
『Lethal Company』『R.E.P.O.』『PEAK』など、数多くの安価な協力型マルチプレイゲームが楽しまれているなか、またしても注目すべきタイトルが登場しました。
『Frog Sqwad』は、可愛いカエルちゃんとなって、スワンプキングに食べ物を献上するために下水道を駆けるのが目的。
ホラー多めの同ジャンルの中で、カラフルでポップな世界観であり、ゲームデザインもとっつきやすい点が魅力的なタイトルでした。
カエルぴょこぴょこ8ぴょこぴょこ!食えるものを探して下水道巡りゲコ!
本作は最大8人までプレイできるプラットフォーマー。いわゆる『Lethal Company』ライクであり、みんなで協力し合いながら、ステージを探索し、どんどん上がっていくノルマをこなしていくのが目的です。
プレイヤーが操作するのはカエル。左クリックでベロを出し、ものにくっついたり餌を食べたりします。そして右クリックでゲコッと吐き出します。丸呑みしたものはまったく消化されず、ツルピカの状態で吐き出せるあたりが彼らの特技かもしれません。

彼らは沼で待つスワンプキングというボスカエルのために、大量の食事を持って帰らなければなりません。ベロで丸呑みし、腹に収めたままボートまで持って帰って、全部ゲコゲコと吐き出しちゃいましょう(スワンプキングとしては、とにかく量さえ食べられれば同胞の唾液や胃液塗れでも気にしないみたいです)。
ステージごとに持って帰らなければならない食事はどんどん増えていきますが、この手のジャンルにしては珍しく難易度調整があり、マルチプレイゲームが苦手な人でも安心して楽しめます。

舞台は下水道ですが、これまたジャンルの常識を打ち破るカラフルさとポップさで、汚くも暗くもありません。誰とでも遊べるよう気を遣って作られていますが、ちゃんとギミックもしっかりしています。
上からトゲトゲといっしょに食べ物が流れてきたり、連続ジャンプの果てに巨大なホットドッグが置いてあったり、両サイドから壁が迫ってきたり、スリングショットの要領で仲間のカエルを飛ばす必要があったり……とにかくさまざま。
ランダムに発生する敵を避けながらアイテムを見つけるタイプのゲームとは異なり、エリアごとに解くべきギミックがはっきりと存在し、それらをテキパキとこなさなければ、食事にありつけません。

敵に関しても、ただフロアをうろついて邪魔してくる面倒な存在で終わらず、ベロで引っ張って食事を運ぶフレンドから遠ざけたり、アイテムで無効化したりと、こちらからインタラクトできることが多かったのも良かった点でした。
とにかく、ベロを使ったアクションが面白く、ジャンプと組み合わせて無理矢理壁登りしたり、デカい食事をフレンドと運んだり、某私塾名物「万人橋」のごとくカエル同士を連結させて届かない場所のものを引っ張ったりと、かなり多くのことができます。

また、カエルたちは食えば食うほど大きくなり、ある一定を超えるとメガガエルに進化します。この状態では鞠のように体が膨らみ、木の板や箱をぶち壊すことができます。その代わり小回りが効かず、坂道も転げ落ちちゃうのですが……。
この要素がかなり戦略的で、通りづらい道の前で少しだけ食事を吐いてあとで取りに帰ったり、フレンドに食事を集中させて一時的にメガガエルになってもらったりと、ユーザーの創意工夫が反映され、大変ユニークかつ面白いポイントでした。

ちゃんとノルマを達成し、揃って拠点に変えれば余剰分はすべてチップとしていただくことができます。このお金で恒久的なアップグレードや、有益なアイテムを買うことで、次回以降の冒険に役立てられるというお約束の要素も存在します。
プレイ人数が1~8人と幅があり、そんなことでゲームとして成り立っているのか? と不安になるかもしれませんが、その点はまったく問題なく、みんなでゲコゲコと騒ぎながら楽しく遊ぶことができました。
同ジャンルが持つ、アクシデントによる展開の変化はもちろんのこと、プラットフォーマーとしての質の高さに、工夫しないと解けないギミックの数々と、アクションゲーム的な醍醐味にも溢れている作品です。

少ないアクションで最大の効果を狙っており、同ジャンルに飽きつつあるプレイヤーでも新鮮な驚きを感じられること間違いなしでしょう。
『Frog Sqwad』はPC(Steam)にて配信中です。










