『NITRO GEN OMEGA』は「アニメへのラブレター」―今後のアプデなど新情報も飛び出す!開発者インタビュー&現地レポをお届け【BitSummit the 13th】 | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

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『NITRO GEN OMEGA』は「アニメへのラブレター」―今後のアプデなど新情報も飛び出す!開発者インタビュー&現地レポをお届け【BitSummit the 13th】

早期アクセスも開始されている『NITRO GEN OMEGA』をプレイ!

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『NITRO GEN OMEGA』は「アニメへのラブレター」―今後のアプデなど新情報も飛び出す!開発者インタビュー&現地レポをお届け【BitSummit the 13th】
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京都・みやこめっせにて、2025年も「BitSummit the 13th(以下、BitSummit)」が開催されました。毎年行われるゲームの祭典には、今年も多くのゲームがすらりと並びます。

本稿では、BitSummitに出展されたターン制タクティカルRPG『NITRO GEN OMEGA』の試遊レポートをお届け。

さらに、記事後半では開発チームであるDESTINYbitのCEO兼クリエイティブディレクター、ジャン・パオロ・ヴェルノッキ氏およびBeep Japan代表、ロベルト氏へのインタビューを掲載します。新情報も特別に教えていただきました!

“少年少女の物語×ロボ”が好きなら『NITRO GEN OMEGA』は刺さるかも!

『NITRO GEN OMEGA』は、2025年6月18日に早期アクセスを開始したターン制タクティカルRPG。

熱血ロボアニメのような世界・ゲーム性となっていて、少年たちと、彼ら彼女らが搭乗するロボットを駆るタイトルです。

すでに早期アクセスゲームとしてリリースされており、Game*Sparkでもプレイレポートが掲載されています。BitSummitに出展されるのは、未発売タイトルばかりにあらずです!

昨今のゲーム業界は日夜多くのタイトルがリリースされるため、発売済みのタイトルであっても「来場者に向けてのアピール」「ファンが好きなゲームの世界と間近に触れ合える」わけで、『NITRO GEN OMEGA』に限らず、発売済みであってもかなり多くのタイトルが出展されているのです。なにより早期リリースだしね!


というわけで、筆者も『NITRO GEN OMEGA』をプレイしに訪問。前々から気になっていたタイトルですが、なんやかんやと遊び損ねていた作品なので、今回はBitSummitでの試遊レポートをお届けします。

本作の特徴は、ランダム生成で生み出されたパイロットたちの人間模様を観察できること。今回は運よく、筆者が思う「こういうパイロットたちだったら楽しいよな!」というキャラたちが生成されましたが……これ試遊なんですよね。データが製品版に引き継げない。

キャラクターは自由にカスタマイズして生み出したいという思いも少しありますが、日本風の名前で生成されるのはちょっと嬉しいですね。MATSUKIやSHINICHI、SAKIEにDAIGOが今回の仲間です。DAIGOって大文字アルファベットで書くのはちょっと気が引けますね、でもこれランダム生成ですので……。

さて、DAIGOたち新米クルーはロボットの格納された母船を中心に移動します。ここでは、ロボットに関する項目から仲間同士の絆を深めるアクティビティまで用意されています。

母船を中心に、アンカレッジ島の各地に存在する敵ロボットを撃退していきましょう。

バトルはロボを操作するシミュレーション。ターン中に味方がどう動くかを、敵の行動をベースに決めていくわけです。

たとえば敵が西エリアに移動するなら、そこに移動する前に近接攻撃をするか、あるいは距離の関係ない攻撃をするか。残弾や爆発での巻き込みなども含めて考えます。プログラム的に行動を入力するゲームは多い中で、『NITRO GEN OMEGA』は比較的ライトなシミュレーションである印象を受けました。

そして自ターン中に攻撃を入力すれば、あとは戦闘を見守るだけ! 予測通りにロボが動くかという点も含めて、アクションをじっくり眺めることができるのが良いですね。

そして船内では、パイロット同士の交友を深めることも可能です。むしろ、こちらがある種のメインと言っていいかもしれません!

