【吉田輝和の絵日記】支配者の動乱によって荒れた世界を旅する硬派オープンワールドRPG『Enderal: Forgotten Stories SE』【UPDATE】 | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

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【吉田輝和の絵日記】支配者の動乱によって荒れた世界を旅する硬派オープンワールドRPG『Enderal: Forgotten Stories SE』【UPDATE】

PC版『スカイリム』を持っていれば無料でプレイできるんです。

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【吉田輝和の絵日記】支配者の動乱によって荒れた世界を旅する硬派オープンワールドRPG『Enderal: Forgotten Stories SE』【UPDATE】
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今回は、SureAIが制作したPC向けソフト『Enderal: Forgotten Stories (Special Edition)』。本作は、アルケイン熱と呼ばれる病に苦しむ主人公が、支配者の動乱によって荒廃した世界を旅していく硬派ファンタジーオープンワールドRPGです。

実は本作は、『The Elder Scrolls V: Skyrim(以下:スカイリム)』の大型MODとして無料配信されたものです。前述の通り、ストーリーや世界観はオリジナルですし、レベルシステムをはじめとしたゲーム部分にも手が加えられています。『スカイリム』をベースにしているものの、もはや別の作品なのです。

『Enderal』自体は以前から配信されていたのですが、2016年に配信された『The Elder Scrolls V: Skyrim Special Edition』に対応していなかったのです。しかし、2021年……ついに本作がそれに対応し、全てのバージョンでプレイできるようになりました。

僕は10年前に『スカイリム』が発売されてから様々なバージョンをプレイしてきました。さすがに遊び尽くした感があったのですが、本作は全く違う感覚で楽しめそうです!

プロローグは悪夢の中……カリカリ肉って?

物語は、さわやかな夏の日から始まる。

主人公は、父親に大切な話をするため、自宅へと向かうのだった……。

その前に、操作確認がてらあたりを探索してみよう。

『スカイリム』と同じく、落ちている物や自生する植物などが拾えるようだ。

誰にも見られていなければ、たとえ他人の物でも盗み放題だ!

敷地内を探索していると、火炙りにされている骨を発見した。

これはスケルトンタイプのモンスターなのか、それとも人間の成れの果ての姿なのか、どっちにしろ怖っ!

もう骨なのに絶えず燃やされていることからも執念を感じる。誰がやったんだろうか。

父親は薪割りをしていた。燃やされ続ける骨を見て「両親が邪教徒だったら嫌だな……」と思っていたのだが、まともそうなお父さんじゃないか。

父親によると、母親は家の中で夕食の準備をしているという。早速会いに行ってみよう。

……しかし家の中には母親はおらず、血まみれの動物の死体が横たわっていた。

お前が母親を殺した。ゆりかごに火をつけて妹も殺した」と突然背後に現れた父親が語りだす。

え、なに?急展開過ぎない?

唐突な父親のキャラ変に混乱している僕をよそに、ヒートアップする語り。

そしたら本当に燃えちゃったんですけど!

父親は「無意味なおしゃべりはたくさんだ!おれは死にそうに腹が減ってるんだぞ!」と喚き散らす。

カリカリに焼かれながらカリッと焼けた肉を要求する父親って……

ちょっと意味わかんなすぎて怖いんですけど!

密航からの処刑に病気の感染にふんだりけったり!

目を覚ますとそこは船の中だった。どうやら主人公は、友人のシリウスとともに密航中のようだ。

先程の「炎の中でカリカリ肉要求オヤジ事件」は夢だった。

シリウスから母親の出身地を尋ねられ、キャラクターメイキングが開始する。

種族や体つき、各パーツのサイズが細かく調節可能だ。いつものように顔色の悪いモヒカンおじさんを作ったぞ。

その後、一息つく間もなく密航がバレてしまった。主人公は船から捨てられたのか、海辺で目を覚まして一命を取り留める。

ここから冒険の始まり……の前に、とりあえずスキルをアンロックしよう。

本作には、スキルツリーが存在し、キャラクターの成長に応じて、戦闘や魔法などのスキルをアンロックしていく。

これを行うには瞑想の魔法を使って記憶の祭壇にワープする必要がある。『スカイリム』とはまるで違う。

僕が最初に選んだのは人狼に変身出来るスキルだ。

『スカイリム』では隠密の腕を磨いて暗殺者プレイをしていたが、今回は人狼になって人を襲う山賊狼プレイをしてみようかな。

主人公は、生死の境を彷徨い新たな能力に目覚めるも、代償としてアルケイン熱と呼ばれる病にかかってしまう。命を救ってくれたジャスパーとともに治療のために旅に出る……というのがメインクエストのあらすじだ。

アルケイン熱は、特定のポーションや治療魔法を使用するたびに悪化していき、様々なステータス低下を引き起こす。進行を抑えるにはアンブロシアという薬が有効らしい。

名前の響き的にバフ○リンみたいだな。

病を治すための冒険より自由行動!

