気になる新作インディーゲームの開発者にインタビューする本企画。今回は、Horberg Productions開発、PC/PS4向けに5月23日リリースされた巨大ボスアクション『Mechstermination Force』開発者へのミニインタビューをお届けします。
本作は、巨大メカと戦う2Dボスアクション。ボスバトルのみで構成されており、プレイヤーは巨大メカを相手にボディをよじ登り、弱点を探し出して攻撃します。ローカルマルチプレイにも対応。ニンテンドースイッチ版が昨年先行して発売しており、日本語にも対応済みです。
『Mechstermination Force』は、1,200円で配信中(PC/PS4)。スイッチでも配信中です。
――まずは自己紹介をお願いします。
Bertil Horberg氏(以下Horberg氏)スウェーデンのインディー開発者のBertil Horbergです。何年間にもわたって様々なゲーム会社で仕事をした後の今から9年前、自分で会社を設立しました。当初はとてもマイナーなスマホ向けゲームを作っていたのですが、『ガンマンストーリー(Gunman Clive)』というニンテンドー3DSのeShop向けのタイトルが何故かヒットしてしまいました。
――本作の開発はいつどのようにして始まったのでしょうか?
Horberg氏本作の開発は2017年9月に始まりました。ソロ開発者として何年も活動した後、私はあるプロジェクトで大きな壁にぶつかってしまい、何か変化が必要だと思ったのです。当時、グラフィックアーティストをしていた親友が次の仕事までの空白期間だったこともあり、私がずっと温めていたアイデアをベースに、一緒に新しいプロジェクトを立ち上げようということになりました。その後、もう一人グラフィックアーティストがチームに参加し、サウンドと音楽はアウトソーシングしました。本作は元々、私が自分で作ったカスタムゲームエンジンを使ってニンテンドースイッチ向けに開発したものですが、ついにPCとPS4に移植することとなったのです。
――本作の特徴を教えてください。
Horberg氏もしあなたが巨大ロボット、2Dアクション、そして激しいボスバトルが好きでしたら、本作も楽しんでいただけるのではないでしょうか。本作はボスバトルオンリーですが、ボスたち自身がステージのようになっているのです。ボスの身体によじ登り、攻撃を避けながら様々な部位を破壊し、ボスの動きを注意深く見ながら弱点を目指し、破壊するのです。
――本作が影響を受けた作品はありますか?
Horberg氏私はよく本作のことを『ワンダと巨像』と『魂斗羅』のミックスだと説明しています。『魂斗羅』のような古典的な2Dアクションではありますが、巨大なボスによじ登り、まるでアクションパズルのように弱点を見つけるのです。他には『ガンスターヒーローズ』『斑鳩』『ロックマン』のようなゲームからも影響を受けました。本作の音楽は、「ゲッターロボ」や「マジンガーZ」と言った70年代のロボットアニメのテーマ曲から多大な影響を受けています。
――新型コロナウイルスによる開発への影響はありましたか?
Horberg氏本作の開発は新型コロナの感染拡大前に完了していました。昨年のスイッチ版リリース後には、またソロ開発者に戻っていたので、自宅から仕事をしていたこともあり、影響は最小限でした。むしろ、気が散ることがかなり少なくなったので、新作の開発にとても集中できています。
――最後に日本の読者にメッセージをお願いします。
Horberg氏どうか本作を遊んでみてください。本作は日本の昔のものや現在のものから多大な影響を受けていますので、日本の皆さんには身近に感じていただけつつも、新鮮な体験となるのではないでしょうか。本作の開発はとても楽しかったのですが、同時にすべてのボスの異なる動きのパターンを作るのはなかなかにチャレンジングでした。
――ありがとうございました。
◆「注目インディーミニ問答」について
本連載は、リリース直後のインディーデベロッパーにメールで作品についてインタビューする連載企画です。定期的な連載にするため質問はフォーマット化し、なるべく多くのデベロッパーの声を届けることを目標としています。既に300を超える他のインタビュー記事もあわせてお楽しみください。
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