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リミナル空間で『マイクラ』をする!?不気味な異色サンドボックス『Lucid Blocks』【プレイレポ】

インフルエンザの日にみるマイクラの夢みたいなゲーム。

連載・特集 プレイレポート
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ブロックで作られた世界を縦横無尽に探索し、戦闘や建築、クラフトを繰り返してボスを倒すゲームといえば……思い浮かぶのは、だいたい一作だと思います。

そう、『Lucid Blocks』ですね。

え?違う?『マインクラフト』

……いや、ちょっと分からないですね。

──冗談はさておき。本記事で扱うのはこちら、『Lucid Blocks』です。

本作を一言で言うなら、「マインクラフトをやりすぎた日に見る悪夢みたいなゲーム」です。

すべてがブロックで構成された世界と、自由度の高いクラフト、と聞いただけでは『マインクラフト』でしかないこのゲーム。しかし、舞台となるのは、どこか現実味のない超現実的リミナル空間

霧がかった草原、意味ありげに配置された構造物!そして説明されないまま存在している“何か”……。何の説明もなしにめっちゃリアルな手がブロックを壊したりしてるし!わけがわからないよ!

ブロックの世界に似合わない手

もちろんこの世界、敵も出てきます。しかも普通に怖い!なんだこいつら!

妙な生き物に襲われたり、よく分からない存在に巻き込まれたり、油断していると普通に死ぬあたりは、しっかりサバイバルゲームしています。今回は、そんな奇妙で不気味、それでいて妙に引き込まれる世界を実際に探索し、エンドロールまで到達したプレイレポートをお届けします。

悪夢みたいなサンドボックスサバイバル

ゲームとしての大まかな流れは、よくあるサンドボックス系サバイバルとほぼ同じです。冒頭でも触れた『マインクラフト』ライク、と言えばイメージしやすいかもしれません。

やっていること自体はかなりシンプルで、採掘や探索、戦闘で素材を集め、クラフトで装備や新しいアイテムを作っていくことの繰り返しになります。

最初こそ、この独特すぎる世界観に飲まれて「何をすればいいんだ」と戸惑いましたが、一度「探索→収集→クラフト→探索」の流れが掴めてしまえば、そこからはだいぶスムーズに進められました。

実際、エンドロールまでのボリュームもそこまで長くはなく、筆者の場合は4時間ほどでクリアまで到達しています。“奇妙なゲーム”であることは確かですが、ちゃんと遊べるしちゃんとエンディングも存在する完成された作品である点は安心してプレイできます。

ただ、このゲームを“普通のサンドボックス”で終わらせないのが、この独特の世界観です。マイクラと同様に様々なバイオームが存在しますが、まともなバイオームはほぼ見かけません。

画面中がカラフルなノイズで覆われたバイオーム、濃い霧がかかった視界の悪いエリア。おもちゃみたいなテクスチャのブロックが空に浮いている世界や、錆びた鉄のとげがそこら中に生えている場所まで、方向性はかなりバラバラです。

目が痛くなるようなバイオームも。

もちろん、そこに出てくるMobも例外ではありません。memeで見たこと気がする梨に顔が生えたヤツとか、プリズムでできた蜘蛛みたいな敵とか、攻撃してくるわけでもないのに芋虫がずっと跳ね回っていたり……。

こういうmemeありましたよね

頭おかしくなる!!!!!

アイテム集めやクリア条件を満たすために世界中を歩き回ることになるのですが、バイオーム同士のつながりはほとんどなく、無秩序に世界が切り替わっていきます。

冒険しているというよりは、夢の中をさまよっている感覚に近く、サンドボックス系でありながら、どちらかといえばリミナルスペース系のウォーキングシミュレーターに近い印象を受けました。

次はクラフト要素について。このゲームの面白さを支えているクラフト要素は、素材を集めて新しいアイテムを作るというのはよくある形式ですが、何が完成するのかを理解した上で組み合わせるというよりは、「よく分からない物同士を組み合わせたら、よりわからない物が生まれた!」という感じ。

レシピのようなものは基本的になく、クラフトメニューにアイテムを突っ込んで合成ボタンを押すだけで、新しいものが生成されます。一応ロジックはあるようで、特定のアイテムの組み合わせによってできるアイテムは決まっていますが、基本的に結果は予想できません。

剣を作るためにツルハシと土を合成させるゲームがどこにあるんだ?

