアース氏: そうですね、人々の評判のようなものです。



――ビークル(乗り物)に乗ったときにラジオが流れていましたが、音楽以外のラジオ番組もあるのでしょうか。デモ中にも、ラジオのいろいろな使い道が示唆されていました。

ピアース氏: そこはまだ詳しく話すことができないのですが、「音楽以外の要素」にもご期待ください。

――ラジオからダブステップが流れていましたが、ダブステップは2077年の世界でも大人気なのでしょうか。それとも懐メロ的な扱い……?

ピアース氏: 良い質問ですね(笑)。ラジオで流れているということは、2077年でもダブステップはポピュラーで力を持っているということだと思います。

――ビークルを用いたミニゲームなど、他のオープンワールドアクションゲームで見られるような「アクティビティ」「チャレンジミッション」的な要素はどれくらいあるのでしょうか。

ピアース氏: 「レース」の仕組みが存在することは既に公表していますが、他にも「シューティングレンジ」などのアクティビティがあります。 このゲームでは実際に行動することで経験値が貯まるシステムになっているので、「シューティングレンジ」で射撃の練習をすることで銃の経験値をもらえますし、スキルを上げていくことができます。



――『ウィッチャー3 ワイルドハント』で言う「グウェント」のような規模の大きなミニゲームは収録されますか?

ピアース氏: レース、シューティングレンジというようなアクティビティはありますが、現状ではグウェントのようなミニゲームの予定はありません。

――ムービー内の字幕には、プレイヤーが理解できない言語がリアルタイムで翻訳されていくような表現がありました。他言語がカタカタと日本語に変換される……といったような演出です。先ほど「ラーメン」の看板についても触れましたが、『サイバーパンク2077』には日本人のキャラクターは登場するのでしょうか。

ピアース氏: ええ、日本人は登場します。今回のムービーではハイチ・クレオール語が翻訳されていました。日本語版『サイバーパンク2077』に出てくる日本人のセリフは当然翻訳する意味がないので、そのまま表示されます。

――ちなみに、翻訳自体も身体パーツの機能なんですよね?

ピアース氏: そうですね身体パーツ……サイバーウェアでやっているという設定です。

――ということは、パーツが揃わないうちは翻訳されない言語があるのでしょうか?

ピアース氏: タイミングによっては、適切な装備品を装備してない限り相手が何を言ってるかまったく分からないこともありえます。NPC間でどのような会話をしているのか分からない、というようなシチュエーションもありえるわけですね。



――プレイヤーが時折摂取するスプレーのようなものの使い道を詳しく教えてください。今回の映像でも吸引するように使われていました。

ピアース氏: 今回のデモで使っているのは、プレイヤーが一時的に高速化する効果があり、ゲームプレイ的には「相手がスローに見える」といったようなものです。それ以外にも、体力を回復するものもあります。

――敵を見ているときに、“弱点属性”のような表示が4種類ぐらい確認できました。この“弱点属性”は、Vの身体改造が進んだりアップグレードしたりすることで、視認できる数が増えるのでしょうか。

ピアース氏: 具体的に何種類あるかは答えられませんが、敵には弱点があって、それに対応する装備を用いると攻略が楽になります。ちなみに、相手の耐性が見えるのはスキャナーの機能です。スキャナー機能がついているサイバーウェアがあれば、スキャンしたときに相手の弱点が分かるようになります。弱点のほかに「脅威度」もあって、例えば今から向かう場所が自分のキャラクターにとってキツい場所なのかどうかは、「脅威度」を測ることで事前に分かります。

――デモ内に「マルウェア」が登場していましたね。敵をハッキングして攻撃するという、いかにもサイバーパンクらしい要素です。他にもマルウェアの使い道はあるのでしょうか。交渉を有利に進めたり、ミッションを楽に進行できたり、といったような。

ピアース氏: これも詳しいことは答えられないのですが、ハッキングのミニゲームを有利にできるようなものはある……今日はこれくらいでご容赦ください(笑)。

――デモ後半のカットシーンには、サイバー空間が登場しました。サイバー空間には、プレイヤーが自ら足を運ぶこともできるのでしょうか。

ピアース氏: 具体的にどうやってサイバー空間にアクセスするのか、現時点ではお話することはできません。ひとつ言えるのは、サイバー空間の存在はメインストーリーにおいてとても重要な役割を果たしている、ということです。

――氷風呂のようなものに入って、サイバー空間にアクセスするというような描写になっていましたね。あれにはどのような意味があったのでしょう?Vの身体をオーバークロックさせているためでしょうか。

ピアース氏: 氷風呂に入る理由はストーリー上で語られるので、ご自身で経験してみてください。



――マルチプレイヤー要素を開発中と伝えられていましたが、マルチプレイヤーモードではどのようなゲームプレイを楽しめるのでしょうか。

ピアース氏: 私個人としてもマルチプレイヤーが搭載されるのは楽しみですが、実装されるとしても、かなり先の話です。現在はシングルプレイヤーのゲームを完成させることに全力を注いでいますからね。

