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『No Straight Roads』「Working Class Heroes」が世界を変えたロックの力【ゲームで英語漬け#46】

あの音楽用語ってどういう意味? 音楽業界の光と闇を描いた『No Straight Roads』を特集します。Let's Rock, Baby!

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『No Straight Roads』「Working Class Heroes」が世界を変えたロックの力【ゲームで英語漬け#46】
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今回は2020年8月発売の音楽アクション『No Straight Road』を特集します。大衆の熱狂によってエネルギーが生み出されている「Vinyl City」で、「時代遅れ」で「需要のない音楽」として切り捨てられたロックを武器に、街を支配するEDMアーティスト達と音楽バトルを繰り広げる物語です。インディーズらしい荒削りなところもありますが、音楽が好きな人ならマストバイの1作でしょう。

前回の練習問題

1、輪廻転生(Circle of Rebirth)
2、不言実行(Actions Speak Louder Than Words)
3、諸行無常(All Things Must Pass)

「びにーる」に「あか」って何だ? 流行の音楽用語を知る

デジタル配信が主流になってCDが売れなくなり、レコード店の閉店が続いているという音楽業界。ですが新人アーティストにとっては逆にチャンスが増えた時代でもあり、SNSを軸に発信していけば、個人制作の音楽があっという間に世界中を駆け巡るようになりました。時代と流行の変遷によって新しい用語も登場し、近年はデジタル系が多くなっています。

Vinyl

『No Straight Roads』の舞台となる街の名前であり、ゲーム業界でも時々見かけるようになった「Vinyl」という単語。レコード盤と同義で使われ、英語では「ヴァイナル」と読みます。実は素材の「ビニール」のことで、レコード盤がビニールでできていることから業界用語になりました。

DTM/DAW

「Desktop Music」「Digital Audio Workstation」の略。DTMはパソコン上で演奏・録音を行うことで、DAWはその制作ツールを指します。かつてはアナログシンセサイザーやシーケンサーで行っていた制御が全てパソコン上で行えるようになったので、アマチュア個人でも音楽制作ができる環境を整えられます。

EDM

「Electronic Dance Music」の略語。シンセサイザーなどの電子音を多用したダンスミュージック、特に近年流行しているポップ系に進出したエレクトロサウンドの系統を指します。日本ではPerfumeやきゃりーぱみゅぱみゅをプロデュースする中田ヤスタカ氏が有名ですね。

『No Straight Roads』ではJ-POP風のステージがあり、日本語吹き替えでは山本亜衣氏によるヴォーカルに切り替わります。英語と聞き比べると面白いですよ。

DJ

「Disc Jockey」の略。ラジオやダンスフロアで音源の操作を担当します。クラブDJは2つの曲をスムーズに繋げる技術が求められ、ターンテーブルやミキサーを使って即興的に音源を加工します。「スクラッチ」はターンテーブルの操作から派生したものです。

MC

「Master of Ceremonies」または「Microphone Controller」の略。いわゆる「司会」のことを指しますが、クラブカルチャーでは盛り上げ役としてラップやコール&レスポンスをやるので、ラッパーがMCを名義によく入れています。

a.k.a.

「As Known As」の略。名義A a.k.a 名義Bのように、「またの名を」という感覚で使われています。

feat.

「Featuring」の略。音楽業界ではゲストを呼んで製作した場合に付くクレジットですが、フィーチャーされる側が呼んだ側よりも「上の立場」、言わば特別出演に当たるときに使われます。

Vaporwave

伸びたテープのようなくぐもった音と80年代のラウンジミュージックのようなスローテンポが特徴のジャンル。時代遅れになったオブジェに関するアートワークと結びついていることが多く、歪んだ奇妙なノスタルジーを感じさせます。『スプラトゥーン』の拡張に取り入れられ話題になりました。

民衆の武器となる音楽「Rock」

音楽ジャンルの「Rock」は動詞の「揺り動かす」の意味が語源です。クイーンの「We will rock you」のように、心理的に震撼させる、感動させるという意味でもよく使われています。その言葉の起源を辿ると、音楽としての「ロックンロール」が登場する以前は「Rock and roll」とは「揺り動いて転がる」、つまりチョメチョメな行為を指すスラングでした。

ブルースなどのアメリカの黒人音楽がベースになったこの音楽は、言葉の意味もあって白人保守層から低俗、卑猥と誹られることになります。労働者層を中心に発展していったので、生活の苦しさや政治的なメッセージも込められていました。

それがアメリカからイギリスに伝わって、「ロック」となる過程でよりその傾向が強くなります。ビートルズやローリングストーンズなど、「Working class(労働者階級)」から続々とロックスターが登場し、イギリス発のロックが世界を席巻する「British Invasion(イギリスの侵略)」という現象が起こりました。下町気質の強い主張を持った若者が、権力と金が支配する音楽シーンに新風を巻き起こす。その姿が世界の若者に勇気を与えて、反権威的な「カウンターカルチャー」が広まります。

戦時中や冷戦下では、権力側が真っ先に利用したのが「音楽」でした。金と権力を持つ人間がプロデュースし、戦意高揚など民衆をコントロールするのに使われてきました。「音楽に政治に持ち込むな」という議論がありますが、古代から音楽は政治利用されてきたのであり、むしろそのことに自覚的になったのがロックの精神と言えるでしょう。時々聞く「本物のロック」とはそういったカウンターカルチャー的気質を指しているのです。

“Let's Rock, Baby!”と言ったのは誰だったか、「Rock」はスラングの動詞としても使われていて、日本語で言う「ヤバい」と同様にポジティブな言葉になっています。相手を褒めちぎるときに“You rock!”と使えれば会話が弾むでしょう。他にも服などが似合うという意味の「Look」に代えて「Rock」を使うこともあります。友人同士の会話で使えると少しカッコも付くので覚えておくといいでしょう。

今週のキーフレーズ:IS YOUR MUSIC WORTHY?

あなたの音楽に価値はありますか?

音楽がエネルギーを生産するVinyl Cityでは、より大衆を動かせる音楽に価値があり、そうでなければ「不要」とされてしまいます。文化に対して、大きな権力が合理性だけを見て要不要を決めてしまうのはとても乱暴です。

例えば「電力が逼迫している今、ゲームは最低限の生活に不要だから節電を」と言われたらどうでしょう?これがライブハウスを直撃し、関連業界がどうなっているかは周知の通り。「不要不急」というフレーズが一人歩きしているせいもありますが、「不急」ではあっても「不要」だと上から言われては、収入面以上にプライドが傷つきます。「不要不急」という言葉を使い続けるのは不適切ではないでしょうか。

練習問題

次の楽曲のアーティスト名を答えなさい。

1,Love Like Fire
2,Stairway to Heaven
3,War Pigs

必聴! 『No Straight Road』Original Soundtrack


《Skollfang》

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