
『ぽこ あ ポケモン』の英語版はアメリカを基準にしているため、会話は主に米口語で交わされるほか、ポケモン図鑑で使われる単位もヤード・ポンド法に置き換えられています。Magmar(ブーバー)の項を例に見てみましょう。
This fire-breather's body temperatures nearly 2,200 degrees Fahrenheit.
Height:4'3
Weight:98.1lbs.
ブーバーの説明では温度にも言及しているため、日本の摂氏とは異なる華氏(ファーレンハイト)に置き換えられています。華氏は塩水+塩化アンモニウムで最も冷える点(摂氏−17.8度)を華氏0度、人間の平熱(摂氏37.0度)を98.6度(考案当初は華氏96度)の基準にしたもので、目盛間隔も摂氏とは異なります。そのため変換はちょっとややこしく、摂氏が普及した現在はほぼアメリカと一部の国しか使っていません。華氏表示が当たり前であるアメリカの天気予報に慣れるには少々時間がかかるでしょう。
高さ、重さはフィート、ポンドですが、単位が書いていない、見慣れない「lbs」で所見だと迷うかも知れません。1フィートは約0.3m、1ポンド(lb)は約0.45kgです。日本語版ではブーバーの体温は1200度、高さ1.3m、重さ44.5kgですから、見比べて感覚を掴んでみましょう。
アメリカで生活するならメートル法との単位間違いには注意が必要で、特に燃料のガロンとリットルの間違いで航空事故にを引き起こしたケースもあります(ギムリー・グライダー、緑十字機)。くれぐれも単位の確認には気を抜かないように。今回はポケモン達の会話から、知っておくと便利なスラングやイディオム表現をピックアップします。
Dialogue/Slang and Idioms

Professor Tangrowth:I think a house would suit you to a T!
モジャンボ博士:家はおまえさんにはうってつけじゃろう!
To a T:完璧
英会話で結構目にする機会はありますが、「T」が何を表わすのかは実はよく分かっていません。 “To a tee”と書く場合も。

Timburr:Yay! all right, just leave the rest to us!
ドッコラー:よっしゃ!あとはオレたちにまかせてくれ!
Leave the rest to ~:後を任せる

Drilbur:I don't really know a whole lot about this area, so you've gotta show me the ropes, OK? I'm counting on you!
このあたりのことは全然分からねえから、いろいろ教えてくれよな?頼りにするぜ!
Show the ropes:新人に手ほどきする
これは船乗りの仕事に由来する慣用句で、新しくクルーに入った新人にロープの結び方を教えることから。

Scyther:Oh hey, you've already got some small logs! Think I could have 'em?(Sure thing!)
Score! All right, you ready?
ストライク:なんだ、もうちいさいまるた持ってんのか!もらってもいいか?
やったぜ!それじゃ準備は良いか?
Score:もらった!(感嘆)
スポーツの得点から転じて、なにか良いものを手に入れたときに使うスラングです。あまり行儀のよろしくない意味で使うことも多いので、特に異性がいる前では誤解を招かないよう注意しましょう。

I got ya somethin'―think fast!
いいブツ持ってきたぜ―ほらよ!
think fast:相手の不意を突くときのかけ声

Machoke:I tried to knock it down, but my punches couldn't even make a dent...
ゴーリキー:とりあえず殴ってみたんだが、オレの拳じゃまるで歯が立たなかったぜ…
Make a dent:多少の成果を出す
直訳すると「打撃でへこみをつくる」なのですが、“not make a dent”で使われることが多く、「dent」の「歯」の意味から「歯が立たない」とよく訳されます。

Classic Ditto! I knew you'd handle it!
すげーぜメタモン!あんたならできると思ってたぜ!
Classic:最高!(感嘆)、最悪
感嘆句の意味変化の例に漏れず、これも状況によって良い意味と悪い意味で使い分けられます。日本でも「こいつはケッサクだ」というように悪い方では皮肉のニュアンスが強く出ます。ちなみに英語版は筋肉ネタが増量していました。