――ということは、ダウンロードコンテンツや追加のストーリー要素などもまだ不明瞭ということでしょうか。

ピアース氏: 『ウィッチャー3』のように大型拡張コンテンツを展開しようという計画はありますが、まずは本編のメインストーリーを楽しんでいただけるように集中しています。

――デモでは銃火器やナイフ、ナノワイヤーが武器として登場しましたが、他にはどのような種類があるのでしょうか。

ピアース氏: 近接武器だけでもいろいろな種類があります。デモで見られるボス「サスカッチ」が使っていたようなハンマーも装備することができますし、扉をこじ開けるために用いられていた強化サイバーアームのようなもので、格闘戦闘を有利にすすめることもできます。チーム内では「ゴリラフィスト」と呼んでいます。

――サイバーウェア(身体パーツ)にはどれぐらいの部位、種類があるのでしょうか。

ピアース氏: 全ての部位を細かく話すことはできませんが、例えば、足を強化することでジャンプ力を向上させることができます。それも一段階だけではなく、何回も強化することができます。足の強化が進んでいけば、ジャンプ力の強化だけでなく落下ダメージを無効化するようなこともできますよ。

――プレイヤーキャラクター以外のカスタマイゼーションについてお聞かせください。武器やビークルの改造要素は存在するのでしょうか。

ピアース氏: 武器はカスタマイズ可能です。サイトを変更したり、ステータスを強化していけます。

――落ちている武器を拾う際、ステータスウィンドウの色に違いが見られましたが、レアリティが設定されているのでしょうか。RPGやハック&スラッシュ系のように、進行度に応じてどんどん強い武器が出てくるのでしょうか。

ピアース氏: はい、アイテムにはレアリティの概念があります。アイテムは世界中にたくさん配置されているので、RPG的に武器を探しにいって獲得して戦闘に使うことができます。先ほど述べたように武器にはカスタマイゼーションがあるので、自分の好みの銃を強化して、愛着をもって長く使っていくということもできます。



――ナイトシティの街並みをゲーム進行と関係なく自由に歩きまわって、何の関係もない建物に入ってみたいです。そのような観光的な楽しみ方もあるのでしょうか。

ピアース氏: どれくらいの数の施設にアクセスできるか、詳しくはまだ話せません。例えば2018年公開のデモに出たVのアパートがある場所……我々が「メガビルディング」と呼んでいる超高層マンションがあるんですが、その中には住居だけではなく武器屋などいろいろなお店が入っています。今回のデモだと肉屋と教会が出てきていますね。もちろん他にもいろいろと用意してあります。

――Vの家は複数ありますか?ハウジング要素(家の購入、装飾、増築など)はあるのでしょうか。

ピアース氏: Vの家はひとつだけです。

――ゲーム進行と関係なくナイトシティを探索することで、恩恵を得られるようなことはあるのでしょうか。

ピアース氏: アイテムの発見などは当然あるんですが、裏路地を歩いていたりするとサイドクエストが始まったり、ちょっとした事件に巻き込まれるようなこともあります。探索していく中でいろいろなメインストーリーと関係ない話と出会うことができますから、ぜひ隅々までナイトシティを探索してみてほしいです。

――『サイバーパンク2077』の物語のすべては、ナイトシティの中だけで展開するのでしょうか。サイバースペースもある意味そうなのですが、他の街、国に行くことはありますか。

ピアース氏: 本作の舞台は基本的にはナイトシティです。ナイトシティには何十時間も費やしていただけるだけの魅力はあると思っていますので、ご期待ください。

――最後の質問です。正直言って、2020年4月16日のリリース日が待ち遠しくてたまりません。これからの約半年間、どのようにして『サイバーパンク2077』の発売を待っていればいいでしょうか……。

ピアース氏: そうですね……TRPGとしての新作である「Cyberpunk RED」や原典「Cyberpunk 2.0.2.0.」を読んで、資料にも目を通して世界観への理解を深めてみるのもオススメです。

――本日はありがとうございました。



撮影時、筆者も入って3ショットをいただきました……(左からマックス・ピアース氏、文章書く彦、本間覚氏)

話を聞けば聞くほど待ちきれない思いが募る『サイバーパンク2077』。今回のTGSでのデモ映像も素晴らしい仕上がりでした。ちなみに日本語版「Cyperpunk 2.0.2.0.」は入手困難なのですが、英語かつデジタル版(電子書籍)であれば各小売店のサイトから購入可能です。辞書を片手にゆっくり読んで、2020年春までにガッチリ予習してみては!
《文章書く彦》




「ラジオ善意X」聴いてね 文章書く彦

好きなガンダムは∀ガンダム、好きなマンガはレベルE、好きな映画監督はポール・トーマス・アンダーソン、好きなゲームジャンルはオープンワールドものとローグライク(ローグライト)、好きな昆虫はカマキリ、好きなバンドはFUGAZI、好きな作曲家は浜渦正志、好きな小説家はカート・ヴォネガット・ジュニアと舞城王太郎、好きなラッパーはポチョムキン、好きな焼酎は鳥飼、好きなルフィが言ってない言葉は「何が嫌いかより何が好きかで自分を語れよ!(ドン)」、好きな笑い男が書いてた言葉は「or should I?(だが、ならざるべきか?)」。

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