怒れるゲームオタク「AVGN」YouTube20周年!キレ芸を一挙堪能、オススメエピソード6選 | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

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怒れるゲームオタク「AVGN」YouTube20周年!キレ芸を一挙堪能、オススメエピソード6選

祝YouTube活動20周年!クソゲーから名作まで、あらゆるゲームを取り上げる名シリーズ

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怒れるゲームオタク「AVGN」YouTube20周年!キレ芸を一挙堪能、オススメエピソード6選
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2026年の現代、もはや珍しくなくなった動画形式でのゲーム紹介コンテンツ。その古参とも言えるシリーズ「The Angry Video Game Nerd(以下、AVGN)」を抱える「Cinemassacre」がYouTubeでの活動20周年を迎えました。

同シリーズは、“怒れるゲームオタク”こと「ナード(The Nerd)」がレトロゲームを中心に、様々なタイトルをプレイしながら、怒り、嘆き、そして時々褒め称えながら紹介。

実物を交えたプレイにこだわりがあり、制作背景などコアな関連情報に触れつつも、一周回って気持ちの良い罵倒の嵐や、間に挟まれるVFX交えた小芝居など、エンタメとしての側面も強い動画シリーズです。


日本では有志による翻訳活動が行われており、ただのゲーム好きだった筆者が英語学習に強い関心を抱くようになったのも本シリーズがきっかけでした。結果、英語作品を楽しめるようになり、国内メディアGame*Sparkで海外系ニュース等を執筆するようになったため、ある意味で恩人とも言えるシリーズです。

本特集ではそんな「AVGN」について、その概要から筆者のオススメエピソードをご紹介。YouTube字幕で公式に邦訳が用意されているものは、タイトルに注記しています。

“任天堂オタク”から“ゲームオタク”に―映画好きの監督が演者も務める長寿シリーズ

まずは「AVGN」の概要と成り立ちから見ていきましょう。本シリーズは主役のナード役を務めるジェームズ・ロルフ(James Duncan Rolfe)氏が監督から編集まで行っている映像作品です。

映像内の“ナード”は粗野なキャラクターである一方、演じるロルフ氏は温厚でフレンドリーな人物であり、「AVGN」以外の動画企画では友人と談笑しながら遊んだり、毒気無しの手堅いゲームレビューをしたりしています。

そんなロルフ氏ですが、1980年代後半/90年代前半で既に任天堂ゲームについてプレイしながら話す動画を作成していたそうです。しかし全ては2004年6月、同氏が『ドラキュラII 呪いの封印』を題材にした“怒りのゲームレビュー動画”をジョークとして撮影したことから開始。次に撮影した『ジーキル博士の彷魔が刻』ではプレイ映像だけでなく、同氏演じる“ナード”が動画内に登場し、VHSで録画したものを友人らに見せていたそうです。

そしてYouTubeが世に出た後の2006年、後に「AVGN」プロデューサー等を務めるマイク・マテイ(Mike Matei)氏が同サイトにアップロードしてみたところ、想像以上の反響を呼んだため、シリーズ化が決定したといいます。(※マテイ氏は執筆時点でプロデューサーから退任、配信業に専念しつつ、動画制作の手伝いは継続)。

また、当時のシリーズ名は「怒れる任天堂オタク(The Angry Nintendo Nerd)」でしたが、後に他ハードを題材にしたり、グッズを展開したりする都合から現在の「AVGN」となったそうです(※当時の名残は現「Cinemassacre」チャンネルのハンドル名が「James NintendoNerd」であることから確認できる)。

こうして20年に渡って続いてきたYouTube活動ですが、長期化に伴いDVDとして販売されており、シリーズ自体を題材にしたゲームが複数リリースされているだけでなく、映画化も実現。執筆時点の更新頻度はまばらですが、230を超えるエピソードが投稿されてきました。

本特集ではその中から、クソゲー、ムズゲー、奇ゲー、名作と様々な観点から取り上げます。

“ナード”は苦しみ、ブチギレてこそ!エピソード27『Silver Surfer』

まず紹介するのは、「AVGN」シーズン2より『Silver Surfer』のエピソード。同作はマーベル作品原作の海外版ファミコン向けシューティングゲームです。

楽曲にはゲーム黎明期から2,000年代にかけて主に活躍した、巧みな8bitサウンド使いで知られるティム・フォリン氏が起用されています。

本エピソードの見どころは、シンプルな映像構成とナードの苦戦&キレっぷり。シリーズ初期特有の短さもあって、初心者にオススメしやすい動画です。

動画でのナードは、同作の凶悪な当たり判定と飛び交う敵、画面の見辛さ相まって1ステージもクリア出来ず、最後にはゲームオーバー時のシルバーサーファーと同じポーズで膝を折るシーンが印象に残ります。

