【連載予告】ゲームで英語漬け:Game*Spark的学習術 | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

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【連載予告】ゲームで英語漬け:Game*Spark的学習術

連載第1回は3月1日より掲載予定。英語環境でのゲームプレイのコツ、各言語におけるローカライズの違い、覚えておきたい“キーフレーズ”などをお届けします。

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序文:ゲームこそ最強の英語教材である


グローバルローンチが主流になった昨今、大作海外ゲームが最初から日本語に対応していたり、日本の作品で言語切り替え機能が付いているものも増えてきました。それでも日本語版のリリースが後発になることは相変わらず。しかもインディーズ系は良作であっても翻訳されないものが未だ多く、有志翻訳者によってようやく日本に紹介されるという状態です。

洋ゲーが好きでも英語を理解してプレイできるとは限らないし、雰囲気を十二分に楽しむために日本語ローカライズを待つことも珍しくはありません。それでも、生粋の洋ゲーマーであるGame*sparkの読者であれば、ほぼ全員がこう思ったことがあるに違いない――ローカライズまで待てないから、英語版でいち早く遊びたい!

そして中には、英語はさっぱりでも辞書を片手に画面とにらめっこしながら、最低限プレイできるだけの英語を覚えようとした人もいることでしょう。もし、そんな経験があるのなら、その時に持っていた翻訳への執念を思い出してください。学校の授業で勉強した英語よりも、自発的に楽しく英語を覚えられたのではないでしょうか。


例えば筆者はストラテジーゲームの代表的シリーズ『シドマイヤーズ シヴィライゼーション』や『Europa Universalis』の画面を埋め尽くす文字情報の洪水を四苦八苦しながら訳していました。税収、軍事費、借款……表示される単語が地名か用語かすら分からない有様でしたが、それでもこのゲームを面白く遊びたいという一心でひとつずつ覚えていきました。

すると、同時に英語の長文読解が自然と出来るようになり、学習の中で出てきた難しい単語が「あっ、これゲームの中に出てきた単語だ!」と、某通信教育のようにゲームのプレイ内容と一緒に思い出せたのです。単純に単語帳を暗記したものと違って、自分の判断や行動と一緒に覚えたことなので、記憶の中から抜けることなく定着していました。

このように、洋ゲー好きが高じて英語が得意になったという方は多いのではないでしょうか。楽しい事をしていて英語が身につく、これは学習においてかなり効果のある方法に間違いありません。

そこで、改めてゲームを語学教材として見た場合、どれほどの利点があるか考えてみました。前述の通り、近年のゲームには日本語と英語以外にも中国語、韓国語、ヨーロッパ諸語が自由に切り替えられる作品が増えています。


『ファイナルファンタジー』シリーズや『キングダム ハーツ』シリーズの場合、後発の英語ローカライズを逆輸入してINTERNATIONAL版、FINAL MIX版としていましたが、どちらも最新作では全世界同時発売、日本語・英語切り替え機能(『KH III』ではDLCとして)を搭載しました。つまり、日英対訳が完備された状態です。その結果何が起こるかというと、次の画像をご覧ください。



こちらは『モンスターハンター:ワールド』の英語表記です。恐らく英語に切り替えたことのないプレイヤーがほとんどでしょうが、ある程度進めているなら英語が分からなくても、アイコンなどを手がかりにして、辞書を使わずにおおよそ推測が出来るはずです。

この「辞書を使わずに意味を推測できる」というのが英語学習における重要なポイントで、日本語の思考を介さないいわゆる「英語脳」をつくるのに大切な訓練です。

皆さんはゲームにある程度慣れてくると、表示されている説明文を一字一句読むことなくその内容はおおよそ覚えてしまうでしょう。この状態で英語に切り替えると、「英文は分からないが、そこに表示される内容は覚えている」という不思議な状態になるのです。これには某聞き流し学習と同等の効果があり、語学で苦労する「一度日本語に訳して理解する作業」をスキップして「英文を直接理解する」という訓練ができます。

『モンハン:ワールド』などのアクションゲームなどは、物語の台詞などを追わなくてもプレイできてしまいますが、そのまま遊び続けていると個々の単語に注目するようになって、“Felyne”が“アイルー”、“Fertilizer”が“肥料”など少しずつ分解して覚えていきます。そうしてゲーム体験と一緒に覚えた英語は抜けることなく、将来的に使えるようになる英語として身についていくのです。

現在の大作と言われるゲームは数時間に及ぶ英語ダイアログと膨大なテキストを含んでいます。わざわざ追加で費用を払わずとも、全力で楽しめるリスニング・リーディング教材が皆さんの手元に既にあるのです。例えばお子さんが勉強を嫌がっているとしたら、自分が英語学習を面倒に思っているなら、是非英語に切り替えたゲームをプレイしてしてみましょう。1周クリアする頃にはきっと「英語脳」が芽生えているはずですよ。

まもなく掲載予定の「ゲームで英語漬け:Game*Spark的学習術」第1回は、『モンスターハンター:ワールド』を取り上げながら英語学習にチャレンジしていきます。英語環境でのゲームプレイのコツ、各言語におけるローカライズの違い、覚えておきたい“キーフレーズ”などをお届けしていくので、お楽しみに!
《Skollfang》

好奇心と探究心 Skollfang

ゲームの世界をもっと好きになる「おいしい一粒」をお届けします。

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