
2002年にニンテンドーゲームキューブで発売された『ゴジラ怪獣大乱闘』が、なんと2026年の“ゴジラの日”こと11月3日に、『Godzilla: Destroy All Monsters Melee Remastered』というタイトルでニンテンドースイッチ2、PS5、Xbox Series X/S、Steam用のリマスター版タイトルとして復活!(※スイッチ2版は11月5日発売)
リマスター版とは言いつつ、現代基準で作り直された怪獣の3Dモデルは美しく、一部システムも作り直されているため、むしろリメイクに近い印象です。実は筆者はゲームキューブを所持していなかったため今回が初のプレイとなったのですが、オープニング映像はもちろんのこと実際のプレイ画面を見比べてみて「こんなん別モノじゃん!?」と驚いたほどでした。

オープニングで夜の市街地に次々と降り立つ怪獣の一体一体にテンションが上がりましたし、ゲームキューブ版ではやや直線が目立っていた3Dモデルも「この造形なら立体物が欲しくなるな!」と思えるくらいブラッシュアップされていて、メニュー画面をすっ飛ばして早くゴジラを操作したい欲に駆られました。
リマスター版は、オリジナル版と同じPipeworks Studiosが開発を、Atariが販売を担当しています。「ゴジラの日」にリリースされるということで、当日はリアルイベント「ゴジラ・フェス2026」がTAKANAWA GATEWAY CITY内で開催されたり(新作ショートフィルム「フェス・ゴジラII 東京消失」公開も!!)、話題の『ゴジラ-0.0』が公開されて忙しい日ではありますが、1日を締めくくるゲームとしてじっくり昭和・平成の怪獣たちとともに暴れ回ってみてはいかがでしょうか!

◆全12体の人気怪獣が大集合!!
プレイアブルとして登場する怪獣は、平成ゴジラシリーズのゴジラ、ゴジラ2000(ミレニアム版)、メカゴジラ(1974)、3式機龍(2002)、デストロイア(1995)、キングギドラ(1991)、メカキングギドラ(1991)、アンギラス(1968)、ラドン(1993)、ガイガン(1972)、メガロ(1973)、オルガ(1999)の計12体。初出情報もデータとして記載されていますが、あくまで初出でありプレイアブルとは異なるキャラクターの場合があります。
たとえばゴジラは1954年が初出ですが、実際にプレイできるのは平成版とミレニアム版ですし、アンギラスも2代目の方が遊べます。またプレイアブルではないものの、アイテム取得時のお助けキャラとしてモスラが飛来し、対戦相手を爆撃してくれることもありました。

本作オリジナル版がリリースされたのが2002年ということで、ゴジラ映画で言えば同年に第26作「ゴジラ×メカゴジラ」を公開したあたりです。「GODZILLA 怪獣惑星」を第1作とする劇場アニメシリーズや、レジェンダリー・ピクチャーズによる「モモンスター・ヴァース」は始まっておらず、当然のことながら2016年の「シン・ゴジラ」も対象外。おもに昭和ゴジラ・平成ゴジラ・ミレニアムシリーズからのピックアップでした。
本作では初期プレイアブルとして、平成ゴジラ、ガイガン、メガロ、アンギラスの4体のみが使用可能に。残りの8体については条件を満たすと使用できるアンロック対象キャラです。
そのためまずはその4体を試したのですが、全体の印象としてはやはり「重い」が第一印象でした。ただしこれは怪獣というキャラクター性を考えるともっともな仕様です。具体的には、攻撃しようと思っても、基本的に技の出が遅いため、ガンガンと脳筋で押し切ることはできません。防御をして相手の隙を見つけたら攻撃し、一定のコンボを繋げつつ再び防御でダメージを軽減する。時にジャンプ回避で距離を取ることもあります。ボタンを押した際の反応自体が鈍いので、感覚としてはジャンケンに近く、一発一発を確実に叩き込む堅実なプレイングとなりました。
設定にのっとるならもっと大地を踏みしめるようにゆっくり移動すべきですし、ジャンプ回避などもってのほか。しかし動作が遅すぎたらストレスが溜まりますし、ストレス軽減のために動きを早めたら怪獣の鈍重なイメージが壊れてしまいます。そのあたりのバランスを考えれば、これくらいが良い落としどころかなと思える範囲でした。


