今やPC/コンソール/モバイルそれぞれのプラットフォームでサバイバルジャンルの作品は定着していて、多くのプレイヤーがさまざまな世界を舞台にサバイバルを楽しんでいます。
Game*Sparkでは【クラフトサバイバル名鑑】として、同ジャンルが好きな筆者が、定番作品を中心にクラフトサバイバルジャンルの作品の魅力を紹介・解説しています。今回紹介するのは、2026年6月8日にリリースされた『ソーラーパンク:天空の島』です。
空を旅する浮遊島サバイバル
『ソーラーパンク:天空の島』は、ドイツを拠点とするCyberwaveが手がける作品。パブリッシャーはrokaplayとMetarootが担当しています。Cyberwaveは過去にSteamで『Balloon Flight』『Hourglass』の2作品をリリースしており、どちらも高い評価を獲得しています。
2023年5月31日にはKickstarterキャンペーンをスタートし、わずか1日で3万ユーロの目標額を達成。最終的には目標の10倍以上となる305,266ユーロの支援を集め、追加のデコレーションアイテムやシステム、キャラクタークリエイト機能など、多くのストレッチゴールを達成しています。
ゲームは当初2024年にリリース予定でしたが、開発体制が2人ということもあり、これまで何度か延期を発表しています。2024年と2025年には体験版の配信やプレイテストを行い、2025年11月にはマルチプレイの安定と拡充のために、2026年にリリースを伸ばすことを発表。そして2026年6月8日についにリリースされました。
本作の舞台となるのは、さまざまな島が浮いている空中世界。プレイヤーは何もない状態で小さな島から生活を始めて、素材集めや栽培、クラフトなどを行いながら、やがて飛行船で自由な冒険の旅へと出発します。ゲームはソロプレイのほか、最大4人までの協力プレイにも対応しています。
『マインクラフト』『RAFT』『スターデューバレー』などの作品から影響を受けたという本作。ストーリーのない、平和でいわゆる「Cozy」なゲームであることも特徴で、Steamの投稿欄では開発チームから「どのようなプレイヤー向けか」を示すリストや、ゲームの雰囲気を伝える映像も公開しています。
小さな島から始まる物語
『ソーラーパンク:天空の島』は、主人公が小さな島の中で目を覚ますシーンから始まります。持っているのは壊れかけの石の斧と少しの食糧だけで、まずは空腹を満たすために食事を摂らなければ走ることもできない状態です。
ゲーム内ではチュートリアル項目が表示され、木の伐採やベリーの収穫、クラフトなどを通じて最低限の生活方法や拠点づくりを学べるようになっています。また、クラフトできる「サバイバルガイド」はゲーム内の重要な要素を簡単に書き出している便利なアイテムなので、序盤だけでなく中盤以降も役立ちます。




サバイバル項目としては体力、飢え、渇きの3種類。体力は食事が万全なら自然回復していきます。水分は果物から少量回復するか雨水を集めて飲むしか方法がないので、拠点でベリーを早めに栽培することで、安定した生活が営めるようになります。食事リソースに関しては難しくないので、ゆったりと畑仕事を楽しみましょう。
重要なのが特定の素材を使用してレシピをアンロックする「調査テーブル」で、ティアを進めていくことで、新しい装備品や炉などのクラフト施設も製作できるようになります。少しずつ拠点の開発を進めていった後は、飛行船を作って他の島へ行くことがプレイヤーの目標になります。





最初の島を探索していくと、とある場所で棄てられた飛行船の残骸を発見できます。この部品を元に、調査テーブルでアンロックしたドックから自分だけの飛行船を製作できます。こうして、新たな空の旅が始まるのです。





島々の旅で新たな発見を
飛行船はアップグレードで行動範囲が拡がっていき、最初は近くにある1つの島と、トレーダーの店だけに行くことができます。飛行船の操作は、速度と高度をゲージで指定し、操縦桿で方向を調整する形式で、直感的に操作することができます。水平な場所であれば地面に着陸も可能ですが、障害物に当たればダメージを受けるので注意しましょう。
トレーダーの店では、さまざまな資源を元に新たなテクノロジーを獲得できます。最初のエネルギー作業台をアンロックすれば、スプリンクラーやドリルなどの機械を導入できるようになり、栽培や鉱石集めをある程度自動化できるようになるので、島での生活は大きく変化します。




『ソーラーパンク:天空の島』では、調査テーブルやトレーダーの店で新しい技術や飛行船アップグレードを獲得するのが大きな目標となります。本作はマップデザインが固定で、入手できるアイテムや鉱石ノードなどの位置も決まっています。次の技術に到達するためには、しっかりと探索する必要があるのです。
本作は仕様として「ベリーや綿を収穫すると確定で種を1つ入手できる」というものがあります。序盤では他に種を入手する方法がないので、もし栽培物を増やしたいならば、世界を巡って野生に生えているものを探さねばなりません。地道な探索と作業で拠点を快適にしていくのも本作の醍醐味です。





特に序盤は機械を作る資源コストが少し高めに思えるかもしれませんが、ドリルで鉱石を安定供給できるのを最優先にすれば、大分楽になります。ゲームが進めば資源収集用のドローンなども使えるようになりますよ!





優しい世界でのんびりと
前述している通り本作は平和でストーリーがない世界が舞台です。ゲーム内では危険な生物との戦いなどはありませんし、うっかり島から落ちたり、雷に打たれるなどのトラブルがなければ命を落とすこともありません。
とは言えサバイバル要素はしっかりしていて、植物を栽培をしなければ食事をまともに摂ることもできません。その上で機械関連の効果が絶大なので、拠点の開発を進めていけば生活にはどんどん余裕が出てきますし、ゲームとしても行動範囲の広がりに繋がっていくようなデザインになっています。




時間制限などもないので、こだわりたい人は家づくりにこだわるのも面白いと思います。本作は家具などの装飾品が充実していて、同じテーブルでも複数の見た目も用意されています。建材には木材だけでなくガラスなども使えるので、温室のような見た目で栽培を楽しむこともできます。
料理ができるようになれば飢えや渇きの軽減ボーナスなどの効果も付与できますが、基本的には果物を食べているだけでも生活には困りません。そんな優しい世界だからこそ、どこにこだわりを持つか、というプレイスタイルの楽しみ方が『ソーラーパンク:天空の島』にはあるのです。





空中世界をテーマにした『ソーラーパンク:天空の島』は、ゆったりとしたクラフトサバイバルを楽しめます。手作り型の世界であることで、“今の行動範囲で最大限やること”がはっきりと理解しやすく、それが世界を拡げるための条件になっているので、考えながら作業を進めて進める作品です。
時間制限もなく、効率を求めてプレイすることも、時間をかけてゆっくりと進めることも自由な作品です。一部の資源以外は復活しない仕様なので、慣れてしまうと特定の島以外に行かなくなってしまう、ということもあります。決して未知の世界を大冒険する!という作品でもないので、焦らずマイペースで遊びたい向けの作品でもあると思います。


開発チームからの「Solarpunk はあなたに合うゲーム? 私たちからのとても正直なお知らせ」は、ゲームを遊ぶ前にとても参考になる投稿です。合いそうだな、と思った人にはきっと向いている作品だと思います。一部日本語翻訳の質は気になりますが、十分プレイしやすいですよ!
『ソーラーパンク:天空の島』は、PC(Steam)/PS5/Xbox Series X|S/ニンテンドースイッチ2向けに配信中です。











