アニメやゲームの定番ジャンルのひとつに「ロボット」があります。創作物のロボットは巨大な搭乗型、意志を持つような自立型、マスコットのような可愛いタイプなど多彩な種類があり、いずれも違った魅力を持っているものです。
ゲーマーのみなさんに古今東西の素敵なロボットゲームを紹介する企画、それが【ゲムスパロボゲーカタログ】です。今回紹介するのは、2025年7月2日に正式サービスを迎えた、PC/Xbox Series X|S向け基本プレイ無料対戦ロボットアクションシューティング『Mecha BREAK』です。
チカラ!スピード!一斉砲火!
『Mecha BREAK』は、中国のゲーム開発スタジオAmazing Seasun Gamesが手がける作品。同社は、これまで3D近未来シューティングRPG『スノウブレイク:禁域降臨』をPC/モバイル向けにリリースしていることでも知られています。
本作は2023年12月に正式発表され、これまで『Code B.R.E.A.K』と呼ばれていたタイトルを『Mecha BREAK』へと変更。同時に「チカラ!スピード!一斉砲火!」という、ゲームを象徴するキャッチフレーズもお披露目となり、正式リリースまでに「TGS2024」での大規模ブース出展など、さまざまな活動を行ってきました。
本作の舞台となるのは、特殊な性質を持つケイ素鉱物「EIC(芯石)」を巡る争いや、恐るべき大災害が発生した未来世界。
プレイヤーたちは、技術革新によって高い能力を持つ人型兵器「メカブレイク(MB)」に搭乗し、民間組織の武装集団「S.H.A.D.O.W.」の一員としてさまざまな勢力による争いが続く世界で戦いに挑んでいきます。
ゲームは6vs6、3vs3の対戦モードのほか、EICの影響が強い危険区域で物資確保と脱出を目指す、PvPvEモードがプレイ可能。記事執筆時点ではサービス開始に合わせシーズン0「降り注ぐ焔雨」が開催中で、さまざまな報酬が獲得できるイベントも行われています。シーズンは、3か月ごとのアップデートで切り替わる予定とのこと。
なお、初回プレイ時にはストーリー仕立てのチュートリアルが始まります。
とある宇宙ステーションが襲撃され、なんとか生き残った主人公が最新鋭機に乗り込むという“王道メカ作品”らしい展開で幕開け。さらに主人公は襲撃部隊を相手にして地球に降下し、危機一髪での武装強化や、巨大メカとの対戦など、お約束展開が満載な物語は必見です!




個性豊かな機体を使いこなせ!
本作では、正式サービス時から12機のMBを使用可能です。
MBはいずれも個性的な特性や武装を備えていて、チュートリアルで搭乗した「龍淵」は遠近共に対応できる武装切り替えが行えます。ダメージを負っても、一度だけ装甲パージ&空中投下パーツ装備で再戦しやすいという特性が魅力的です。
ほかにも、チーム機体の修復やサポートを得意とする「ピナカ」、固定砲台への変形で高い火力を誇る「ステーゴ」、デコイやステルスを駆使する狙撃手「鳴神」など、非常に多彩な個性を持つMBが揃っています。また、シーズン0ではさらに3体がアンロック可能で、合計で15体のMBを入手できます。



基本の対戦モードとなる「境界戦場」では、マップによってエリア確保や目標の輸送、チームデスマッチなどルールが異なります。全機体がブーストで高機動戦闘を行えるため戦場が入り組むことも多く、機体ごとの相性やサポート性能などを考えてチームメイトと協力することも大切です。
また本作はロックオン性能が高く、MBごとの適切な距離で戦えば相手に攻撃を当てやすくなっています。しかしアーマーもあるので、そう簡単に敵を撃破することもできません。連携をとって集中攻撃したり、ときには目標確保を優先したり、状況に応じて勝利を目指しましょう。
筆者は格闘機が苦手で、もっぱら援護射撃ができる「ステーゴ」「アクセラ」や回復ができる「ピナカ」などをメインで使用しています。マッチングに合わせて「優先して使いたいMB」の種類も指定できるので、トレーニングやチャレンジで自分に合った機体を探すのも大切です。





