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協力ソファパズル『Couch Monsters』―ただ隣に座って遊ぶのではなく、コミュニケーションを取りながら進んでいくゲームを作りたかった【開発者インタビュー】

一緒にソファに座ってゲームをする相手、募集中です(筆者)。

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協力ソファパズル『Couch Monsters』―ただ隣に座って遊ぶのではなく、コミュニケーションを取りながら進んでいくゲームを作りたかった【開発者インタビュー】
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気になる新作インディーゲームの開発者にインタビューする本企画。今回は、Crunchy, Munch and Partners開発、PC向けに3月24日にリリースされた協力ソファパズル『Couch Monsters』開発者へのミニインタビューをお届けします。

本作は、2匹のモンスターをソファに座らせることが目的の協力パズルゲーム。片方のモンスターが飲み込んだものはもう片方のモンスターの口から吐き出されるので、このシステムを駆使しながらパズルを解いていきます。プレイ時間の目安は3~5時間程度。2人プレイを基本としているため、1人プレイでは両方のモンスターを同時に操作する必要があり、挑戦的な難度になっているということです。日本語にも対応済み。ちなみに「カウチ(Couch)」はイギリス以外の多くの英語圏で使われる英単語で、「ソファ」のことです。

『Couch Monsters』は、1,499円で配信中


――まずは自己紹介をお願いします。

Crunchy, Munch and Partners本作は、ドイツ・ベルリンに住む若者5人(Laurin Grossmann、Jaqueline Vintonjek、Marie Maslofski、Luca Storz、John Kees)によって作られました。ソファに座って一緒に遊べる可愛らしい協力ゲームで、モンスター、ソファ、そして物理演算がキーとなっています。本作は私たちの初めてのプロジェクトですが、出来上がったものにはとても誇りを持っています!

――本作の開発はいつどのようにして始まったのでしょうか?

Crunchy, Munch and Partners本作は学生のプロジェクトとして2019年に始まりました。当時、私たちはベルリンにあるDE:HIVEでゲームデザインを学んでいたのですが、Susanne Brandhorst教授とThomas Bremer教授のおかげもあり、若いゲーム開発者にとっては素晴らしい環境だったのです。

私たちはソファに座って一緒に遊ぶ協力ゲームが大好きでしたので、自分たちでも作ってみたいと思いました。2020年、本作がドイツゲームアワードを受賞したことから、実際に本作をリリースしようということになったのです。まず私たちはCrunchy, Munch and Partnersを設立し、本作の開発を続けることとしました!

――本作の特徴を教えてください。

Crunchy, Munch and Partners本作において、プレイヤーたちはソファに座りたがっている2匹の可愛いモンスターたちを操作します。本作はソファに座って一緒に遊ぶ協力ゲームであり、ゲームの目的も一緒にソファに座ることなのです。また、片方のモンスターが何か飲み込むと、もう一匹がそれを吐き出します。『Portal 2』に少し似ていますが、本作ではプレイヤーが操作するモンスターたち自身がポータルなのです。

本作のゲームプレイはとても特徴的だと思いますし、パズルを解くためにはよく考え、協力する必要があります。また、モンスターも周りの環境もめちゃくちゃ可愛いです。うちのアーティストたちがすべて手描きし、アニメーションもすべて手作りしました。

――本作が影響を受けた作品はありますか?

Crunchy, Munch and PartnersシステムはValveの『Portal』シリーズに似ているかもしれませんが、元々そういった意図はありませんでした。まずはインベントリをシェアする、というアイデアから始まり、そこからメインとなるシステムが出来上がっていったのです。

私たちは『Overcooked』や『DYO』(インタビュー)といった、ソファに座って一緒に遊べる協力ゲームが大好きで、私たちも同じようなゲームを作りたいと思ったのですが、ただ隣に座って同じゲームを遊ぶのではなく、コミュニケーションを取りながら先に進んでいくゲームを作りたいと思いました。私たちのアーティストは多少『Day of the Tentacle』とFelix Colgrave氏のアニメーションに影響を受けたようですが、基本的には何かまったく新しいものを作ろうと試みました。

――新型コロナウイルスによる開発への影響はありましたか?

Crunchy, Munch and Partnersはい。本作のほとんどは自宅から開発することとなりました。多くの人が仕事を失ったりする中、本作の開発を続けられたことはとても嬉しかったです。とはいえ、開発スピードは遅くなってしまいました。自宅から作業をするというのは、やはりオフィスで一緒に作業をするのとは違います。開発スピードは遅くなり、私たちも疲弊してしまいましたが、なんとか完成させることができました!

――本作の配信や収益化はしても大丈夫でしょうか?

Crunchy, Munch and Partnersはい、出来るだけ多くの人に本作を楽しんでもらいたいと思っています。もし本作をパートナーや兄弟、友達と一緒に遊んでもらえれば嬉しいですし、Twitchコミュニティと一緒に遊び、パズルを解くのを手伝ってもらうのも良いでしょう!もちろん、本作のストアページのリンクを貼ってもらえると大変助かります。皆さんに本作を無料でお届けできれば最高なのですが、私たちも食べていかなくてはいけないので。

――最後に日本の読者にメッセージをお願いします。

Crunchy, Munch and Partners全力で本作の開発を行いました。多くの人たちに本作を楽しんでいただけているようです。もしソファに座って一緒に遊べる可愛らしい協力ゲームが好きで、大切な人や友達、両親、子供と一緒に遊ぶゲームをお探しでしたら、本作を遊んでみていただけると光栄です。お体にお気をつけてお過ごしください。そして、隣の人には優しくしてあげてくださいね!(笑)

――ありがとうございました。

◆「注目インディーミニ問答」について
本連載は、リリース直後インディーデベロッパーメールで作品についてインタビューする連載企画です。定期的な連載にするため質問はフォーマット化し、なるべく多くのデベロッパーの声を届けることを目標としています。既に400を超える他のインタビュー記事もあわせてお楽しみください。

《Chandler》
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