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【吉田輝和の絵日記】美しいドットで描かれた『Sea of Stars』は古き良きJRPGの香りがプンプンするぜ!

「そうそう、こういうのでいいんだよ……」が炸裂するドット絵RPG!

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【吉田輝和の絵日記】美しいドットで描かれた『Sea of Stars』は古き良きJRPGの香りがプンプンするぜ!
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今回は、Sabotage Studioが贈る『Sea of Stars』のニンテンドースイッチ版をプレイ!本作は、美しいドットで描かれた世界を旅する、ターン制のRPGです。

僕は、多感な少年時代にプレイしたスーパーファミコンや初代PlayStationのRPGには思い入れが強く、今でもあの頃のゲームをちょくちょく遊び返しています。でも、何度もクリアしたゲームじゃなくて「2Dドットで描かれた新しいゲームがやりたいな~」なんてよく思っています。

美しいドットで描かれた世界に、大好きなあのゲームに似た雰囲気……こういうので良すぎない!?

◆仲良し三人組の友情は……?

邪悪な錬金術師フレッシュマンサーが生み出す恐ろしい怪物により、世界は危機を迎えていた。フレッシュマンサーに対抗できるのは“至点の戦士”のみ。太陽と月の力を秘めたゼイルとヴァレリアは、至点の戦士になる定めを受けていた。

2人の主人公の中から、ゼイルとヴァレアのどちらをリーダーにするか選択する。後から変えられるし、とりあえずゼイルにしとこう。

月のゆりかご村に住むゼイルとヴァレアとガールは、探検中に魔物の群れに襲われてしまう。魔物の攻撃からゼイルを庇ったガールは目を負傷し、少年たちは絶体絶命のピンチを迎える。

ガールは、ゼイルとヴァレアと違って、力を持たない普通の少年だ。こういう設定でよくある展開と言えば……

主人公たちの苦い過去になるパターンか!ガールよ、生き残ってくれ......!と思っていたら、モレーン学院長が助けに来てくれて事なきを得る。ホッ。

その後、ゼイルとヴァレアは至点の戦士になる訓練を受けるため、ガールとしばらくお別れになってしまった。

ゼイルとヴァレアは辛い訓練中もガールのことを忘れることなく、そしてガールも二人のために館に忍び込んで手紙とクッキーを届けていた。熱い友情だ。

そして、長い年月が経ち、二人は青年へと成長していた。村人たちに、立派になったその姿をお披露目するんだけど、そこにガールの姿はなかった。まさか……!

二人の成長の妨げになると考えたモレーン学院長の手によって、亡きものにされているパターンか!?

と思ったら、ガール生きてるじゃん!しかも二人の旅のサポート役として同行してくれるってさ!モーレン学院長、冤罪をかけてごめんね。

サプライズな登場にゼイルもヴァレアも大喜び。

三人の熱い友情に嬉しくなって僕まで叫んでいた。プレイしてからまだ30分しか経っていないのに、すっかり四人目の仲間気分になっていたのだ……!

◆バトルのコツはタイミング!

敵はフィールドを徘徊しており、接触するとバトルが始まる。ターンベースのコマンドバトルで、武器を使った通常攻撃、スキル、コンボ、おやつ(回復アイテム)から選んで戦う。

敵に攻撃が当たるタイミングでボタンを押すと、追い打ち攻撃が発動する。防御時もタイミングよくボタンを押すと、ダメージを減少させられる。

敵キャラクターごとに攻撃モーションが違うので、ボタンを押すタイミングを見計らうのが結構難しい。普通にダメージを受けちゃうわ。

本作にはゲーム全体の難易度の設定がないんだけど、秘宝と呼ばれるアイテムを手に入れると、項目ごとに難易度の調整が可能になる。最大HPを上昇させたり、自動で追い打ち攻撃や防御をしてくれたりする秘宝も存在する。

アクションゲームでもほとんどパリィが成功しない僕にとって、こういうお助け要素があるのは助かるね。詰まった時はお世話になろうかな。

敵が特殊な攻撃をしてくる時は、アイコンで指定された属性の攻撃を行うと、敵の攻撃をキャンセルさせられるぞ。

間に合わなかった時は、まあ……。

ちなみに、戦闘には参加しないサポート役だと思っていたガールだけど、ゼイルやヴァレアのように特殊な能力は使えないものの、彼らに引けを取らない力を持っているぞ!

◆飯が美味そうなゲームは良いゲーム!

フィールドは起伏に富んでおり、壁登りや崖ジャンプ、綱渡りをしながら進んでいく。綱渡り中は両手を広げてバランスを取っていたり、壁をヨジヨジと登っていたりと、キャラクタードット絵のバリエーションが多くて良いね。可愛い。

時間を操作して光の向きを動かす仕掛けや、ブロックを指定の場所に移動させる仕掛けなど「こういう仕掛け、あったよな~」と古き良きJRPGに思いを馳せる。

釣りなどのミニゲームが豊富なのも嬉しいな。

釣った魚や食材アイテムを使っておやつが作れる。調理の描写がやけに細かくて美味そうだ。さあ、おやつも揃えたし、バトルの準備は万端だ!

ついでに全ての秘宝をオンにしちゃってたり……!うん、便利だもんね!


30時間ほどでクリア出来ました。

レベル上げやお金稼ぎが必要になることはほとんどなくて、ストーリーに集中して快適に進められました。

個人的には、レベル上げのために町の周りをグルグル周って戦ったり、財布と相談しながら装備を整えたりするのも好きなので、ちょっと残念でしたが。

プレイしていて「ここはあのゲームのオマージュかな」というシーンがちょくちょく出てくるので、あの頃のゲームをプレイしていた方には是非遊んでもらいたいですね!

『Sea of Stars』はPC(Steamマイクロソフトストア)/PS4/PS5/Xbox One/Xbox Series X|S/ニンテンドースイッチ向けに現在配信中です。


《吉田 輝和》

おじさんの絵を描くおじさん 吉田 輝和

20年近く趣味でおじさんの絵(自画像)を描いていたら、いつの間にかおじさんの絵を描く仕事をするようになったおじさん。「吸血鬼すぐ死ぬ」や「からかい上手の高木さん」など数多くの漫画に、自分でも知らない内にモブとして登場している。 現在はGame*Sparkや他メディアでおじさんの絵やゲームの絵日記を連載中。お仕事の依頼は吉田輝和ツイッターからどうぞ。

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