ちなみに同作はPC(Steam)/Xbox Series X|S/PS5/ニンテンドースイッチ向け作品集『MARVEL MaXimum Collection』にて収録されているため、日本の現行ハードでも体験可能です。

忍者を師匠にゲーム修行!寸劇も楽しいエピソード87『忍者龍剣伝』

次に紹介するのは少し進んでシーズン4、旧テクモのファミコン向けアクションゲーム『忍者龍剣伝』のエピソードです。

同作は2025年にも最新作が発売された『NINJA GAIDEN』シリーズの原点となる作品であり、実は海外向けには当初から『NINJA 外伝(GAIDEN)』と名付けられていました。

本エピソードは同作の熱いゲームプレイに加え、素晴らしいグラフィックと音楽への賞賛から始まり、日本では「お の れ 邪 気 王 !」のシーンで知られるカットシーン(※説明書では「シネマDISP.」と呼称)を最初に取り入れたゲームの1つであることも紹介しています。

しかし、それらを踏まえてもあまりの難度の高さは無視できず、無限湧きする敵や、被弾ノックバックからの落下死を具体例に「20年経ってもクリアできていない」と説明。そして今回もナードの挫折で終わり…とはならず、“謎の忍者”を師匠に修行する寸劇が挿入されます。

苦戦するナードの傍ら、師匠は「忍者であれば、画面の向こう側を見るのだ!」「無限にコンティニューできるということは、お主が諦めた時にこそゲームオーバーになるのだ!」など、役に立つのかイマイチわからないアドバイスを伝授。

しまいには「月へと路を定め、ただ星々だけを追いかければ、目指した場所を見失うであろう」と自身でもピンと来ていない格言を生み出しました。

最終的には師匠自らプレイするも「ファック!ヌンチャク ファック!キンタマ!(Fuck! Nunchuck fuck! BALLS!)」と絶叫、ナードと二人揃って攻略を投げて終わりを迎えるエピソードとなっています。

ちなみに『忍者龍剣伝』は、ニンテンドースイッチ向け『ファミリーコンピュータ Nintendo Classics』(※要「Nintendo Switch Online」加入)にて収録。自由なタイミングでの中断セーブや、プレイの巻き戻し機能も実装されているので、当時よりはいくらかクリアしやすくなっています。

“史上最悪のゲーム”と対峙!オリジナルCMも作っちゃったエピソード118『Big Rigs: Over the Road Racing』

「AVGN」シリーズ初期は出来の悪い、いわゆる“クソゲー”を多く取り扱っていましたが、その中でも“史上最悪のゲーム”として紹介したのが同作です。

2003年にPC向けトラック・レースゲームとしてリリースされた同作ですが、その実態は“当たり判定の無い障害物”、“お粗末なグラフィック”、“スタート地点から動かないライバル”、“バックすると無限に加速し続ける”…と製品としての品質が疑われる一本です。

パッケージ裏に書かれた“トラックで荷物を運搬していく”というあらすじも本編で描写されておらず、また初期版に関しては、ゴール後に表示される「YOU’RE WINNER !」という文法間違いで残念感が極まっています。

これにはナードも“イラつきの観点では過去に遊んだタイトルほど悪くない”としつつも、“(ゲームとして)機能しているか”という点で“史上最低”の評価を下しました。

同作が“ESRB(北米レーティング機関)の審査を受け、実際に販売されていた”ことに驚きつつ、“もしテレビCMがあったら”…と妄想。黒いタンクトップにサングラス姿のイカつい新キャラクター「Mr.Rigs」になり切り、“もうレースで負けることはない!”、“次元探査用のワープ級速度を備えた逆回転タイヤ”等と、同作の残念ポイントを際限なくポジティブに捉えた謳い文句で宣伝するCMを自作してしまいました。

なお、執筆時点で『Big Rigs: Over the Road Racing』はSteamにて復刻版が定価980円で販売されており、プレミア化しているディスク版を買わなくてもその酷さを気軽に体験できます。


