トロンボーンリズムゲーム『Trombone Champ』―本作に隠されたストーリーは『ダークソウル』シリーズのパロディ【開発者インタビュー】 | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

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トロンボーンリズムゲーム『Trombone Champ』―本作に隠されたストーリーは『ダークソウル』シリーズのパロディ【開発者インタビュー】

パロディだらけとのことです。

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トロンボーンリズムゲーム『Trombone Champ』―本作に隠されたストーリーは『ダークソウル』シリーズのパロディ【開発者インタビュー】
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気になる新作インディーゲームの開発者にインタビューする本企画。今回は、Holy Wow開発、PC向けに9月16日にリリースされたトロンボーンリズムゲーム『Trombone Champ』開発者へのミニインタビューをお届けします。

本作は、トロンボーンを使ったリズムゲーム。収録曲はクラシックやエレクトロニカ、フォークなど多彩なジャンルが20曲以上存在し、50枚のユニークなトロンボーンカードの収集といった要素も楽しめます。記事執筆時点では日本語未対応。

『Trombone Champ』は、1,520円で配信中


――まずは自己紹介をお願いします。一番好きなゲームは何ですか?

Dan Vecchitto氏(以下Dan)こんにちは、本作のリードプログラマーでクリエイターのDan Vecchittoです。私の妻Jackieにアートを手伝ってもらいながら、本作は趣味で作りました。

好きな作品を一本選ぶのは難しいですね!私がほぼほぼ完璧だと思うゲームは、『Downwell』『Legend of Grimrock 2』『スーパーマリオブラザーズ3』そして『TowerFall』です。最近は『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』をまたプレイしているのですが、今プレイしても素晴らしい作品ですね。今は面白いゲームがたくさんありすぎます!

――本作の開発はなぜ始まったのですか?

Dan私はトロンボーンが吹けませんし、リズムゲームがそれほど好きでもありません…ただ本作のアイデアが面白いと思っただけなのです!私は誰かが大きなトロンボーンコントローラーを使いながら、トロンボーンのリズムゲームをしている姿を思い描きました。それからプロトタイプを作ったのですが、これが思った以上に良くできたのです。そしてこれが完成版を作るのには良いアイデアだと思いました。それに、すぐ作れるとも思ったのです…半年で完成するだろうと。実際はもっともっと長い期間がかかってしまいましたけどね!

――本作の特徴を教えてください。

Dan本作は変わったアイデアと面白いアイデアがミックスされたゲームです。本作のメイン部分はただ面白いトロンボーンミュージックゲームです。しかしそこには隠されたストーリーがあり、これが『ダークソウル』シリーズのパロディとなっているのです。隠されたキャラクター、アンロックできるアイテムなどもありますよ。

本作はコメディに終始しています。あらゆるところにおかしなジョークを散りばめました。面白いと思うアイデアがあれば、なんでも本作の中に入れてしまったのです…例えそれがひどいデザインでもですね。例えば、プレイヤーが新しいアイテムをアンロックするとき、プレイヤーは宝箱を99回クリックしなくてはいけません。ひどいデザインですが、面白いでしょ!

――本作はどんな人にプレイしてもらいたいですか?

Dan私は誰でも遊べるようなゲームを作るのが好きです!一つ前の作品は2人用のタイピングゲームで、ハードコアゲーマーではない人も含め、たくさんの人に楽しんでいただけました。本作も同じです。ハードコアゲーマーの方は全曲でスコアの「S」を取ることを目指せますが、カジュアルゲーマーも楽しむことができます。下手だと下手なほどおかしくなりますからね。

――本作が影響を受けた作品はありますか?

DanUIの見た目は『大乱闘スマッシュブラザーズ』シリーズや『Dance Dance Revolution』などから影響を受けました。ストーリーはかなり『ダークソウル』のパロディです。コレクションできるカードの部分は『ハースストーン』と『遊戯王』をパロディにしています。本作はあらゆるところがパロディだらけですよ!

――本作の日本語対応予定はありますか?有志翻訳は可能ですか?

Danはい、日本語や他の言語にはぜひ対応させたいと思っています!実際、本作のアーケードゲーム筐体が日本で展開するのを見られたら最高だと思っています。本作がこれほど人気になるとは思っていなかったので、他の言語への対応は後でいいかと思っていました。しかし想像を超えるほどの人気を得ることができましたので、急いで翻訳作業をする必要がありますね!

――新型コロナウイルスによる開発への影響はありましたか?

Danありました!私たちはニューヨークに住んでいるので、2020年の前半は開発がかなり遅くなってしまったのです。この期間、私たちはかなり「基本的なこと」に神経を集中する必要がありました。どうやって食料品を買えばいいのか?どうやって髪を切ればいいのか?といったようなことです。仕事をするには大変な時期でした。また、本作はあくまで趣味として開発しましたので、作業は夜や週末に行なっていたのです。私たちは別にフルタイムの仕事がありますからね!何はともあれ、2020年はクレイジーな一年でした。2021年もクレイジーでしたけどね。アメリカ人として生活するには大変な期間でしたよ!

――本作の配信や収益化はしても大丈夫ですか?

Dan大丈夫です!

――最後に日本の読者にメッセージをお願いします。

Dan私は大学を卒業した後、一年間東京のNOVAで英語を教えていました。日本にはぜひまた行きたいと思っています。日本の活気あるゲーム文化が大好きです。本作も皆さんに楽しんでいただけると嬉しいです!

私たちは本作の多言語対応を進める計画ですが、それには少し時間がかかってしまうかもしれません。どうかお待ちいただけると嬉しいです!ありがとうございました。

――ありがとうございました。

◆「注目インディーミニ問答」について
本連載は、リリース直後インディーデベロッパーメールで作品についてインタビューする連載企画です。定期的な連載にするため質問はフォーマット化し、なるべく多くのデベロッパーの声を届けることを目標としています。既に500を超える他のインタビュー記事もあわせてお楽しみください。




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