『NITRO GEN OMEGA』は“ロボット単体に焦点を当てた作品”というよりも、ロボットに搭乗する少年少女に焦点を当てています。負傷や死亡といった要素もあるようなので、かなりハードな世界観。極限状態だからこそ少年少女の物語に味が出そうです。

今回はあくまでBitSummit内での『NITRO GEN OMEGA』プレイレポとなりましたが、感想としては、「なんで今までプレイしていなかったんだ!」と思わせるほどにツボでした。

筆者のように「気になるけどまだウィッシュリストの檻から出せていないな……」という方は、忘れる前に一考を。早期アクセス期間では、新しいメカやロボ、そしてアクティビティなどを実装するべく開発中とのことです。正式リリースの日を期待して待ちましょう。

続いては、DESTINYbitのCEO兼クリエイティブディレクター、ジャン・パオロ・ヴェルノッキ氏とBeep Japan代表・ロベルト氏へのインタビューを掲載します。

「『NITRO GEN OMEGA』は私たちのアニメへのラブレター」―開発者インタビュー

――まずは自己紹介をお願いします。

ジャン・パオロ・ヴェルノッキ氏(以下、ヴェルノッキ氏):こんにちは。DESTINYbitのCEO兼クリエイティブディレクター、ジャン・パオロ・ヴェルノッキです。

――『NITRO GEN OMEGA』は、「プレイヤーにどのようなゲーム体験を与えたい」という想いから作られた作品なのでしょうか。

ヴェルノッキ氏:公式には、『NITRO GEN OMEGA』はプレイヤーが自らのアニメの「監督」となり、傭兵部隊とそのメカを率いて戦うという内容のサンドボックス型タクティカルRPGです。無慈悲な機械に支配された世界を舞台に、迫力満点のメカバトルを繰り広げながら、空中戦艦の中で仲間たちの成長や絆を見守ることができます。

そして、非公式には『NITRO GEN OMEGA』は私たちのアニメへのラブレターであり、日本の作品のような見た目でありながら、イタリアの情熱が脈打つゲームです。そして何より、「友情」と「困難を乗り越える力」をテーマにした、前向きで希望に満ちた作品であることを大切にしています。

――キャラクタークリエイトではなく、パイロットがランダム生成されるシステムはどのような思惑で実装されたのでしょうか。

ヴェルノッキ氏:開発の指針のひとつとして、私たちは「これはゲームではなく、アニメなんだ」という考えを大切にしてきました。そのため、プレイヤー自身が作るキャラクターよりも、あらかじめ用意されたキャラクターたちに愛着を持ってもらえるように意識してきました。彼らにはそれぞれ外見やクセ、個性があり、「自分で作った」キャラではなく、「出会った」キャラたちとの絆を感じてほしかったのです。

とはいえ、多くのプレイヤーからキャラクタークリエイターの要望をいただいたこともあり、アーリーアクセス版では追加する予定です。ただし私たちとしては、あくまでランダムに生成されるキャラクターたちとの出会いを通じて物語を楽しんでいただくことを、今でもおすすめしています。

――アニメテイストな『NITRO GEN OMEGA』ですが、具体的にはどういった所から着想を得られましたか。

ヴェルノッキ氏:『NITRO GEN OMEGA』は、まさに“少年マンガの心”を宿した作品です。もともとは『Darkest Dungeon』や『Battle Brothers』に「僕のヒーローアカデミア」を掛け合わせたようなイメージからスタートしました。

ビジュアル面では、主にTRIGGER作品から大きな影響を受けています。中でも「天元突破グレンラガン」「キルラキル」「フリクリ」「僕のヒーローアカデミア」は、本作の世界観や演出に深く根ざしています。

さらにメカデザインにおいては、1960~70年代のフェラーリ、ランチア、アルファロメオ、ドゥカティといったイタリアのクラシックカーやヴィンテージバイクから着想を得ています。基本的に、私たちのメカはすべて「レーシング」をテーマにデザインされています。

――メカだけではなくパイロットにも焦点を当てた理由をお聞かせください。参考にされたゲームなどはあるのでしょうか?

ヴェルノッキ氏:開発初期に掲げた最初の柱のひとつが「パイロットこそが主人公、メカはあくまで道具」というコンセプトでした。多くのロボットアニメでは、メカが目を引く存在である一方、実際に物語の中心にいるのはパイロットたちです。本作でもその考え方を大切にしています。

ゲーム的なインスピレーションとしては、『Battle Brothers』や『Darkest Dungeon』『RimWorld』などから大きな影響を受けています。私たちは、戦いを重ねる中でキャラクターたちが成長し、変化していく“エマージェント・ストーリーテリング(予期しない物語の展開)”が大好きなんです。

――早期アクセス開始から現在までの反応やフィードバックについて教えてください。

ヴェルノッキ氏:プレイヤーの皆さんから寄せられたポジティブな反応には、正直圧倒されました。ゲームが本当に良いものかどうかは、実際にプレイヤーの手に渡って初めてわかるものですが、ありがたいことに非常に好意的なレビューを多くいただいています。

また、多くの方から「こんな機能が欲しい」「ここをもっと良くしてほしい」といった貴重なフィードバックも届いており、私たちはそれをしっかり受け止めています。まずはキャラクタークリエイターの実装からスタートし、今後もさまざまなアップデートを予定しています。

――今後、Steam以外での展開は考えていますか?

