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権利が複雑な名作スパイFPS『No One Lives Forever』復刻はまだ諦めていない!リメイク版『System Shock』など手掛けたスタジオが熱弁

スタジオの情熱は満点、権利関係クリアなるか……。

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権利が複雑な名作スパイFPS『No One Lives Forever』復刻はまだ諦めていない!リメイク版『System Shock』など手掛けたスタジオが熱弁
  • 権利が複雑な名作スパイFPS『No One Lives Forever』復刻はまだ諦めていない!リメイク版『System Shock』など手掛けたスタジオが熱弁
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画像はPC日本語版。

FPSファンの間で名作として語り継がれるFPS『The Operative: No One Lives Forever(ノーワンリブスフォーエバー)』について、クラシックゲーム復刻を得意とするNightdive Studiosがまだ復刻を諦めていない旨をPCGamesNのインタビューで語りました。

復刻が難しい名作FPS…

本作は、2000年にPC向けに発売されたFPSです。プレイヤーは1960年を舞台にスパイであるケイト・アーチャーを操作し、世界中を飛び回ってミッションを遂行していきます。ステルスとFPSが融合したゲームプレイが高い評価を集め、批評家・ユーザーともに高い評価を集めた作品で、メタスコアは91点を記録するほど人気のある作品です。

開発は『F.E.A.R.』や『シャドウ・オブ・モルドール』で知られるMonolith Productionで、20世紀フォックス(現20世紀スタジオ)のゲーム部門であったFox Interactiveが発売していました(日本ではサイバーフロント)。


これまで、リメイク版『System Shock』や『Turok』、『Quake』や『DOOM 64』といったクラシックFPS復刻の名手であるNightdive Studiosが復刻を試みてきましたが、以下のような複雑な権利事情があるとされ頓挫しています。

  • 開発元のMonolith Productionsは現在WB Gamesの傘下にある。

  • Fox Interactiveは20世紀フォックスからVivendi Universal Gamesに売却された。

  • Vivendi Universal GamesはActivisionと合併し、Activision Blizzardになった。現在、マイクロソフトの傘下。

  • しかし、Fox Interactive作品のほとんどは20世紀スタジオを通じてウォルト・ディズニー・カンパニーが所有している。

過去にはバグ修正と続編の移植も含めた復刻が計画され完成に近づいていたものの、Monolith側すらも明確な販売権の在り処がわかっておらず、ライセンス契約を結べなかったといいます。

しかしながら現在もその情熱は消えておらず、Nightdive Studiosのヘッドであるスティーブン・キック氏は「絶対に復活させたいタイトルのひとつ」とコメント。続編を含むシリーズ作すべてを蘇らせたいものの、契約の条件や関係各所からの許可が必要になるとも述べています。

加えて、同社のビジネスデベロップメントディレクターであるラリー・クパーマン氏によれば、わずかながら光明も見えているとのこと。5、6年前のGDC中にかかってきた非通知電話にて「『NOLF』について探していると聞きました。今は話せないけど、何かお役に立てるかもしれません」という内容が伝えられたといいます。もし明確に復刻できる道筋が見えたら、スケジュールを大幅に変えて開発に注力するといいます。

なお、同社が手掛けた『STAR WARS: Dark Forces Remaster』が開発されたきっかけは、キック氏がXにて「リマスターさせてくれない?」とディズニー宛にリプライしたことがきっかけであるとのこと。今回も同じ文面でWB Gamesに復刻をお願いしています。

本作が復刻されるという保証はありませんが、Nightdive Studiosの強い情熱が伝わってきます。上のツイートのいいね数を署名代わりとしているようなので、リマスターしてほしい!という方はいいねを押してみてはいかがでしょうか。

《みお》

取材も執筆もたくさんやる、半ライター半編集 みお

ゲーム文化と70年代の日本語の音楽大好き。2021年3月からフリーライターを始め、2025年4月にGame*Spark編集部入り。

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