音だけで“見えない空間”を探索、手の開閉で戦うアクション。TGS2026「SELECTED INDIE 80」で見つけた気になるインディー!その2【特集】 | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

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音だけで“見えない空間”を探索、手の開閉で戦うアクション。TGS2026「SELECTED INDIE 80」で見つけた気になるインディー!その2【特集】

独創的なプレイ体験や深いテーマ性が光る5つの注目タイトルをご紹介!

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音だけで“見えない空間”を探索、手の開閉で戦うアクション。TGS2026「SELECTED INDIE 80」で見つけた気になるインディー!その2【特集】
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幕張メッセで9月17日から4日間にわたって開催された「東京ゲームショウ2026(TGS2026)」。毎年大きな盛り上がりを見せるインディーゲームコーナーの中でも、世界中の開発者の挑戦と創造性にスポットを当てた特別企画が「SELECTED INDIE 80」です。

本記事では、会場でライター自らが実際に体験した、個性豊かな5タイトルをピックアップしてご紹介します!

『ANRI』

日本の開発チーム「チームゲハナシ」が手がける本作は、専用の筐体の中で自分の手を使って遊ぶ革新的な体験型アクションです。内部に黒いモニターが設置されている黒い箱型の筐体の前に座ると、長方形の小さな「デバイス」を渡されます。

デバイスを手のひらに乗せた状態でモニター前に手をかざすことで光を集める、その状態で手を握る動作を行うと光を集めて放つことができます。このデバイス自体には何の機能もなく、手のひらをトラッキングすることで光を制御しているとのこと。

放った光によって敵を倒すだけでなく、敵が攻撃する直前で手を握ることで発生するカウンターや手を開き続けることで敵のバリアを破壊するといった、手を使ったアクションを最大限に活かしたシステムが特徴です。敵からの激しい攻撃を避けながら、的確に光を当て最後に登場するボスを倒しましょう。

販売は予定されておらずイベント会場でしかプレイできないのが惜しいほど、ゲームの世界に入り込んだかのような、光と手の動作との一体感が実に心地よい一作でした。

『Go Slimey Go!』

アルゼンチンの4人のクリエイターによって制作された本作は、小さなスライムが主人公のクラシックな精密プラットフォームアクションです。

友達のスライムが待つ家を目指して、コインや隠されたお宝を集めつつ様々なギミックと兵士たちが立ちはだかる全25ステージを駆け抜けます。

基本操作は移動やジャンプなどといったシンプルなもの。オブジェクトや徘徊するキャラクターの上をバウンドすることで、さらに飛距離を稼ぐことができ想像以上にスピード感があります。このバウンドの独特な挙動が爽快なものになるか厄介なものになるかは、ステージギミックとプレイヤーのテクニック次第。かなり操作の精密さを求められるため、『Celeste』ライクな一面も持ち合わせています。

失敗してもすぐに復帰できるため、何度も挑戦したくなるテンポの良いアクションが楽しめました。かわいいピクセルアートも魅力の本作。スピードを極めるもカジュアルに楽しむも自由自在のスライムに注目です。

『Mama』

スウェーデンの開発チーム「Pat-o-Logic Studio」が描くのは、認知症を患った母と向き合う娘の物語をテーマにした温かくも切ない手描きアートの体験型アドベンチャーです。

本作の目的は、変化していく大切な人に寄り添い、その手を静かに握り続けること。物語とリンクしたシンプルなパズルからは、現実の厳しさについても考えさせられます。

自分が認知症であることを受け入れ難い母に対して、場面ごとの選択や何気ない日常の描写を通じて誰かを理解することの本質をやさしく問いかけてくれます。こうした物語性の高い作品には珍しく、Webカメラやマイクを使用するシーンも用意されていました。

実際にプレイしていると、あくまで第三者ではなく当事者として関わっているのだという本作独自の没入感がありました。会場でも多くのプレイヤーが静かに惹き込まれていた、心に深く残る作品です。

『Invisible Room』

中国の開発チーム「Invisible Rabbit」が手がける本作は、音だけを頼りに見えない空間を探索するオーディオミステリーパズルです。「画面に頼らないゲームは成立するのか?」という問いから開発が始まった本作は、センス・オブ・ワンダー ナイト2026(SOWN)にも選ばれました。

「怪談対策局」という組織の一員である主人公は、任務中に突如として両目の視力を失ってしまいます。映像要素は徹底的に排除され、画面には主人公が進んだ道の軌跡しか表示されません。視覚情報に頼らずに、通信機器の音声や環境音といった手がかりをヘッドホンで聴き分けながら事件の真相に迫ります。

ゲーム内の音声が全て日本語だったことにも驚きましたが、さらに本作では手元の物理的な印刷資料を組み合わせて謎を解くユニークなシステムも採用。聴覚を研ぎ澄ましつつゲームと現実が交差する謎解きという、インディーならではのアイデアが光る作品です。

『アレタ』

台湾の開発チーム「アレタ」が贈る本作は、広大な世界を自由に探索するオープンワールド謎解きアドベンチャーです。「世界図書館」の調査員となり、古代の遺跡が点在するアレタの大地に足を踏み入れます。

古代人が遺したエネルギー塔の位置を報告し回収するため、調査員たちは各地へと探索の旅に出ます。注目すべきはその特殊な移動方法。上空につながる紐のようなものを使って空中を滑空したり、水の中へ潜ったりすることができます。

『ゼルダの伝説 BotW』や『ICO』から強く影響を受けている本作。戦闘はないものの、広大な土地を思うままに歩き回れる自由度の高さと各所に描かれているヒントから謎をとくパズル要素が楽しめした。

美しい自然や神秘的な生物たちと触れ合いながら環境に隠された秘密を解き明かしていく過程は、まるで詩集をめくるような情緒にあふれていました。じっくりと世界観に浸りたいゲーマーにおすすめです。


TGS2026の「SELECTED INDIE 80」ブースには、驚くようなアイデアや深いテーマ性を持った作品が凝縮されていました。プレイヤーの体験そのものを拡張するアプローチから心揺さぶるストーリーまで、インディーゲームの持つ無限の可能性をぜひ体験してみてください!

《編集:みお》

編集/Game*Spark共同編集長 みお

ゲーム文化と70年代の日本語の音楽大好き。人生ベストは『街 ~運命の交差点~』。2025年ベストは『Earthion』。 2021年3月からフリーライターを始め、2025年4月にGame*Spark編集部入り。2026年1月に共同編集長になりました。

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