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シリーズ最大級の「屈強なララ・クロフト」を体感…『シャドウ オブ ザ トゥームレイダー』試遊レポ&開発者インタビュー

『シャドウ オブ ザ トゥームレイダー』開発チームによる「E3 2018」プレゼンテーションと試遊セッションに参加し、ララ・クロフトのオリジンストーリーの最終作のディテールに迫りました。

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シリーズ最大級の「屈強なララ・クロフト」を体感…『シャドウ オブ ザ トゥームレイダー』試遊レポ&開発者インタビュー
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Eidos Montrealとスクウェア・エニックスが送る『トゥームレイダー』シリーズの最新作『シャドウ オブ ザ トゥームレイダー(Shadow of the Tomb Raider)』。編集部はその開発チームによる「E3 2018」プレゼンテーションと試遊セッションに参加し、ララ・クロフトのオリジンストーリーの最終作のディテールに迫りました。本稿では、同作のキモとなる「隠された都」のツアーと、ララの力強さが伝わってくるアクションシーンの模様、そしてQ&Aの内容をお届けします!

カンファ映像の「あのシーン」も試遊できた!進化を遂げた探索&戦闘




今回のプレゼンに出席した開発スタッフは、ナラティブディレクターのJason Dozois氏とシニアプロデューサーのMario Chabtini氏。最初にベールを脱いだのは、「隠された都」こと「パイティティ」です。発表会ではあえて何も言わなかったというDozois氏が、「隠された都」の謎を明かし始めると、会場の参加者のテンションも徐々に上がっていきました。この「パイティティ」は、物語の中盤ごろにララが到達する土地であるとのこと。

「パイティティ」は“ククルカン”というマヤ神話を土台にしたカルト教団に支配されていて、ララは彼らと敵対する反乱軍と手を組んで都に侵入することに。Chabtini氏は実際にララを操作して、街のどこかにあるという「チャレンジトゥーム」を探していくゲームプレイを披露してくれました。


「隠された都」というミステリアスな通称でハードルを上げてきた「パイティティ」でしたが、その光景は衝撃なまでに美麗。街並みは現実のラテンアメリカに基づいており、ディテールまで細かく再現されています。都を包んでいる谷と、遠くから見える畑や村の景色には、とにかくうっとりさせられました。『トゥームレイダー』シリーズの印象的な景観美は、『シャドウ オブ ザ トゥームレイダー』で更なる高みへと確実に登り続けています。

Chabtini氏は、マヤ、アステカ、インカ文明からインスピレーションを受けた「パイティティ」の農業地域、漁業地域、市場などをツアー形式で紹介。これらのエリアでは、クエスト受注やアイテム購入が可能のようでした。ちなみにNPCは英語でセリフを喋っていましたが、「現地の言語+字幕」で構成される「没入モード」も用意されているのだそうです。

そうして目的地に向かっている間、滝の上の納骨堂から飛び降り、水中の洞窟を発見。ラペリングしながら「チャレンジトゥーム」に辿り着きます。このシーンでは、発表会でテーマとして触れられていた「ララの降下」というキーワードが思い起こされました。Chabtini氏は観客たちに「チャレンジトゥーム」をチラリと見せつつ、探索パートのプレゼンに幕を下ろします。

「SQUARE ENIX E3 SHOWCASE 2018」トレイラー映像

次にお目見えとなったのは戦闘パートのゲームプレイ。「ジャングルとひとつになる」という今作のコンセプトを代表するような、ゲーム終盤の様子が映し出されました。このパートは「SQUARE ENIX E3 SHOWCASE 2018」で披露された映像と同じもので、「弓矢」「ナイフ」でステルスプレイをしていく印象的なシーンです。身体に泥を塗って気配を消したり、矢の先に敵を混乱させる毒を塗ったりと、戦闘を避けるテクニックが多数紹介されました。


前作『ライズ オブ ザ トゥームレイダー』とトリロジー最終作『シャドウ オブ ザ トゥームレイダー』の大きな違いのひとつが、このステルスプレイにありました。今作では敵に見つかってからも身を隠すことで逃げられ、暗闇の中で木々の上を跳び回って矢を放つ…といったプレイもできる模様。進化したステルス要素は、まさに「ジャングルとひとつになる」という言葉そのものを表していました。