筆者も実際に復刻版を遊びましたが、PC本体にダメージも与えなければ、クリアまで短い分、浪費時間も少なく、虚無なだけでイラつきが無いのもあって、“割と受け入れやすい部類のクソゲー”という印象でした。

直近のセール時では400円を下回っているため、“史上最悪のゲームを遊んだ”という人生のアチーブメント(トロフィー)を解除したい稀有なゲーマーがいれば、ご飯のオカズを数日分我慢するくらいで手を出せる価格帯です。

ちなみに、ロルフ氏は今回登場した「Mr.Rigs」を気に入っているのか、複数エピソードに渡って使いまわしており、本人が参加するバンドの宣伝にも起用しています。

まさかのご本人登場!?日本生まれのマスコット暴れるエピソード168『ペプシマン』(日字幕あり)

先述の『忍者龍剣伝』をはじめ、「AVGN」では日本企業によるゲームを取り上げた回が多くあり、中でも“海外向けに発売されていなかった”うちの1本がPS1向けアクション『ペプシマン』です。

「ペプシ」自体はアメリカのペプシコ社による炭酸飲料ですが、全身銀一色にペプシ模様を添えた人型マスコット「ペプシマン」は、日本のキャンペーンから生まれた国産キャラクター。活躍の場も国内が中心だったためか、ペプシマンを主役にした同作は日本だけで販売されていました。

動画では冒頭から全身タイツのペプシマンが登場し、ナードに同作のプレイを強要するところから始まります。

ゲームは走るペプシマンを操作して障害物を避けながらゴールに導く、現代でいう“3D系エンドレスラン”と類似のシステムを採用しており、実写で恰幅の良い男性がペプシを嗜むパートが特徴です。

同作は出来の悪い“クソゲー”というより、滑稽で遊べる“バカゲー”の類のためか、ナードのコメントは“難度の高さへの怒り”が半分、“コミカルな描写へのツッコミ”が半分。隣であらゆる飲料・食料をペプシに変える全身タイツ・ペプシマンの嫌がらせを受けながらも、ゲームを無事にクリアします。

普段であればここでエピソードは終了ですが、なんと先述のゲーム内実写パートに登場した“恰幅の良い男性”ご本人が登場!いずれ“この世をペプシに変えてしまう”ペプシマンを止めるため、ナードと協力することになります。

ゲーム自体も魅力ですが、「ターミネーター」風の寸劇が光る映像作品としても楽しめるエピソードです。

なお、本家ペプシもペプシマンは認知しており、公式X(旧:Twitter)アカウントで同作について、以前は思わせぶりな発言をしていたものの、2026年に入ってからは本国CMキャラのシロクマに関する投稿ばかりをしています。


あまりの名作ぶりにナードも絶賛!?真面目レビューに注目のエピソード156『MOTHER2 ギーグの逆襲』(日字幕あり)

「AVGN」では “ムズゲー”や“クソゲー”、“バカゲー”といった“怒れるポイント”のあるタイトルに限らず、『リンクの冒険』など世間で“名作/良作”と評されるタイトルにも手を出しています。

大抵の動画は普段通りの流れになるのですが、異彩を放っているのが『MOTHER2 ギーグの逆襲(※英名:Earthbound)』の回。同作は言わずと知れた任天堂のRPGシリーズ2作目であり、コピーライターの糸井重里氏が企画からシナリオを手掛けていることでも有名です。

本エピソードでは、世間の評判を知ったナードが実態を確かめるべく遊んでいきます。

バーガーショップなどが存在する身近な舞台設定や、HPへのダメージが段階的に反映されるシステム、NPC全員に話しかけたくなる面白いセリフ、多彩なBGM、そして予測不能な展開の数々を列挙。

動画時間の1/3で既にパーフェクトな名作と大絶賛…とはいかず、ナード流に“アイテムを一度に複数買えない”など、小芝居を挟みながら細かい不満点を挙げていきます。

しかし、それでも結局は“そのユニークさに魅了された”として、不満を差し引いてもプレイを辞められない同作の素晴らしさを力説し、20分ほどに渡って奇想天外なストーリー展開とそれらへの考察を語っています。

考察は糸井氏の過去インタビュー内容にも言及した本格的なものとなっており、最後には同作を「SNES(※海外版スーパーファミコン)の“絶対やれ”リスト行きだ」と総評を締めました。

