
事件現場を捜査して謎を解く“探偵モノ”。インディーゲームでも人気のジャンルとなっており、今回紹介する作品は、ハンチング帽をスタイリッシュに着こなす“女探偵”が主役です。
本稿では、3月28日に大阪で開催されたインディーゲーム展示会「ゲームパビリオンjp」で展示された、韓国発のタイトル『コネクテッド・クルー』体験版のプレイレポートと開発者コメントをお届けします。
探索主体の探偵アドベンチャー
本作で描かれるのは、19世紀の世界。探偵である主人公の「ダイアナ(名前は任意に変更可能)」が、ローンをお願いするため銀行を訪れていたところ、強盗に遭遇するシーンから始まります。


職員を脅して金庫へと押し入っている強盗団を撃退するため、ダイアナは監視の目をかいくぐりながら、機能停止されていない非常ベルを鳴らすために動きます。
ここからはクォータービューでの探索パートとなり、各部屋で情報やアイテムを入手しては、新たなルートや手がかりへと繋げていくオーソドックスなシステムに。

見回りをする強盗の視線に映らぬよう移動するスニーキング要素や、捨てられてしまった暗証番号のメモを復元していくパズル要素などをクリアしつつ、悪党たちの正体やその狙いについて探っていきます。

なんとか非常ベルによって警察への通報に成功したことで強盗たちは撤退していきましたが、残念ながら警備員が1人犠牲になってしまったこの事件。到着した刑事たちと「事件に首を突っ込まないでくれないか」「私は探偵です」「探偵だとぉ?」という定番のやり取り(意訳)を経て、捜査に協力することになりました。
ここまでの探索で得た情報を元に、犯人の正体や目的を含めて、事件の概要を整理するパートがスタート。ダイアナが「探偵ノート」に手がかりをしっかり書き残しているので、疑問に対応する情報を選択し、凶器や犯行の被害などを特定していきます。

これらの捜査&推理の流れが体験できたところで、体験版は終了。
安楽椅子に座ったままロジックだけで謎を解いていくのもまた探偵ですが、『コネクテッド・クルー』のダイアナは自らの足で情報を稼いで行く行動派で、“探偵アドベンチャー”とも言うべきテイストの印象を受けました。
Steamストアページで公開されてる情報を見ても、今回のような探索パートだけでなく変装による潜入やQTE要素など、多岐に渡る要素が取り入れられている模様。それらを通じ、事件を解決へ導いていくダイアナの活躍が描かれる作品になっています。
「ミステリーが苦手な方にも遊んで欲しい」―開発者の気持ち
そして今回は、イベント会場にて開発元・Alpheratz Gamesの代表さんに本作に関するお話を伺いました。

韓国のインディーゲーム界でもミステリーは人気が高い一方で、文章を読み進めて行くようなノベルゲーム形式の作品が多く、「さまざまなスタイルを合わせたミステリーがあっても面白いのでは」という想いから生まれたのが『コネクテッド・クルー』だそう。殺人事件の推理だけでなく、人探しや尾行など、“探偵らしい”要素も本編には盛り込まれているとのことです。
アートも含め完全な個人開発作品であり、3年半の開発を経て2026年3月9日に正式リリースを迎えたばかりの本作。
この取材は全編日本語で対応いただけるほど日本語も流暢な開発者さんでしたが、日本語化については外部に依頼しており、ロジックが重要となる推理も違和感なく行えました。

作品の世界観については、「シャーロック・ホームズ」といった19世紀イギリスが描かれる探偵小説の影響を受けつつも、そうした作品の主人公となる探偵は男性ばかりのため、本作では「ダイアナ」という女性主人公による物語にチャレンジしたと話されました。
ボーイッシュな女性探偵というキャラクター性も、本作の大きな魅力となっています。

イラストや、クォータービュー時のデフォルメされたキャラクターも親しみやすい可愛らしさがあり、作中のテキストでは重要なワードは色付きになっているなど、詰まることなく遊びやすい仕組みも随所に。
「ものすごくミステリーが好きな人には簡単なゲームと感じるかもしれませんが、逆に推理が苦手な人にも遊んでほしいです」とのことで、カジュアルに遊べる作品に仕上がっています。

『コネクテッド・クルー』は、Steamにて発売中です。