ツルハシと土で剣を製造……。

さらに、このクラフトには“ループする組み合わせ”も存在します。例えば、剣と紐でツルハシを作り、そこに紐を組み合わせると、また剣に戻る……といった感じ。

この場合、クラフトを挟むたびに耐久値が回復するので、よく使う組み合わせとして、ふわっと覚えておくのも悪くなさそうです。世界観が意味不明だし、クラフト要素の意味不明さでバランスが取れている……のかもしれません。

クリアを目指して冒険だ!

さて、大まかな説明はこのくらいにして実際にクリアを目指していきましょう。このゲームで重要になるのが、インベントリバーの隣にある勾玉のようなゲージです。

敵を倒したりクラフトを行うことで溜まり、最大になるとアップグレードを選択できます。体力やインベントリ拡張といった基本的なものから、別世界にアクセスできるポータルまで、内容はさまざま。

この、アップグレードの中にある“TIAMANA RAYLINE”というのが非常に重要です。クリアする条件として、異世界にアクセスして、そこで脱出口を見つけてインタラクトすることによって、クラフト機能の隣にある“ROSARY”とがアクティブになります。

このブレスレットの13個すべてをアクティブにすることによってエンディング条件を満たすことになるのですが、この異世界への入口探しがまあ面倒!ヒントもなく見つけるのはほぼ不可能ということで、“TIAMANA RAYLINE”でもらえるこのペンダント、“LEAKY PENDANT”の出番です。使用すると、まだ未発見の入口へ案内してくれます。なんだか『マイクラ』のエンダーアイみたいな感じですね。

光り輝くロザリオ
ポータルの場所を指し示すペンダント

敵を倒してクラフトして、経験値をためて自己強化やペンダントを集め、“ROSARY”をアクティブにしていきましょう。13個すべてをアクティブにしてからもう一個だけ入口を探します。そこに待ち受けるものとは……!?ぜひ皆さんの目で確かめてください。

ここまで見てきた通り、『Lucid Blocks』は、見た目こそマイクラに近いですが、夢みたいな世界とわけわからんMobに揉まれる変なゲームです。サンドボックスとしての基本は忠実に抑えつつも、世界観も、クラフトも、出て来る敵も全部変!この違和感が不気味さを演出し、そこに我々は惹かれてしまうのかもしれません。

ジャンプスケアのようなわかりやすい怖さはないですが、ずっと落ち着かない感覚はかなり独特です。


いわゆる、“普通のサンドボックス”を求めている人には合わないかもしれませんが、少し変わったゲームや、不思議な空間を歩き回る体験が好きな人にはおすすめできる1本です。皆さんも、「悪夢みたいなマイクラ」遊んでみませんか?

『Lucid Blocks』はPC(Steam)にて1,200円で発売中です。日本語には対応していません。

ライター:さかな_,編集:みお

ライター/インターネットおしゃべり魚類 さかな_

2004年生まれ。趣味が高じて2021年からTwtichで配信活動を開始。雑談とインディーゲームを中心にインターネット上に醜態を晒し続けている。リミナルスペースとウォーキングシミュが三度の飯より好き。積みゲー消化が一生終わらない。

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編集/Game*Spark共同編集長 みお

ゲーム文化と70年代の日本語の音楽大好き。人生ベストは『街 ~運命の交差点~』。2025年ベストは『Earthion』。 2021年3月からフリーライターを始め、2025年4月にGame*Spark編集部入り。2026年1月に共同編集長になりました。

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