本エピソードはナードらしい罵倒が少ない一方、「AVGN」としてのエンタメ成分は依然として強く、だからといってレビューも疎かにしていないのが特徴です。

ロルフ氏いわく、元々は個人的に遊び始めたそうですが、45時間半後のプレイを経て動画化を決定。同氏が脚本や撮影、編集も含めて137.5時間を費やしたプロジェクトとなったそうです。

執筆時点でこの回はシリーズでもYouTube再生回数上位のエピソードであり、後に旧プロデューサーのマテイ氏は“通常とは違うスタイルの動画で素晴らしいものになった最良の例”として挙げています

ナードから垣間見る米国ゲーム事情、エピソード33「Nintendo Power」

今回の特集では日本でも知名度のある作品を取り上げてきましたが、「AVGN」ではゲーム自体ではなく、周辺機器や関連商品などを扱う回もあります。中には“アメリカのゲーム事情”がうかがえるものもあり、そのうちの1つを見ていきましょう。

例えば令和の日本でも発刊され続けているゲーム雑誌ですが、かつてアメリカには米任天堂が自ら立ち上げた「Nintendo Power」が存在。インターネットが普及する前は、“ゲーム攻略”や“裏ワザ”の貴重な情報源として機能しており、当時の人気タイトルのランキングに、読者ゲーマーたちのゲーム内ハイスコアを掲載するコーナーもありました。

また、「NINTENDO 64」が当初「Ultra64」という名で掲載されていたほか、当時発売に至らなかった『スターフォックス2』の宣伝、『ロックマン』のボスキャラデザインコンテストが海外でも開催されていた点は必見です(※『スターフォックス2』はニンテンドースイッチ向け『スーパーファミコン Nintendo Classics』で遊ぶことが可能)。

ナードは表紙やゲームに関連した雑誌内のイラスト&漫画、奇妙な広告の数々に加え、お便りコーナーにも着目しており、読者自作の『ゼルダの伝説』ラップや、NINTENDO64向けタイトル名が“○○64”ばかりとの苦情など、当時の雰囲気を感じられる回です。

ちなみに「AVGN」ではゲームのコマーシャルに着目した回(エピソード223「Video Game Commercials」)もあります。こちらでは海外CMを中心に、映画「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」クッパ役のジャック・ブラックが若かりし頃、ゲームのCMに出演していたり、セガが任天堂ハードに対して挑発的なCMを打っていたりしたことを紹介。

日本のCMにも触れており、「でるでる~ゼルダの伝説♪」で始まるミュージカル風の『ゼルダの伝説 神々のトライフォース』CMは「本格的なブロードウェイ作品に匹敵する」と褒めたたえ、『ストリートファイターII' TURBO』のCMも「当時に見たかった」と語っています

おわりに―未紹介のオススメ回も添えて

これにて本特集は以上となります。「AVGN」に限らず、YouTubeチャンネル「Cinemassacre」では魅力的な動画が多く公開されており、ロルフ氏が特撮怪獣好きなのもあって「ゴジラ」映画レビューなども存在。

特に直近公開の「ゴジラ-1.0」に関しては「完璧に近いゴジラ映画」、「シリーズ最高傑作」とまで褒めたたえていました。

筆者は2026年11月公開予定の続編「ゴジラ-0.0」自体はもちろん、それに対するロルフ氏のレビューも楽しみにしている次第です。

執筆時点では、20周年を記念して「AVGN」公式でも没エピソードや、ロルフ氏とマテイ氏の振り返りトークも公開。新エピソードも制作中とのことで、筆者はこれからも“ナード”が変わらず、様々なゲームに怒り、嘆き、そして楽しんでいく様子を、いち視聴者として見守っていきます。

なお、今回取り上げられなかったお気に入りの回も次ページでは簡易な補足付きでいくつか列挙していきます。本特集で興味を持った方はぜひそちらも視聴して見てください。


ライター:ケシノ,編集:みお

ライター/ゆる~いゲーマーです。 ケシノ

主に午前のニュース記事を担当しているライター。国内外、様々なジャンルのゲームを分け隔てなくカバーしています。アメリカに留学経験があり、2022年1月よりGame*Sparkにてライター業を開始。一番思い出に残っているゲームは『キョロちゃんランド(GB版)』。

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編集/Game*Spark共同編集長 みお

ゲーム文化と70年代の日本語の音楽大好き。人生ベストは『街 ~運命の交差点~』。2025年ベストは『Earthion』。 2021年3月からフリーライターを始め、2025年4月にGame*Spark編集部入り。2026年1月に共同編集長になりました。

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