吉祥寺で行われるインディーゲームの祭典「TOKYO INDIE GAMES SUMMIT 2024」が今年も開催されました。数多く出展されたインディーゲームの中から、本記事では育成シミュレーションADV『ロボット少女は夢を見る -RobotBattleChampionship-』を試遊した感触をお伝えしていきます!
◆ピュアだけど好戦的な“ロボ少女”の成長譚……ポップな世界で自分を改造して強くなれ!
『ロボット少女は夢を見る』は、ロボットと人間が共存する都市「アストロメア」で記憶を失ったロボット少女「スィン(デフォルトネーム)」を成長させていく育成シミュレーションです。ゴミ捨て場で目覚めたスィンは、テレビで流れていたロボット同士が戦う競技大会「ロボバトル」に心奪われ、都市に住む人々と交流しながら強くなることを目指していきます。
話はポップなノリで進み、読んでいて非常に楽しいタイプ。バトルに重きを置いたストーリーに見えますが、スィンのどこかポンコツさを感じさせる言動、そしてロボットや人間たちの明るめなテンションは“楽しい暮らし”を味わわせてくれます。
「育成シミュレーション」ではあるもののプレイヤーの分身は存在せず、ゲームはスィンの主観で進みます。こういうタイプのゲームは「キャラクターを愛せるかどうか」が肝要ですが、序盤の範囲だけでもスィンは非常に魅力的なキャラに感じました!
ちなみに聞いた話によると、初期の住まいはゴミ捨て場ですが、そのうちアップグレードできるようになり、他の女性キャラと一緒に暮らすことも可能なのだとか! どんな性格のキャラが登場するのか楽しみになりますね。
記憶がないということに悩まず、ゴミの山で逞しくひとり暮らしを始め、どこか荒んだスラムの住人たちとは対照的にピュア……しかしその性格や容姿に見合わず「やたら好戦的」で、いうなれば“ポンコツ”です。初期ステータスは「賢さ 0」ですし……。ピュアで可愛らしいのに武闘派で好戦的というギャップが良い味を出しています。序盤のみのプレイであってストーリーそのものを深く味わったわけではないのですが、この先も楽しめそうです。
バトルは距離の概念があるターン制で行われ、怒らせてロボットを「熱暴走」させるなどのステータスが存在します。バトル中にも「話しかける」というコマンドがあるのですが、初期のスィンは賢くないため相手を逆上させて「怒り」ステータスを上げたりもします。
初期状態ではスィンの武装は少なく取れる選択肢も少ないのですが、そこはロボット。住人からパーツなどを譲ってもらって自分自身を改造していきます。こうやって街の人と交流あるいは喧嘩をして武装を整えたり、地道な訓練をしていくことが強くなるための道筋なのでしょう!
ちなみに、パーツを変えると立ち絵にも反映されていきます。開発者の上顎氏に話を伺ったところ換装できるパーツは腕のみではなく、“魔改造”と言えるほどの変化が楽しめそうです! PVを見る限り可愛らしい服装(パーツ)に変えることも可能のようです。
人型ロボットのゲームはリアリティを追求したものからデフォルメされたものまで様々ですが、本作はかなりデフォルメ系かつポップ寄りです。スィンの「失われた記憶」という要素からシリアスな展開もあるかもしれませんが、本ポップなロボット作品に心惹かれる方はチェックしておく価値のある作品だと感じられました。
『ロボット少女は夢を見る -RobotBattleChampionship-』は現在Steamページが公開されています。ドタバタなロボ少女の奮闘記が好きという方は、ぜひウィッシュリストに入れてみてはどうでしょうか。