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「こういうメカが作れたら」がきっと叶う『カスタムメックウォーズ』の魅力に試遊&内田プロデューサーへのインタビューで迫る【TGS2023】

自由にパーツを配置できる「魔改造システム」も話題の『カスタムメックウォーズ』の魅力に迫ります。

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「こういうメカが作れたら」がきっと叶う『カスタムメックウォーズ』の魅力に試遊&内田プロデューサーへのインタビューで迫る【TGS2023】
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今年は9月21日から24日にかけて幕張メッセで開催されている「東京ゲームショウ(TGS)2023」。各企業が趣向を凝らしたブースが並ぶ姿も壮観なTGSですが、中でもD3パブリッシャーブースでは等身大の巨大メカなど大規模な展示がお馴染みです。

そんなD3Pから新規IPとして登場するのが、見ている側が困惑するほど多彩すぎるカスタム性を全面に押し出した『カスタムメックウォーズ(CUSTOM MECH WARS)』。ゲームの独特な魅力をいかんなく詰め込んだティーザーPVも大きな反響を呼び、TGS2023初日には発売日が12月14日に正式発表されました。

ロボゲーとしても「D3Pらしい」作品としても大きな注目を集める本作の魅力について、デモ版から見えた操作感のプレイレポートと本作のプロデューサーを務める内田陽介氏へのインタビューをお届けいたします。

期待を裏切らない機体と「これがいいんだよ」な操作感

世界初のプレイアブル出展となったTGS2023のデモ版ではチュートリアルミッションが体験可能でした。本作の大きな特徴である機体のカスタマイズも可能ではありますが、じっくりと機体をこねくり回しているとあっという間に既定の時間をオーバーしてしまいそうなので、今回は用意された5つのプリセット機体を使用することに。

しかし準備された機体と侮るなかれ、その顔ぶれは王道の陸戦兵器らしい見た目のものから、カラーリングとデザインが『地球防衛軍』シリーズのバルガを思わせる機体(実際にこのTGS2023にあわせて両作のコラボも発表されています)、そして何故か首から下がビキニ姿で多弾頭ミサイルがひっついた「ビキニアーマー」まで曲者揃い。今回は鈍重な威圧感を放つオレンジの機体でチャレンジいたします。

操作は非常に手軽で、左スティックで機体を、そして右スティックで照準を動かしながらメイン射撃とサブ射撃を発射して敵を殲滅していくというもの。少しユニークな点としては僚機への誤射が有効な点で、味方へのダメージの入り方は難易度によっても変化するようです。

そして何より、圧倒的に耐久値が高い! 画面左下に表示されている数字は圧巻の26万オーバー。多少敵機からの攻撃があたってもビクともしません。その代わりに動きがゆっくりなので回避は難しいですが、移動が難しいだけで射撃は滑らかなのが嬉しいですね。

これは選択した機体の特徴で、お隣の画面を見てみるとビキニアーマー機の耐久力は約3万ながらもスピーディーな移動から猛烈な火力を浴びせています。こうしてカスタマイズによって攻守に違いが生まれ、無限のプレイスタイルに繋がるのでしょう。

そうこう考えながら自分より遥かに小さい機体をプチプチと殲滅し、無事にミッションクリア。今回はまだまだ最序盤とあって難易度はノーマルでも非常にスムーズにクリアできましたが、メックの操作感は簡単ながらも適度な動かしづらさで「そうそう、こういうのが良いんですよね!」と言いたくなる仕上がりでした。

「美少女とロボは相性が良い」と語る内田プロデューサーを直撃!

──新規IPとして『カスタムメックウォーズ』を作ろうと思ったのはどのようなきっかけなのでしょうか。

内田やっぱり今年は注目のロボゲーが発売されたから……というのは冗談で、やはり弊社の強いジャンルのひとつに美少女ゲームがあり、自分も『サムライメイデン』や『オメガラビリンス』の制作に参加してきました。

元々美少女ゲームは日本がメインターゲットで海外ではあまり売れないジャンルだったんですが、最近は海外でも受け入れられるようになってきていたんです。そんな変化を受けて「じゃあ美少女ゲーム以外でこれから海外で受け入れられるゲームは何だろう」と考えて辿り着いたのが、ロボットゲームでした。そこで、単なるロボではなく“D3Pらしさ”を大事にして生まれたのがこの『カスタムメックウォーズ』です。

内田陽介プロデューサー

──発売日も12月14日と発表になりましたが、これだけ自由度の高いゲームだと開発は大変なのではないでしょうか。

内田大変ですね(笑)。12月発売の作品だとこの時期には90%程度完成してあとはデバッグを残すだけ、みたいなことも多いですが本作はまだ60%くらいですかね。実は今回出展している最新ROMにもまだお見せしていない要素が入っていて、さらにギリギリまで色々なものを盛り込んでいきます。ですので、今回のバージョンから更に良くなっていきますよ。