ヴェルノッキ氏:将来的にはPS5およびニンテンドースイッチでのリリースも予定しています。

――正式リリース日はいつごろになりそうでしょうか。

ヴェルノッキ氏:現時点では明言するのが難しいのですが、できればコンソール版のリリースとタイミングを合わせたいと考えています。ただ、それはなかなか簡単なことではありません。まずはPC版でいくつか大規模なアップデートを行った後に、あらためて正式な発表をさせていただく予定です。

――今回は早期アクセス開始後の出展となりましたが、出展の経緯についてお聞かせください。

ヴェルノッキ氏:私たちはBitSummitに特別な思い入れがあります。前作は2021年に「優秀ゲームデザイン賞」にノミネートされたのですが、当時はコロナ禍で参加することができませんでした。

今回の『NITRO GEN OMEGA』を開発するにあたり、日本の皆さんにどう受け入れられるのか、正直とても不安でした。だからこそ、このBitSummitは実際に日本のプレイヤーの皆さんに触れていただき、リアルな反応を直接見ることができる最高の機会だと考えています。

――会場では非常に楽しくプレイさせて頂きました。早期アクセス版では、今後どのようなメカが登場するのでしょうか。

ヴェルノッキ氏:私たちはアーリーアクセス版で、新しいアクティビティや新たな敵、そして少なくとも1機の新メカを追加する予定です。

少しだけ特別にお伝えすると、現在「ボクサーメカ」の開発に取り組んでおり、独自のコンボシステムを備えた新しいプレイスタイルを提供します。

メカを格闘ゲームのキャラクターのように捉え、それぞれのメカを操作する楽しさや個性が際立つように設計しています。

――キャラクター同士の関係性についても拡張される点があればお聞きしたいです。

ヴェルノッキ:現在まさにその点を検討中です。戦闘以外のゲーム部分にもっと手を入れる必要があると強く感じており、まさにその改善に取り組んでいます。

――Beepさんに向けての質問です。『NITRO GEN OMEGA』のローカライズを決めた理由について教えてください。

Beep Japan代表・ロベルト氏:私たちは過去に、DESTINYbitの前作『Dice Legacy』で異なる形ではありますがご一緒する機会がありました。そして、彼らの企業スローガンにもある通り、彼らは「これまでに見たことのない、比類なきゲーム」を掲げています。DESTINYbitが手がけるゲームは、常にユニークなプレイ体験に満ちています。

『NITRO GEN OMEGA』は、まさに彼らのスタイルを体現した作品であり、西洋(イタリア)の視点から描かれる、ゲームとアニメのユニークな融合ジャンル……彼らが「マカロニアニメ」と呼ぶ作品です。

Beepとしては、このユニークな視点と体験を日本のプレイヤーにもぜひ味わってほしいと考えています。日本文化が海外のクリエイティビティにどれだけ影響を与えているか、その一端を感じてもらえるはずです。

日本の皆さんにも、『NITRO GEN OMEGA』の個性的なアニメ調アートスタイル、新鮮な戦術ゲームプレイ、そして“ジャパニタリアン”な世界観を楽しんでいただければ嬉しいです。

――今回のBitSummitの感想をお教えください。

ヴェルノッキ氏:BitSummitは常にクリエイティビティの宝石のような存在です。世界中の開発者たちがどんな作品に取り組んでいるのかを見ることができるのは、とても嬉しいことであり、このジャンルにおいて唯一無二のグローバルな創造性の祭典だと言えます。

私自身が現地に行けなかったのは残念ですが、そんな才能あふれる開発者たちと隣り合わせで作品づくりができるのはいつも恵みだと感じています。

――今回は、ありがとうございました!


新情報も飛び出し、ますます正式リリースが楽しみになってしまいますね。そんな『NITRO GEN OMEGA』は、PC(Steam)にて2025年6月18日より早期アクセス版が発売中です。


ロボットビジネス
¥1,760
(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)
ライター:高村 響,編集:八羽汰わちは




ライター/ゲームライター(難易度カジュアル) 高村 響

最近、ゲームをしながら「なんか近頃ゲームしてないな」と思うようになってきた。文学研究で博士課程まで進んだものの諸事情(ゲームのしすぎなど)でドロップアウト。中島らもとか安部公房を調べていた。近頃は「かしこそうな記事書かせてください!」と知性ない発言をよくしている。しかしアホであることは賢いことの次に良い状態かもしれない……。

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編集/多趣味オタク 八羽汰わちは

はちわたわちは(回文)Game*Spark編集部員、デスク担当。特技はヒトカラ12時間。

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