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汚くて美しいサイバーパンクな蟹工船『The Ascent』―ネオン照らされ系ツインスティックシューターRPG【爆レポ】

発売48時間以内のプレイでお届けする爆速プレイレポ。今回は、サイバーパンクな世界で生き抜くアクションRPG『The Ascent』をお届けします。

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汚くて美しいサイバーパンクな蟹工船『The Ascent』―ネオン照らされ系ツインスティックシューターRPG【爆レポ】
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最新ゲームが毎日大量にリリースされる昨今。メーカーやストアのゲーム紹介だけでは「どんなゲームかわからない!」とお嘆きのGame*Spark読者も多いのではないでしょうか。そこで“なるべく早く”ゲームの生の内容をお届けするのが本企画「爆速プレイレポ」となります。

今回は2021年7月30日にNeon Giant/Curve Digitalより、PCおよび、Xbox Series X|S/Xbox One向けに配信された『The Ascent』の爆速プレイレポをお届けします。

『The Ascent』とは

『The Ascent』は見下ろし型シューター(ツインスティックシューター)スタイルのアクションRPGです。舞台となるのは惑星ヴィールスの中で蠢く巨大企業「アセント・グループ」が支配する超巨大都市。そこでは宇宙各地から言葉巧みに呼び寄せられ「インデント」と呼ばれる奴隷まがいの立場となった労働者が、ありえるはずもない契約終了か、死かという厳しい生活を送りながら、日夜雑務に追われています。他のインデントと同様、奴隷生活を送っていた主人公であるあなた。とある業務のために巨大な貯水タンクなどもあるメンテナンスエリア「サブセクター41A」に降り立ったところから物語は始まります。

『The Ascent』の実内容に迫る!

サブセクター41Aに向かうエレベーターからゲームはスタートします。まずはキャラメイクから。

サイバーパンク的世界観を扱うゲームではカワイイネコのTシャツを用意することが法律で定められているようなので、筆者もそれに従います。

WASDでキャラを操作し、目的地へと移動していきます。キーボードのO(オー)を押すと目的地までのマーカーが現れるので道に迷うことはありません。かなり多用することになるキーで、筆者はマウスのサイドボタンに設定しなおしました。

ちなみにこのゲーム、全体的に赤みがかっていたり、やたらとくすんでいたり、ネオンの明かりが眩しかったりと極端なライティングの空間が多いため、「キャラメイク時に洋服のカラーを明るい青系で揃えるとどんな場所でも自キャラの場所がわかりやすくなる」というライフハックをお伝えしておきます。装備を変更してもベースのカラーは変わらないので安心。

マウスで射撃方向を決め、左クリックで腰だめ射撃を行います。射撃の際、厳密には弾はマウスカーソルの位置ではなく、カーソルを向けた方向に伸びるレーザーサイトに従って射出されるため、初めのうちは感覚がつかみにくいかもしれません、ここは慣れるしかないですね。

右クリックを押すと、銃を構えて「射撃位置を高く」することができます。↑のスクリーンショットとの違いがわかるでしょうか、射撃位置を高くしたことによって段差の上までレーザーサイトが届くようになります。

銃撃戦を行う際に、相手が障害物の奥にいて腰だめ射撃では弾が届かない、なんて時には右クリックを活用しましょう。ちなみに、この状態で敵を撃つと、着弾した際に敵HPバーの下に黄色で表示される「よろめきゲージ」の上昇が大きくなる副次効果もあるようです。敵のよろめきゲージを伸ばすと進行を止め、攻撃も少しの間止むといういいことづくめ。

Ctrlでしゃがみます。そのまま背の低い障害物にカバーすることもできます。カバー中は腰だめだと奥に弾が届かないので、ここでも右クリックの射撃位置変更が役に立ちます。

さて、メンテナンスエリアのトラブルを解決に向かう主人公ちゃんですが、このあたりには「フェラル」と呼ばれる敵がわらわらと襲ってきます。背が低く、同じ高さに立っている場合、右クリックによる高い位置への射撃は当たらないので腰だめ射撃で対処しましょう。足は向こうのほうが早いため追いつかれます。Spaceキーに設定されている回避で距離を取りつつ戦うのがベター。

道中ゴロツキと遭遇。近寄ると警告を受けます。この状態なら距離を取ることで戦闘は回避できますが、さらに近づくと襲われることに。今回は、というかすべてのケンカを買うつもりでいる主人公ちゃん(ロールプレイ)なので先制して攻撃しておきます。

