今回は、ディースリー・パブリッシャーから発売されたニンテンドースイッチ向けタイトル『学校であった怖い話』をプレイ!本作は、学校を舞台に7人の語り手から怪談を聞いていくホラーアドベンチャーです。1995年にスーパーファミコンで登場したオリジナル版をもとに、ニンテンドースイッチ向けに発売された作品です。
また、本作は後に展開される『アパシー』シリーズの原点となった作品でもあります。現在までさまざまな関連作品が作られており、長く続くシリーズの出発点ともいえるタイトルです。

僕は本作を含む『アパシー』シリーズのファンで、シリーズを手掛ける飯島多紀哉氏にサインをいただいたのが自慢です!
◆7人の語り手から学校の怪談を聞く……

「今度の新聞で、うちの高校の七不思議の特集を組もうぜ」
部長の一言で、主人公が所属する新聞部は学校の七不思議を特集することになった。新聞部に入ったばかりの主人公はまだ一年生なので、学校にどんな怖い話が伝わっているのかよく知らない。そこで、学校の七不思議に詳しい人たちから話を聞くことになった。
皆さんの学校に七不思議ってありましたか?うちには七不思議どころか学校にまつわる怖い話すら皆無だった。まあ、現実にはそんなもんだよね。

本作のように、校内に七不思議を語れる人が7人もいること自体が、そもそも七不思議みたいなもんだろう。

まずは主人公の名前を決める。いつものように吉田おじさんにした。

7人の怪談の語り手に集まってもらったはずなのに、この場にいるのは6人だけ。6人の話を聞き終えたとき、何かが起こる……!誰から話を聞いてもいいんだけど、聞く順番によって語ってくれる怪談の内容が変化するぞ。

僕が一番手に選んだのは、細田友晴くんだ。ぽっちゃりなのに細田という名前をつけられていることや、彼の語る怪談がトイレに特化しているところが、オリジナル版をプレイしていたときからのお気に入りなのだ。

細田くんが言うには、学年に500人近くの生徒がいるこの学校は霊の宝庫らしい。そしてその学校のトイレもまた……。細田くんが語るのは、中野くんという生徒と仲良くなり、一緒にトイレに行ったときのことだ。

そのトイレからは無数の手が伸びてきていた。細田くんだけではなく、中野くんにもその手が見えていたようだ。
それにしても、あれだけの手が恨みがましくトイレから出てきているってことは、過去にこのトイレ関連で命を落とした人や、恨みを持った人がいたのだろう。それこそ手の数だけ。

トイレ関連の恨み……。トイレが間に合わなかったり、トイレットペーパーが設置されてなかったり、そういう恨みなのだろうか。多分違うな。

ここで、トイレに入るか否かの選択肢が現れた。現実的に考えたら、他のトイレを捜すの一択なんだけど、そのままトイレに入ってみたらどうなるんだろう。
本作には、どこでもセーブ&ロードや短期間の巻き戻し機能などが用意されているので、別の選択肢の結果も手軽に確認できるのが嬉しい。
全ての選択肢を試した結果、そのままトイレに入ってみた。案の定、イソギンチャクのようになった無数の手に襲われ、中野くんは捕まってしまった。

そして、しがみついてきた中野くんを振りほどき、一人だけ逃げる細田くん。中野くんの顔面を殴って逃げる細田くんを「それは因果応報パターンだよ」と言わんばかりに無数の手が追いかけてきた。

細田くんは屋上まで追い詰められ、とうとう地上へと飛び降りる選択を取ってしまった。だが、予想していた衝撃は襲ってこず、それどころか、フワッとした浮遊感に包まれていた。

無数の手は、飛び降りた細田くんの体を包み込み、地上へと運んでくれたのだった。

トイレに潜む無数の手が学校の七不思議のひとつってことなんだろうけど、空中からフワッと降りてくる細田くんを目撃した人にとっては、彼こそが七不思議になりそうだよな。

さあ、次は二人目だ。

怖い話の内容もさまざまで、細田くんのように霊的なモノに襲われる話もあれば、同級生や生きている人間に害される話もある。

話の途中で切り上げて、別の人の話を聞くことも可能だ。ちょっと試しに他の人の話を聞いてみたいときに便利だぞ。

ただ、怪談を話す側からしたら、たまったもんじゃないだろうな……!
1時間ほどプレイしました。1話あたり数分から十数分で聞き終わるため、ちょっとした時間にも遊びやすく、1周するまでのハードルも低めです。とはいえ、すべての話を聞こうと思うと、何度も学校の怪談に耳を傾ける必要があります。
実写を用いたビジュアルも、今なお色褪せることなく、独特の存在感を放っています。学校という身近な舞台と、どこか不気味な実写表現が組み合わさることで、じわじわと恐怖が迫ってくる感覚を味わえました。セーブやロード、巻き戻し機能も用意されており、好きな場面から再開できるのも便利でした。
ただ、オリジナル版を忠実に再現しているため、フォントがやや読みづらく感じる場面もあります。
学校の怪談や昔ながらの実写ホラーが好きな人に、ぜひ遊んでほしい作品です。
『学校であった怖い話』は、ニンテンドースイッチ向けに発売中です。
¥10,978
(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)













