
スクウェア・エニックス・ホールディングスは8月10日、2027年3月期第1四半期(2026年4月~6月)の決算を発表しました。
売上高は前年同期比32.3%増となる784億円、営業利益は88.6%増となる170億円を記録。なかでも、家庭用・PCゲームやMMO、スマートフォン向けゲームなどを扱うデジタルエンタテインメント事業が大きく伸びています。
家庭用・PCゲームが大幅増益!新作だけでなく旧作も売上に貢献
デジタルエンタテインメント事業の売上高は499億円、営業利益は155億円。前年同期の売上高329億円、営業利益81億円から大幅な増収増益となりました。
特に好調だったのが、スクウェア・エニックスが「HDゲーム」と分類する家庭用ゲーム機・PC向けタイトルです。HDゲーム部門の売上高は、前年同期の89億円から177億円へとほぼ倍増。営業利益については10億円から61億円へと約6倍に拡大しています。
同社は増収増益の理由として、新作タイトルに加えて、過去に発売された「カタログタイトル」の販売が伸びたことを挙げています。

2026年4月~6月には、『ファイナルファンタジーVII リバース』のニンテンドースイッチ2/XBOX Series X|S/Microsoft Store on Windows版や、完全新作アクションRPG『冒険家エリオットの千年物語』などを発売。これらの新作が「底堅く推移」したほか、既発売タイトルの販売も業績に貢献しました。
ゲーム販売は401万本→738万本に!約9割がダウンロード版
今回の決算でもうひとつ目を引くのが、ゲームソフトの販売本数です。HDゲームおよびMMOタイトルの販売本数は、前年同期の401万本から738万本へと大幅に増加しました。
その内訳を見ると、パッケージ版が前年同期の56万本から73万本へ増加した一方、ダウンロード版は345万本から665万本へとほぼ倍増。販売本数全体の約9割をダウンロード版が占めています。
地域別では、日本で141万本、欧米で459万本、アジアその他地域で137万本を販売。欧米だけで全体の6割以上を占める結果となりました。新作の発売だけでなく、過去作を含めたデジタル販売が継続的に積み上がっていることが、今回の数字からもうかがえます。
『FF14』もプレイヤーの動きが活発に
MMO部門も増収となりました。『ファイナルファンタジーXIV』では、最新拡張パッケージの発表などを受けてプレイヤーアクティビティが改善。MMO部門の売上高は前年同期の96億円から127億円へ増加しました。

一方、今後のコンテンツ展開に向けた関連費用を先行して計上した影響もあり、営業利益は前年同期とほぼ同水準となる36億円でした。
スマートデバイス・PCブラウザ向けゲームも好調で、売上高は前年同期の143億円から194億円、営業利益は33億円から57億円へ増加。
スクウェア・エニックスは『ディシディア デュエルム ファイナルファンタジー』『ドラゴンクエストスマッシュグロウ』など、2026年3月期以降にサービスを開始したタイトルの売上寄与を増収増益の要因として挙げています。
アミューズメントや出版などゲーム以外の事業も増収増益
ゲーム以外の各事業もおおむね好調です。ゲームセンターなどを展開するアミューズメント事業は、既存店売上高の増加やプライズ商品の販売伸長などにより、売上高170億円、営業利益19億円を記録。出版事業もコミック単行本の販売が前年同期を上回り、売上高72億円、営業利益25億円となりました。
キャラクターグッズなどを扱うライツ・プロパティ等事業についても、有力IPの新規キャラクターグッズ販売などにより、売上高46億円、営業利益15億円と増収増益になっています。
スクウェア・エニックス全体では2027年3月期の通期業績予想を据え置いており、売上高3,200億円、営業利益410億円を見込んでいます。









