BEEPの「美少女ゲーム復刻プロジェクト」――それは、過去の美少女ゲームを現代に蘇らせるという、浪漫のプロジェクト……。
美少女ゲームたちをもう一度世に復活させたい、という熱い思いから誕生したプロジェクトです。
そんな「美少女ゲーム復刻プロジェクト」から、『狂った果実』と『メタルオレンジEX』のWindows版2作が発売されました。
どちらも、90年代初期の名作美少女ゲームでありながら(だからこそ?)、プレミア価格やプレイ環境の兼ね合いで、現代では遊びにくくなっていた作品です。Windows版ということで、やっと手に取ることができる……!という人も多いのではないでしょうか。
Game*Sparkではこの度先行プレイする機会をいただきましたので、本記事ではその魅力をお届けします。
■「少女は狂ったぐらいが気持ちいい」――伝説的美少女サスペンスエロゲー『狂った果実』
『狂った果実』は、フェアリーテール(現在はF&C)が1992年に発売した、鬱ゲーやヤンデレのパイオニア的存在のゲームです。
キャッチコピーは「少女は狂ったぐらいが気持ちいい」という、何とも魅力的な本作は、発売前に起きた「沙織事件」の影響からかエロ要素よりもサスペンスやグロ要素が少し強め。それも相まって、異質を放つ存在なのかな、と考えています。
もしかしたら、RTAで有名な画面配置の元ネタということから知ったという人もいるかもしれません。

本作の主人公である狩野哲は、私立帝都美術大学に通う大学3年生。成子ちゃんという恋人がいるのですが、「大学内でトップクラスの良い男」として有名なために、女の子からよく誘惑を受けます。そして本人も性欲旺盛であるため、ついつい彼女以外の女の子とも肉体関係を結んでしまいます。

とはいえそれだけの男ではなく、なんだかんだで面倒見がよく、友情に篤い男でもあります。作中でも、友人の江戸大門くんと酒の席で交わした約束を守り、恩師の月島教授が主催するガーデンパーティーに連れていきます。そしてそこで、彼の運命の歯車が回り始めるのです……。
月島教授には娘さんが3人いるのですが、末娘である美夏ちゃんは人見知りで、パーティーには出席していませんでした。
しかし、パーティーの最中で哲がふとお屋敷に視線をやると、お人形のような幼い少女の姿が。彼女から見つめられている気がした哲は、その吸い込まれそうな瞳に誘われるようにして、月島教授のお屋敷の中に入って彼女の部屋へと赴きます。


少女はやはり教授の末娘である美夏ちゃんでした。神秘的な雰囲気をまとっている彼女でしたが、話してみれば無邪気で幼い、どこにでもいるような一人の少女。そのまま話が弾む中、家主である月島教授が部屋にやってきます。

月島教授は勝手に屋敷の中へ入ってしまった哲を咎めず、むしろ「美夏が笑うところを初めて見た」と嬉しそうにしており、哲に美夏ちゃんの家庭教師を頼んできました。家庭教師とは名ばかりで、つまりは遊び相手になってあげて欲しいのですネ。
というのも、美夏ちゃんはお姉さんたちとは違い、フランス人の母を持つ異母妹なのです。長女の美鈴さんは嫁いでいるため家にはおらず、哲と同じ大学に通っている次女の秋美さんは少し傲慢気味な性格をしており、自分に懐かない妹を可愛く思っておらず辛く当たっているという、少し寂しい思いをしている境遇なのです。

お父さまである月島教授は、娘たち全員のことが大切です。しかし美夏ちゃんが異母妹であることは……つまりは、「愛人の子を引き取って本宅で一緒に住まわせている」状況なためか、秋美さんの態度を把握していたとしても強く叱れないのではないかなあ、と筆者は思ったり。
秋美さんが、美夏ちゃんのもとから引きはがすようにして哲と二人きりになって、そんな月島家のお家事情を明かしてきました。

そしてそのまま遊びの関係を持ち掛けてきたところ……手すりが外れ、バランスを崩した秋美さんはそのまま落下してしまいます。落ちた先にはちょうど、ガーデンパーティーで使用されていた剣の形をした燭台が……。


こうして、恐ろしい事件の幕が上がったのでした……。以降も、屋敷では不可解な出来事が相次ぎ、彼の周囲には疑念と恐怖が濃く漂い始めます。



その誘惑につられて、哲は真紀さんの部屋で彼女と肉体関係を結び、一夜を過ごします。

一体、哲の周りで何が起きているのでしょうか。この悪夢は、いつ終わりを迎えるのでしょうか……。
有名な作品ですので、ストーリーについてはなんとなく知っている、という方も多いことでしょう。筆者もそうでした。しかし、やはり自分で体験する/しないでは全然違う……!ぜひご自身でプレイしてみて欲しい作品の一つです。

■高難易度にもほどがある……!美少女たちのご褒美絵があるブロック崩し『メタルオレンジEX』
『メタルオレンジEX』は、1991年から1996年まで活動していた美少女ゲームブランド「カスタム」から発売されました。ルールはシンプル、ずばりブロック崩しです。
ステージをクリアしたらご褒美として美少女たちの「ご褒美アニメーション」が表示され、それがだんだん脱げて行って……という、ゲームなのですが……何せ難しい!硬派なブロック崩しです!軟派で硬派なブロック崩しなのです!



インタビューでデバッグ作業もされていた井上氏が「ラストの方とかユーザーを絶対に通さないような、悪意しかない感じのゲーム」と評しておりましたが、まさにその通りで……筆者も絶賛苦戦中。諦めずに引き続きプレイして行く予定ですが……た、助けて……!
一応、一方的に理不尽というわけではなく、強化アイテムがあります。ブロックを破壊した時や敵を倒した際にドロップする赤いカプセルを回収するのですが、カプセルを回収するごとにパワーアップの内容が変わるので、使いたいパワーアップが来た時にパワーアップボタンを使用する必要があります。
例えば自機の移動速度を上げる「TURBO」、自機の判定が長くなる「BIT」、ボールが貫通弾になる「GIGABALL」、などなど。使用しないと一周してターボに戻ってしまうので注意です。また、青いカプセルを回収してしまうと、グレードダウンしてしまうため、こちらも注意です。

筆者のおすすめとしては、やはり安定して強いBITを使用後に、頑張ってパワーアップを貯めて最終形態の、5回までボールを落としてもミスにならない「BARRIER」を使用するのがおすすめ……なのですが、ボールを落とさないように集中していると一巡してTURBOに戻ってしまうことも多く、悩ましい……。
また、コンティニューは何回でもできて、その面からやり直しという仕様です。セーブもあるため、根気良くプレイしていればいつかはクリアできることでしょう……!故に筆者は、諦めない!あ、またやられた……。

2作とも、令和の世でも輝く、美麗なピクセルアートが魅力的な作品です。ぜひお見逃しのないよう、ご確認ください!
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