そして、筆者も実際にこの戦闘パートに挑戦。さすがにChabtini氏のように上手くはいかず、矢の数が足りなくなったり、敵に見つかって逃げられなくなることも…。相手がひとりであればともかく、「丸腰のララ vs 武装したたくさんの敵兵」ともなると大惨事です。弓矢で敵の灯りを消して進むプレイもできましたが、操作精度が強く求められます。筆者の力量不足というのもありますが、少なくともステルスを無視した「ランボープレイ」は不可能なようでした。

DLC展開も明かされたFAQセッション―「今まで最も屈強なララ」とは?


左からJason Dozois氏、Mario Chabtini氏(以下、敬称略)

ーー今作にはどれぐらいの「トゥーム」が登場するのでしょうか。

Chabtini:前作とだいたい同じぐらいの「トゥーム」が登場します。その代わり、ひとつひとつの「トゥーム」が作り込まれていて、より深く探索できます。

ーー前作よりも「トゥーム」のデザインが危険になっているように感じましたが、クリアした暁にはどのような報酬が得られるのでしょうか。

Chabtini:ララのスキルツリーと連動していて、「トゥーム」をクリアすることによってスキルがアンロックされ、ララを成長させられるシステムになっています。

ーートレイラー映像の最後に、「炎の中からララが立ち上がる」というシーンがありました。あのシーンはララが「トゥームレイダー」として覚醒したシーンではないか、と感じました。あのシーンに至るまで、ララがどんな体験をしていくのかとても気になります。


Dozois:あのシーンだけで「トゥームレイダー」になるということを意味しているわけではありません。今作でテーマにしているのは、彼女が遺跡や遺物に対して感じる「尊敬の念」です。考古学者として、そういったモノを守らねばならないということですね。ララはゲーム序盤でとても大きな過ちを犯してしまいます。それによって起きた出来事や、彼女が遺跡に対して感じる「守らねば」という気持ちがテーマの中にあります。

ーー今作のダウンロードコンテンツは、どのような形式をとってリリースされますか。

Dozois:7つのダウンロードコンテンツを予定しています。「チャレンジトゥーム」がメインですね。プレイヤーによってプレイ時間は大きく異なると思います。

Chabtini:ちなみに、メインストーリーはゲーム本編で完結するつくりになっていますので、そこに関してはご安心ください。

――「ラペリング」のシーンなど、カンファレンスでは登場しなかった新要素がいくつか見られましたが、E3トレイラーの中で特にチェックすべき要素は他にありますか。


Chabtini:あのシーンは、前作の要素が引き継がれている良いポイントと言えますね。「ラペリング」は、『ライズ』に登場したロープアクションの延長です。こういった例は他にもたくさん登場します。ロープにぶら下がって反転してジャンプする、といったアクションで探検することもありますよ。少し付け加えるとすれば、水の中での移動が『ライズ』よりもだいぶ増えています。前作よりも深く潜れたり、長く泳げたりします。

ーー今作の新アクションを見ると、難易度が上がったように思いました。操作アシスト機能などは存在するのでしょうか。


Dozois:アクション操作のアシストはありませんが、パズルが解けず先に進めないときは「インスティンクト」で次のオブジェクトをハイライトできます。次にどうしなければいけないのか、ララ自身が自分に言い聞かせてアシストすることも。より難しいプレイを味わいたい方向けに、そういった要素を取り払う難易度変更もあります。

ーー最後に、日本の『トゥームレイダー』シリーズファンに向けてメッセージをお願いします。

Dozois:たくさんの力を注いで開発してきたので、すぐにでも皆さんにお見せしたいです。ララを巡る今回のストーリーはとてもエモーショナルなものに仕上がっているので、早く楽しんでもらいたいです。

Chabtini:今までのシリーズで「最も屈強なララ・クロフト」としてプレイするのを楽しんでいただけたらと思います。薄暗い水の中と鮮やかな「パイティティ」、その強いコントラストと、豊かなプレイスタイルをぜひ味わってください。

――ありがとうございました。
《Cameron Gilbert》
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