戦闘を繰り返していると光に包まれレベルアップ。

レベルが上がるごとに「スキルポイント」がいくつか手に入るので、8種類の強化項目から好きなものを選んで強化していきます。クリックするとポイントを即消費して強化されるうえ、「この場では」元に戻せないので注意。(スキルリセットが行える場所は存在します)なお、筆者はこういう強化システムの場合とりあえずクリティカルを爆上げさせるタイプです。

いくつかの端末を巡ってこのエリアのトラブルを解消した後、上層へ戻ろうとしますが、別のトラブルが発生。遠回りをしながら上へ戻ります。

道中に拾える「基本コンポーネント」。これは武器を強化するための素材です。

本作の武器の性能にランダム要素はありませんが、性能の強化がガンスミスの元で行えます。強化した武器は「◯◯MK.2」というように名前が変化していきます。武器の強化のためのコンポーネントは3種類あり、強化を繰り返すと次のクオリティのコンポーネントを要求されていきます。ちなみに、強化した武器を間違えて売り払ってしまっても、再び買い戻すと強化状態の武器がそのまま戻ってくるのでそこの心配はありません。

巨大なクリーチャーに遭遇。「PAPA FERAL」という名前なので、このあたりのフェラル達の親玉?のようです。体力は高く、撃ってもひるまず、砲撃までくりだす強敵。攻撃より回避に重点を置きながら時間をかけて対処します。

撃破後、ちょっと瀕死なので画面が真っ赤ですが無事に上層へのエレベーターへ到達。ここからストーリーは大きく広がっていきます。

ちょっぴり説明不足な点は否めない

ジャンルをアクションシューティングRPGとしている本作、RPG的なシステムは揃っているのですが、ちょっと説明不足な点も。例えばチュートリアルで確認できるタクシー高速移動。いわゆるファストトラベルを有料で使えるシステムです。「Tでいつでもタクシーの呼び出し可能」と書いてありますが、実際に使用できるのはストーリーをある程度進めた後からになります。ひとこと、「ストーリーを進めれば」のような文章があれば筆者のようにタクシーが来なくてTを連打するプレイヤーは出なかったのになと…。もしくは実際にこのシステムがアンロックされた後にチュートリアルに載せてくれればいいのに…。

他にも「サイドミッションで向かってくれと言われるエリアがストーリー進行でアンロックされるため受注した段階では行くことができない(その上、推奨レベル自体は本来そのエリアに行けるようになる数値より遥かに低い値にされている)」「サイドミッションの推奨レベルを確認して向かうとレベルが10以上上回った敵がゴロゴロいる」といった事態にも何度か遭遇。せっかくの楽しいゲームなのにこれでプレイの進行が止まってしまうのはもったいない…!という気分にならざるを得ませんでした。

また、作り込み自体は素晴らしくとも、全体的に広すぎる街やエリアも人によっては不満点に。

不満点を吹き飛ばす圧倒的な世界描写

本作を、例えば減点方式で見ていった場合、先述のシステムに関しての説明不足などは確かに減点対象になってしまいます。しかし、加点方式で見ていった場合は話が変わってきます。「世界の作り込みがとんでもなくイイ」のです。100点満点中2000点になる程度にはイイ。無機質な中に温かみのある、美しく汚い町並み。行き交う大小さまざまな種族の住民。街を見下ろした際の空気感。若干おかしい日本語看板。とにかく街を歩くだけで楽しくなってしまい、気がつくとスクリーンショットフォルダに200枚以上の写真が。以下にお気に入りの写真をいくつか紹介します。

……ヤバくない?スクリーンショットが3桁に届いてしまうのも納得の絵作り。この世界を冒険できるというだけで加点が止まりません。


ということで、筆者の本作の印象としては「作りは荒い部分もある、でもキラリと光る…なんて言葉じゃ足りない、ビカビカ光ってる(2つの意味で)」。圧倒的な存在感で作り込まれた惑星ヴィールスへの旅行、オススメです。『The Ascent』はSteamで3,980円のところ、8月5日まではスペシャルプロモーション中のため10%オフの3,582円で購入できます。Xbox Series X|S/Xbox Oneでは4,378円で配信、またXbox GAME PASSでもプレイ可能です。

タイトル:The Ascent
対応機種:PC(Steam)、Xbox Series X|S/Xbox One/
記事におけるプレイ機種:PC(Steam)
発売日: 2021年7月30日
記事執筆時の著者プレイ時間:6時間
価格:3,980円


《KADEN》

三度の飯とゲームが好き KADEN

1986年、横浜に生まれ落ちる。祖父が持っていたPC9800シリーズとFM-TOWNSによって目覚め、Dreamcast版タイピングオブザデッドに教育され、正月に購入したHalf-Life 2とBattlefield 2によって後戻りできなくなる。 最近はゲームにかこつけて料理の記事も上げたりする。

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