【特集】ゼロから始めるSkyrim英語講座―第1回「宿屋を利用する」 | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

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【特集】ゼロから始めるSkyrim英語講座―第1回「宿屋を利用する」

日本語版が待ちきれないなら英語で始めてみませんか?

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ここ数日膝に矢を受ける人が急激に増えているということで、ゲーム史に燦然と輝くオープンワールドRPGの大傑作『The Elder Scrolls V: Skyrim』の登場から早10年。やり尽くしたと思ってもプレイするたびに新しい発見があり、MODの許容によって時代に取り残されずに食らいついてきました。その間ゲームの表現力は飛躍的に向上し、PS3/Xbox360から2世代進んだ現在では4Kが標準の時代に突入しようとしています。

毎年冬が近づいてくると『Skyrim』をやり始めてみるものの、ホリデーシーズンの大作が出ると移行したまま忘れてしまい、エンディングに行かないまま中断したセーブが積み上がっている、リスのような習性が付いてしまった人もいるのでは?

先日11日には、10周年を記念してCreation Clubのコンテンツを全て導入する『Anniversary Edition』がリリースされました。これを機にスカイリムへ再び降り立った冒険者も多いことでしょう。また追加でMODを盛るのももちろん楽しいですが、おすすめしたいのが「日本語化をせずに英語のまま」のプレイです。

英語が全く分からなくても大丈夫。50時間や100時間プレイしたなら、もはや読み聴きをしなくてもほぼ内容は頭に入っているはずです。ゲームの機能やイベント、会話の内容は、もう飽きるほど繰り返していれば嫌でも目に焼き付きますね。

日本語すらあまり読まなくても問題ないなら、英語表記にしてもプレイに支障はありません。『Special Edition』をたっぷりやった人なら、ホワイトラン周辺くらいは英語以外の言語にしても生活できてしまうでしょう。

初めて見る英文を訳していく通常の英語学習とは逆に、予め文意を知っている状態で英文を読む方が、身につけるのに必要な繰り返しの回数を楽にこなせます。最初は必要なことだけに目が行きますが、慣れてくると日本語で独特の言い回しになっていた部分が原文ではどうなっているのか、だんだん分かってくる過程を楽しめるようになりますよ。

「ゲームで英語漬け」ではこれから初めて英語版に触れる、またスカイリムそのものが初めてのプレイヤーに向けて、買い物やレベルアップ、生産など、ゲームにおける様々な機能を利用するための英語をピックアップしていきます。これさえ読めば一通りのことはできるというところを押さえていくので、蜂蜜酒のアテ代わりにひとつよろしくお願いいたします。

Situation:Inn

帝国兵の捕縛から逃れ、素寒貧でホワイトランやってきた主人公にとって、一時身を寄せる場所になるのがHuldaの経営する宿屋「The Bannered Mare(戦旗の馬亭)」です。一晩10 Septims(ゴールド)で宿泊でき、一階の酒場には人が集まっていつも賑やかです。腕を持て余した傭兵もいて、声をかければ同行してくれることも。噂話や金稼ぎの情報もここで得られるので、駆け出しの冒険者にとっては良い拠点です。旅をする上で必ず立ち寄る場所になるので、まずは宿屋でサービスを受けるための表現を学びましょう。

Hulda:What can I get you?
何か要るものはある?

「Get」はかなり幅広く応用される動詞で、「手に入れる」意外にもTPOに応じて様々に意味が変化します。サービスの文脈の場合は「用意する」「提供する」で、直訳すると「あなたに何を用意してあげられる?」、これを意訳して「何か要るものは?」となります。プレイヤーの方はここから何をしてほしいか伝えましょう。

買い物

What have you got for sale?
売り物は何がありますか?

Hulda:Take a look.
見てってちょうだい。

先の“What can you I get you?”に返す形で、“What have you got”、「あなたは何を用意しましたか?」と訊いています。食事や装備品など、商店で買い物をするときには常に使っていく表現なので、最初は難しく考えず、この文字列で買い物ができるということだけ覚えれば大丈夫です。“Take a look.”は決まり文句なので、各地の店主からいろいろな調子で聞くことがができます。個人的にはRi’saadのものが好きですね。

情報収集

Heard any rumors lately?
最近何か噂を聞きましたか?

Hulda:People say there’s someone in Riften that can...change your face. Make you look completely different. Do you believe that?
顔を変えてくれる人がリフテンにいるんだってね…それも完全に違うものに。信じられる?

噂話や一般的な話をするとき、英語では主語を“They say”“People say”と置いて始めます。話し手が情報源としてあまり責任を持ちたくない、詳しいことは知らないという場合が多いですね。

質問側の“Heard any rumors lately?”の形式はちょっと特殊で、通常の英文法であれば“Have you heard ~”と主語を付けますが、ここでは省略されていますね。ドイツ語やスペイン語で主語を抜くことが多いので、英語でもいきなり動詞だけで言う人も時々います。

宿泊

I’d like to rent a room.
部屋を借りたいのですが。

Hulda:Sure thing. It’s yours for a day.
分かったわ。1泊ね。

Hulda:I’ll show you to your room.Right this way.
部屋に案内するわ。こっちよ。

Hulda:Let me know if there’s anything else you need.
何か必要なものがあったら教えてね。

誰かに頼み事をするときには“I’d like to ~”の表現が定型です。お店以外でも普通の人との選択肢に“I’d like to ~”があるときには、設備を借りたい、スキルを教えてもらいたいなど何かしら頼めることがあると言うことなので、覚えておきましょう。

また、「Room」に付ける冠詞が不定冠詞の「A」か、定冠詞の「The」によって要望が変わってきます。「A」の場合は空き部屋があればどこでもいいとなりますが、「The」だと特定の、例えば窓際のこの部屋がいいなど具体的に指定があるということになります。なので、指定の部屋が埋まっていれば他に空き部屋があっても泊まらない、というのもあり得ます。替えが利くものと利かないものの違いが、冠詞「A」と「The」の使い分けだと考えましょう。

今週の衛兵さん:俺もあんたのような冒険者だったんだが、膝に矢を受けてしまってな…

I used to be an adventurer like you. Then I took an arrow in the knee...

いつの間にやら『Skyrim』を代表するほどになってしまった衛兵さんの台詞。原文ではこのようになっています。“I used to ~”は「以前~していた」の定型句で、今はそれほどやっていないというニュアンスもありますね。昔話をするときには積極的に使っていきたいフレーズです。

練習問題:次の台詞の原文から改めて意訳しなさい。

成し遂げられる人物ってわけね。気に入ったわ。

(画像は設問と異なる文面です。原文は自分で探してみましょう)

ホワイトランの入り口で鍛冶場に入り浸っているエイドリアンより。原語版でプレイするメリットとして、自分の好きな訳を考えることができます。洋ゲー独特の味わいはあるものの、『Skyrim』の翻訳にはぎこちなさがあるのは否めません。自分だったら雰囲気を良くするためにどう表現するか、用語も含めて再訳に挑戦するのも良いですね。

《Skollfang》

好奇心と探究心 Skollfang

ゲームの世界をもっと好きになる「おいしい一粒」をお届けします。

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