怪獣はそれぞれパラメーターが異なっていて、攻撃力・防御力・スピード・パワーのうち、たとえばゴジラはパワーキャラ、ガイガンはスピードキャラで、アンギラスは防御キャラのように差別化されています。
攻撃方法は基本攻撃、ヘヴィアタック、スペシャル技、コンボ技などがあり、基本技は殴り・蹴り・尻尾攻撃など。ヘヴィアタックは基本攻撃のバリエーションで、方向キーを入力しながら殴りや蹴りを繰り出すと、モーションの異なる強攻撃を使うことができます。スペシャル技は各怪獣の個性がもっとも表れた技で、たとえばキングギドラやメカゴジラなら飛行、ガイガンは背後へのテレポーテーション、メガロは地中に潜るなどトリッキーな技が目立ちます。
全体的に技の出が遅いこともあり、基本戦術としては間合いを適度に取りながら、ヘヴィアタックなどリーチの長い技を叩き込み、ダウンしたらゴジラの熱線のような「技」で追撃する。相手の動きさえ見極めることができれば難しいゲームではないので、怪獣好きが集って対戦すると盛り上がるでしょう。
個人的に楽しかったのは、両腕がドリルになったメガロと、2種のメカゴジラ(機龍)です。メガロのドリル攻撃は「ヴィィイイン!!」という駆動音が気持ちよく、エネルギー弾で牽制しながらドリルを叩き込むととても気持ちよく戦えます。またメカゴジラはミサイルや背面から炎を放出する強攻撃が爽快かつ派手で、メカ好きにはたまらないキャラクターでした。
当初はゴジラ目当てでしたが、使ってみるとどの怪獣も攻撃パターンにバリエーションがあり、甲乙つけがたい印象です。対戦形式であるためどうしても単調になりがちなシステムではありますが、さまざまな怪獣を試すことで新たな発見をする。そのようなサイクルを繰り返すうちに、「この怪獣が出てた映画をもう一回観たくなるな……」となっていました。
なお筆者がそれで見直したのは、メガロやジェットジャガーが登場する「ゴジラ対メガロ」でした。


◆サクサク遊べてコレクション要素もある基本システム
本作のゲームモードは、大きく分けて「シングルプレイ」「カスタムバトル」「オンラインプレイ」の3つです。オンラインバトルはリマスターに合わせて新規で搭載されたもので、文字通りPvPの白熱バトルが味わえます。
シングルプレイにはさらに「アドベンチャー」「ディストラクション」「サバイバル」「練習」があり、「アドベンチャー」が実質ストーリーモードになっていて、世界各地を転々としながら各怪獣と1対1のバトルを展開していきます。「ディストラクション」「サバイバル」は中難易度と高難易度のモードとなっており、一定の条件をクリアしなければプレイできません。
なお「ディストラクション」は一定時間暴れ回って都市や防衛隊を蹴散らすモード、サバイバルはその名の通りひたすらバトルを繰り返す耐久モードです。「アドベンチャー」では複数怪獣による乱戦も楽しめましたから、ただ1対1で戦うだけではない、さまざまなシチュエーションが味わえました。

本作は各怪獣を10段階までレベルアップが可能で、そのたびに「体力増加」「エネルギー回復量増加」などの特典が得られます。「ディストラクション」と「サバイバル」はその怪獣レベルを一定程度上げたうえで「アドベンチャー」などひとつ下のゲームモードをクリアしなければ解放されないのですが、それらモードは全怪獣で共通ではなく、個別で設定されているため、たとえば平成ゴジラで「ディストラクション」を解放したとしても、ガイガンでプレイするならガイガンでも同様に条件をクリアしなければ遊べません。


また各アンロックについては「G-FORCE LAB」というメニューでカウントされる「合計8つの戦場を解放する」といった「噂」や、バトル勝利時に付与されるポイントを集める「プロジェクト」を実績の要領でクリアしていく必要があります。こちらは全怪獣で共通のものであり、ステージの種類や対戦怪獣に関わらずポイントが蓄積されるので、さまざまな怪獣を使っていればそのうち解放されるでしょう。このあたり、ゲームキューブ版ではもっとシンプルだっただけに、目標を達成する楽しみが増えたと言えます。
基本的に対戦格闘形式で怪獣とバトルするだけのゲームですから、熱心に攻略したり高難易度にチャレンジしたりするというよりは、好きな怪獣を強化しながら愛でる、そんな楽しみ方に向いているゲームだと言えます。


当時は『ゴジラ怪獣大乱闘アドバンス』『ゴジラ怪獣大乱闘 地球最終決戦』『ゴジラ怪獣大乱闘 アンリーシュド』などシリーズを重ね、MOGERA、ジェットジャガー、ヘドラ、ビオランテなども追加されたということですから、ぜひともそこまで続いてほしいですし、なんならエメゴジ、アニメ版、シン・ゴジラなど新規の怪獣も見たいですよね!














