――――――――――――18――――――――――――
「おまえはしょせん作為に操られたキャラクターにすぎないスパ」とHIKARUは言った。
あなたは何か答えようとしたが、恐怖で声が出なかった。
「現実の人間とおなじように、フィクショナルなキャラクターが生きていると考えたことはないスパか? 彼らが自分の人生を歩み、おまえとおなじように恋をしたり、仕事をしたりして、どこかぜんぜんべつの世界には違いないが、しかしそこで生きているのだと感じたことはないスパか?」
「なにを言っているんだ?」とあなたは答えた。
19.「おまえに聞いてるんじゃないスパ」とHIKARUは答えた。