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【年末年始企画】2014年ゲーム業界トピックスまとめ―海外ゲーマー関心ネタから国内ハード市場動向まで

2014年も国内外では様々な大きなニュースがゲーム業界で飛び交いました。日本ではPS4/Xbox Oneのローンチが話題を呼び、注目が集まっていました。今回は2014年にご紹介した海外ユーザーの関心や主な国内ネタを中心に、2014年を振り返ってみましょう。

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2014年も国内外では様々な大きなニュースがゲーム業界で飛び交いました。日本ではPS4/Xbox Oneのローンチが話題を呼び、海外ではMicrosoftが『Minecraft』を手がけたMojangを買収するなどのビジネス寄りの話題に注目が集まっていました。今回は海外ユーザーの関心や主な国内ネタを中心に、2014年を振り返ってみましょう。


昨年末頃に海外でリリースされたPS4ですが、日本では2月22日に発売日を迎えました。これまでのハード・ローンチに見られた目立ったローンチタイトルは多くはありませんでしたが、前世代機となるPS3からのアップグレード・プログラムなどにより次世代機への移行を促進。新たに加わった様々な機能と共に、次世代機のパワーに満足したユーザーも多かったのではないでしょうか。12月には、20周年記念として“初代プレステ”カラーのPS4を限定販売しました。

3月にはXbox Oneが日本で9月にリリースされることを発表。翌月4月には、発売日が9月4日になる旨もアナウンスされ、日本市場でのPS4の対抗馬の登場に湧きました。海外ユーザーは、日本のXboxマーケットについて指摘。海外ローンチから時間が開くことに対し、日本での普及を不安視しているユーザーが見受けられました。

また、FacebookがOculus VR社を買収するニュースが飛び込んだのも3月。加えて、ソニーからPS4対応VRヘッドセット「Project Morpheus」が発表され、ゲーム業界の新時代の訪れを予感させ、今後の新たなゲーム体験を期待させてくれるニュースが続きました。

任天堂からも多数の発表がありました。2014年8月はNew 3DS/New 3DS LLが発表。CPUの強化、CスティックやZR/ZLボタンの追加、3D画面の進化など、これまでの同社が展開していたアップグレードとは異なり、大きな変化が加わったハードとなりました。また、New 3DSだけでなく、Wii Uや3DSとの連動フィギュア「amiibo」が発表。海外ではこの「amiibo」についても議論が交わされており、「コレクションとして買うか、周辺機器として買うか」といった内容をご紹介しました。

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PS3/Xbox 360からPS4/Xbox Oneへの移行期間とも言うべき2014年。Xboxでは2013年から話題を呼んでいた『Titanfall』が3月にリリースされました。海外ではXbox One/Xbox 360/PCで発売され、欧米を中心としたユーザーからはハードを牽引するとの声も挙がり、多くのユーザーがマルチプレイを楽しんでいました。また今年は『Destiny』も登場。海外ではPS4/PS3/Xbox One/Xbox 360でリリースされましたが、日本ではPlayStation独占で発売されました。比較的カジュアルに楽しめるこの二つのFPS作品が、2014年の代表的なシューター作品になったとも言えるのではないでしょうか。



また、次世代機への移行に伴いリメイク作品が多数リリースされたのも印象的。PS4の『The Last of Us Remastered』やPS4/Xbox One版『Grand Theft Auto V』といった、前世代機にて大きな評価を得た二作品がリファインされた形で登場し、同じく高い評価を得ました。



今年開催されたgamescomで大きく話題をさらったのは『P.T』。そのあまりの恐ろしさに、海外ユーザーからも悲鳴が多数。『サイレントヒルズ』のベールを被ったまま、突如体験版もとい『Playable Teaser』としてリリースされた本作。その難解さも話題を呼び、海外フォーラム内では攻略情報の交換などが頻繁に行われていました。編集部でも攻略に挑戦したので、是非チェックしてみてください。

9月に行われたSCEJAプレスカンファレンス2014では、PS4/PS3向けに『ドラゴンクエスト ヒーローズ』を発表。次世代機の国産タイトルの活性化が期待されるなかでのこの一報。過去には『ペルソナ5』なども予告されており、国内ユーザーにとって2015年は日本のタイトルもより多く触れられるようになることが考えられます。

そして日本において無視できないのは『妖怪ウォッチ』旋風。クロスメディア・プロジェクトが見事にヒットし子供のハートを掴んだ結果、7月に新作がリリースされ販売本数ランキング1位を取るなか、1年前にリリースされた前作も3位にランクインするなど、これまであまり見られなかった現象が起きていました。海外ユーザーからは「新たな『ポケモン』だ」といった声が集まっており、一大ムーブメントを気にするゲーマーが多数いました。

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2014年1月には中国政府がゲーム機禁止令を緩和。これに伴い、Xbox One及びPS4/PS Vitaがリリースされることが決定しました。Xbox Oneは日本と同じく9月にリリース。PS4は2015年1月11日より販売開始となります。並行輸入などにより既にある程度ハードが流入していることは予想されますが、アフターケアなどの充実、中国本土で作られた新規タイトルなど、今後の展開に期待が寄せられています。

今年は買収関連のニュースもゲーム業界を賑わせました。前述のMojangやOculus VR社買収だけでなく、9月にはAmazonのTwitch買収が完了。業界外の企業がゲームコンテンツ、開発スタジオを取り込むニュースが報じられました。国内でもKADOKAWAがフロムソフトウェアを買収するなど、大手企業がその技術を吸収する報道がありました。

また日本では、SCEJAプレジデント河野弘氏が8月に日本マイクロソフトの泉水敬氏が11月に退任する報もあり、国内プラットフォーム・ホルダーの2人のトップが退くことになりました。

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来年には多くのPS4/Xbox One向けタイトルがリリース予定。また任天堂からは新ハードが登場するのでは?といった噂が流れています。日本のゲーム業界は、欧米と比較するとハード/ソフト共に伸び悩みを感じる様相ですが、インディータイトルやe-Sportsなどこれまで明るみに出ていなかった文化が徐々にゲーム業界のなかでメジャーになってきており、2015年は業界全体が新たなステップへと向かうことになるかもしれません。
《ハンゾウ@編集部》
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