──近年はリリース後にアップデートによって対応していくという形式もありますが。

内田あくまで発売時点でしっかり完成させたものを皆様にお届けし、後から仕様を大きく追加していくことは考えていません。ですが、ユーザーさんから多くの声が集まる、本当に必要なものについては実現可能な場合は検討していきたいですね。今作はゲームの公式Discordもあるので、そこで「これがあったら良いのに」というものを好き勝手書いていただけたら、将来的には可能性はありえると思います。

──要素を増やすと更に開発が大変になりそうですね。

内田一見「デバッグが大変そう」な見た目のゲームだと思うんですが、これが本当に大変です(笑)。ただ、優秀な開発会社さんと色々なやり方で取り組めているので、無事にお届けできそうです。

──他に開発段階で苦労していることなどはありますか?

内田そうですね……まだアイデアの段階だった頃には、ロボのデザインをトレンドのスリムな感じにするのか、他にない変わった感じにするのかと右往左往しました。そこで「何が一番やりたいか」を考えた時に、ヒーローっぽいものから戦車から何でもごった煮にしてしまうのがやりたいことであり良いところになると感じて、方向性が定まりましたね。

──その“ごった煮”感には発表時点でも反響が大きくありましたね。

内田僕らも想像した以上に受け入れられていて、驚きました。ゲーマーの皆さんもPVのドリルなんちゃらロボが好きみたいで想像以上にウケてましたね(笑)。PVに映っているものはゲーム内で皆さんが実際に作れるものですし、そこから「自分だったらこう作りたい」と考えるのも楽しみかなと思います。

問題のドリル〇〇〇ロボを含め、PVでお披露目された迷機体たち(画像は『CUSTOM MECH WARS -カスタムメックウォーズ-』アナウンストレーラーより引用)

──パーツはデモ版のようにドロップで集めていく形式になるのでしょうか。

内田パーツを大量に用いることがあるゲームである以上、全てをドロップだけで集めるのは大変ですので、それをフォローするシステムも考えています。例えば全身ドリルまみれのロボも作れるのですが、そのためにずっとドリルのドロップを狙うのは難しいので(笑)。

──試遊した印象では大きな機体がかなり強いかなと感じたのですが。

内田本作では機体を大きくS、M、Lの3段階にサイズ分けしておりまして、Sサイズはスピードが速いものの打たれ弱いのが特徴です。反対にLサイズは耐久力が高く、小さい敵は踏み潰せば良いので体験版の段階ではLサイズの強さが際立つんですが、敵の攻撃が強くなってくると果たして鈍重なLサイズ機体で全ての攻撃を受け止めきれるのか……と、局面によって使い分けするように楽しんでいただきたいですね。

──ストーリーの導入についてもリリースがありましたが、改めて簡単にご説明頂けますか。

内田主人公は警備会社の新人となり、各地で起こるロボットの反乱を鎮圧していく……という流れで、ロボットモノならではの展開が中心になっています。サイキックラバーさんの主題歌がピッタリの、熱いストーリーを楽しんでいただければと思います。

──冒頭でも少しお話しいただいた「美少女」要素は今作ではあるのでしょうか。

内田あくまで本作はロボットモノではありますが、初回特典には人間に近いビジュアルのヘッドパーツも入っていますので、これらを使って創意工夫で美少女ロボを作るなど楽しんでいただけたら面白いですね。ロボットと美少女は相性の良い組み合わせだと思っていますので、色んな要素を取り入れていきたいです。

──では双葉理保ロボの参戦は…

内田公式Discordなどで要望があつまればいつか……?

──ありがとうございます。最後にメッセージをお願いいたします。

内田『カスタムメックウォーズ』は、何のトラブルもなければ12月14日に発売になります!とにかく自分の好きなロボが好きに作れる、それ以外は説明不要。しかもその機体でオンラインで協力してミッションに挑めるという「こんなロボが作ってみたかった」を叶えるゲームになっているので、皆さん是非プレイしてみてください!


とにかく機体についての制約はなく「これが出来たら良いな」を実現することへのこだわり、そして内田Pもそこから生まれるカオスを楽しみにしていることが随所に感じられるインタビューとなりました。

『カスタムメックウォーズ』は12月14日、PS5とSteamで発売予定。同社の人気タイトル『地球防衛軍』や『ドリームクラブ』シリーズとのコラボパーツが使用できるDLCの発売も予告されており、アイデアや妄想を膨らませつつ発売を待ちたいところです。


《ハル飯田》

よく遊び、よく喋る関西人 ハル飯田

1993年、大阪府生まれ。一旦は地元で公務員になったものの、ゲームが好きすぎて気付いたらフリーライターに。他メディアではeスポーツ選手や競技シーンの魅力を発信することに注力したり大会でキャスターを務めたりもするのだが、インサイド&ゲムスパではもっぱら好きなゲームについて語ることで安らかな気持ちになっている。

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