ヘンテコ犬育成シム『Wobbledogs』―他のゲームでは感じられないほど、どの犬にも個性を感じることができる【開発者インタビュー】 | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

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ヘンテコ犬育成シム『Wobbledogs』―他のゲームでは感じられないほど、どの犬にも個性を感じることができる【開発者インタビュー】

犬の見た目は奇抜ですが、少しずつ愛着が湧いてくる…かも?

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ヘンテコ犬育成シム『Wobbledogs』―他のゲームでは感じられないほど、どの犬にも個性を感じることができる【開発者インタビュー】
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気になる新作インディーゲームの開発者にインタビューする本企画。今回は、Animal Uprising開発、PC/Mac向けに3月15日に正式リリースされたヘンテコ犬育成シミュレーション『Wobbledogs』開発者へのミニインタビューをお届けします。

本作は、風変わりなバーチャルペットを育てるシミュレーションゲーム。プレイヤーは変異を繰り返す犬たちを育てていきます。犬は食べるものによって腸内フローラが変化し、様々な変異を遂げていくとのこと。また、彼らが安心して過ごせるよう快適な環境を整えることも大切です。日本語にも対応済み。

『Wobbledogs』は、2,050円で配信中


――まずは自己紹介をお願いします。一番好きなゲームは何ですか?

Tom Astle氏(以下Tom)Tom Astleと申します。高校生と大学生の頃はFlashゲームを作っていて、そのあとにUnityを学びました。大学4年の頃、仲の良かった友達数人と一緒に『Zineth』というゲームを作ったのですが、これが2013年のIGF(訳注:インディペンデント・ゲーム・フェスティバルというインディーゲームのお祭り)学生部門を受賞したのです。大学を卒業すると、私は『ザ・シムズ4』のゲームプレイ・エンジニアとして3年ほど働き、その後仕事を辞め、フルタイムでインディーゲーム開発をすることとしました!それから『Animal Inspector』や『Tattletail』と言ったいくつかの小規模タイトルに携わってきましたが、本作こそ、私がずっと力を入れていたゲームなのです。

一番好きなゲームを選ぶというのは本当に難しいのですが、いくつか候補を挙げるとすれば、『大乱闘スマッシュブラザーズ』『ピクロス』『Space Funeral』ですね。これらを聞けば、私の好きなタイプが少しわかるかもしれません。

――本作の開発はなぜ始まったのですか?

Tom本作の開発を始めた理由は、本作に登場するあらゆる要素が面白いと思ったからです。開発当初、本作は遺伝子アルゴリズム、物理運動、人工知能、バーチャル生物などと言った、私がずっと試してみたかった様々なコンセプトやシステムの実験をする口実に過ぎませんでした。しかし私がオンライン上で本作の開発状況を投稿するたび、多くの人がワクワクしてくれて、それが開発を後押ししてくれたのです。本作が具体的にどんなゲームなのかはっきりさせるのに時間はかかりましたが、その過程は楽しいものでした。

――本作の特徴を教えてください。

Tomバーチャルペットゲームというのは新しいものではありませんが、最近は以前ほど一般的ではありません。本作に登場する犬はどれも物理シミュレーションに沿いランダム生成された動きをしますので、他のゲームでは感じられないほど、どの犬にも個性を感じることができるでしょう。一匹一匹が少しずつ異なり、そこにはまさに命があるのです。

――本作はどんな人にプレイしてもらいたいですか?

Tom本作は誰もが楽しめるゲームというわけではありませんが、それでも幅広い層の人に遊んでいただけると思いますし、様々な年齢層や様々な地域のプレイヤーたちから素晴らしいフィードバックをたくさんいただいています。本作は動物が歩き回り、何かする様子を見ることで喜びを感じることができるあらゆる人のためのゲームなんじゃないかと思っています。それ以外の要素ももちろんありますが、私が作ったこの小さな生き物たちと遊び、彼らのことをより深く知ることを楽しんでいただけると嬉しいです。

――本作が影響を受けた作品はありますか?

Tom子供の頃にペットシミュレーションゲームを遊んだことはないのですが、本作を作る上でもちろんインスピレーションは受けています。『Creatures』シリーズと『Petz』シリーズからは特に大きな影響を受けていますし、私自身が何年も仕事として関わっていたので、『ザ・シムズ』から影響を受けていないと言えば嘘になります。

――新型コロナウイルスによる開発への影響はありましたか?

Tom本作の開発のほぼすべてが自宅から行われました。数人の人にも手伝ってもらいましたが、皆パートタイムでリモートで作業をしましたので、パンデミックの影響は思ったほど受けませんでした。とはいえ、作業に遅れが出たのは確かです。メンタル的なことを言うと、世界で嫌なことが起きていればいるほどモチベーションを保つのが難しくなります。世界がバラバラになってしまったように感じていた時期もありましたので、おそらく計4ヶ月ほどの開発期間を無駄にしてしまいました。開発自体が止まったわけではないのですが、一時期生産性がガクッと落ちてしまったのです。

――本作の配信や収益化はしても大丈夫ですか?

Tomはい、ぜひやってください!本作のSteamページへのリンクをつけて頂けると、視聴者の方もすぐに見つけることができて助かります。収益化の有無に関わらず、お気軽に本作の配信や動画の作成をしていただければと思います!

――最後に日本の読者にメッセージをお願いします。

Tom本作に登場する犬の見た目がちょっと怖くても、優しくしてあげてくださいね。

――ありがとうございました。

◆「注目インディーミニ問答」について
本連載は、リリース直後インディーデベロッパーメールで作品についてインタビューする連載企画です。定期的な連載にするため質問はフォーマット化し、なるべく多くのデベロッパーの声を届けることを目標としています。既に500を超える他のインタビュー記事もあわせてお楽しみください。


《Chandler》
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