また、3vs3で先に目標撃墜数を目指す「エース序列戦」では、より激しくスピーディーな戦いも楽しめます。




PvPvPモード「マシュマーク」も魅力的
本作のPvPvPモードであるストームレイド「マシュマーク」では、ソロもしくは3人チームでのプレイが可能です。複数チームが同じマップ内で探索しながら物資を集め、時間とともに解放される脱出ポイントを使用し、生き残ることを目指します。
ゲームの序盤では、マップ内にある拠点で防衛設備や敵のメカを倒しながら、さまざまなアイテムやパーツを獲得していきましょう。
また本モードの特徴的な装備として、マップ内に呼び出して回復や偵察に使える「ビーコン」と、どのMBでも使える武器「共通武装」があり、通常の対戦とは異なる戦い方も楽しめます。




多くのプレイヤーが集まる脱出ポイントは、激しい戦闘が勃発することも。撃墜した敵からは物資を奪えます。なお使用された脱出ポイントは再利用できず、次の時間で別のエリアに投下されるのを待つしかありません。しかし、マップ内では危険なパルスストームも発生するので、生存はどんどん難しくなっていきます。
持ち帰れるアイテムには、開発用のアイテム素材や武器、塗装などがあります。また、エネルギー回復速度やロックオン調整など、さまざまな効果がある強化パーツを獲得しておけば、MBを強化しての出撃が可能。不要なアイテムは出品して、他のプレイヤーとのやりとりもできますよ。



基本的に脱出ポイントでの戦闘が発生しやすくなる特性上、どうしても待ち伏せが多くなってしまう印象もあります。この部分はもう少し改善してもらえると嬉しいのですが……。


お気に入りのMBを自分色に染め上げよう
さて、ここまでMBを紹介してきたところで、そんなMBの塗装を変更して自分だけの特別機に仕上げてみましょう。
塗装は頭部や腕部などのパーツごとに指定できるだけでなく、各パーツの細部まで変更できます。また、プレイヤーの分身でもあるパイロットの衣装もカラーチェンジできるので、より主人公への思い入れが生まれるかもしれません。
塗装は本作でもかなりこだわられており、各モードでプレイヤーの変更した色がしっかりと反映されているのも嬉しいポイント。出撃時のアイコンでも塗装が反映されるだけでなく、対戦モードでMVPを取ればパイロットと機体がクローズアップされるので、自慢の機体の見せ場ですね!




ただし、塗装カラーはマシュマークで入手したり、ゲーム内で獲得できる功績ポイントを消費して購入したりして増やしていく必要があります。
功績ポイントは新たなMBのアンロックをはじめ、ゲーム内のさまざまなコンテンツに使用するのでカラーに使うかは悩むところ……。それでも『Mecha BREAK』の細かすぎる塗装への愛を堪能するのも、ひとつのプレイスタイルです。



ついに正式サービスを迎えた『Mecha BREAK』では、個性豊かなマシン同士が激突し、遊びやすく、激しくてスピーディーな戦闘が楽しめます。MBは、それぞれの役割に合わせたデザインが印象的でした。ベースとなる機体自体がかっこいいだけでも嬉しいけれど、自由に塗装して専用のカスタム機を作り上げられるのも素晴らしい点です。
多彩なルールの6vs6モード、スピーディーで激しい戦闘が行われる3vs3モード、そしてPvPvEと、毛色が異なるゲームモードも用意されています。
基本プレイ無料のアイテム課金制ではあるものの初期12機体は使用可能で、機体ごとのチュートリアルやチャレンジも楽しめるため、試していくうちに自分にあった機体も見つかるのではないかと思います。


記事執筆時点では各種モード共にマッチングも早く、快適なプレイが楽しめています。今後シーズンが進んでいくことで、どのような新機体や展開が待ち受けているのかは、大いに気になるところです!
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