よし!メインクエストを無視して世界の探索を開始するぞ。

最初からストーリーを無視して思うままに出来るのは、自由度が高いオープンワールドゲームならではの楽しみ方だろう。病気のまま放置される主人公は気の毒ではあるが……。

もちろん、アルケイン熱の悪化には常に注意を払わねばならない。本作では時間経過で体力が回復しないので、体力管理は非常に重要になる。

病を進行させないためにも、手に入れたアイテムの説明文をよく読み、安全な食べ物だけを選んだ方がいいだろう。

気をつけて拾い食いをしよう。

道端のキノコをむしゃむしゃと食べながら探索していると、前方に追い剥ぎを発見。

そして、その後方から忍び寄る巨大クモ……『ウィザードリィ』の戦闘画面みたいな立ち位置しやがって!

追い剥ぎとクモが殺し合ってくれたので、こちらの被害なく敵の拠点を漁れるぜ!

レベルアップ時にポイントがもらえるのだが、ポイントを使用して戦闘・技能のスキルレベルを上げるには、対応する書籍を手に入れる必要がある。

書籍を見つけるために死体漁りや敵の拠点漁り、洞窟探索をしていくことになる。

追い剥ぎをする相手がアイテムにしか見えてこないぜ……!

時には魔術師などの強敵とも遭遇するが、人狼化すれば大抵の相手と渡り合える。

人狼時は、武器は使えないが、攻撃力が高くなり素早く移動できる。まあやることは変わらず追い剥ぎなんだけど。

とはいえ、追い剥ぎばかりをやっていたわけではない。

本作には様々なサイドクエストが用意されている。

村長の奥さんについて相談を受けたり、兄弟喧嘩の間に入って煽り立てたりと、旅の途中でも人助け?は忘れないぜ。

こうして僕は、メインクエストを進めず、ひたすらエンデラル地方の旅を楽しんだ。

「チラシまでしっかり日本語化されてるんだな~」と街中に貼られたチラシの日本語翻訳に関心したり……

地下に作られた不思議な町や、危険な洞窟を観光気分でぶらついたり……

ヒグマにちょっかいをかけたものの、思ったより強かったので慌てて逃げ出したり……

市場で盗品を物色したり……って何か忘れているような?

そういや主人公って病気だった……!

プレイ前は「MODを導入するのこれが初めてなんだけど、基本は『スカイリム』なのかな?」と思っていたのですが、全く別の作品でした。

ストーリーや世界観、フィールドのみならず、ゲームシステムまでもオリジナリティがあって新鮮な気持ちでプレイできました。また、キャラクターのセリフだけではなく、チラシや書籍までしっかりと日本語に翻訳されているのが驚きました!それに寄り道だけで20時間以上は楽しめるボリューム。もはやお金を払ったほうが良いのでは……?

ゲームの難易度は『スカイリム』よりも難しめな印象を受けました。体力の自動回復がない上に、病の悪化に気をつけなければいけないので、序盤は生き抜くだけでも一苦労です。ただ、その分、厳しい世界を冒険している雰囲気が味わえます。

なお、『Enderal: Forgotten Stories (Special Edition)』をプレイするには、『The Elder Scrolls V: Skyrim Special Edition』をインストールする必要があります。

吉田輝和のプロフィール:自画像の絵日記を20年以上書き続けている謎のおじさん。近年、「ちおちゃんの通学路(KADOKAWA)」や「お稲荷JKたまもちゃん(一迅社)」、「からかい上手の高木さん(小学館)」などの人気漫画のモブキャラとして登場しており、これまでアニメ作品に3回登場した。何故こんなに漫画に登場しているのか、描いた漫画家も吉田本人もよくわからないらしい。 最近、『スカイリム』を二人でプレイする絵日記企画「スカイリム二重人格ロールプレイの旅」をはじめた。同企画の最新話通知用Twitterはこちら。吉田輝和個人のTwitterはこちら

「吉田輝和の絵日記」で取り上げてほしいゲームタイトルがありましたら、こちらの申込みフォームで教えてください!すべての要望には応えられませんが、それでも出来るかぎり応えていきたいと思います。

※UPDATE(2021/04/24 19:00):記事掲載当初、オリジナル版の『The Elder Scrolls V: Skyrim』がSteamで掲載されていないと誤った情報を掲載していました。確かにSteamで検索すると表示されませんが、ストアページはしっかりと存在するため、該当の部分を修正しました。読者の皆様にはご迷惑をおかけして申し訳ございませんでした。

《吉田 輝和》

おじさんの絵を描くおじさん 吉田 輝和

20年近く趣味でおじさんの絵(自画像)を描いていたら、いつの間にかおじさんの絵を描く仕事をするようになったおじさん。「吸血鬼すぐ死ぬ」や「からかい上手の高木さん」など数多くの漫画に、自分でも知らない内にモブとして登場している。 現在はGame*Sparkや他メディアでおじさんの絵やゲームの絵日記を連載中。お仕事の依頼は吉田輝和ツイッターからどうぞ。

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