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【吉田輝和の絵日記】真剣カード勝負でイカサマをするADV『Card Shark』登場するリアルなトリックの数々に驚く

この男、イカサマ師には向いてない。

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【吉田輝和の絵日記】真剣カード勝負でイカサマをするADV『Card Shark』登場するリアルなトリックの数々に驚く
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ポーカーフェイス……カッコいいですよね。まあ僕は出来ないけど。

例えば、ババ抜きで最後の2枚になった時、思っていることが全部顔に出ちゃっていつも負けちゃうんです。

嘘がつけない性格なんですよ。顔だけ。

映像はニンテンドースイッチ版

今回は、Nerialが手掛け、Devolver Digitalから発売された『Card Shark』のPC版。本作は、18世紀のフランスを舞台に、上流階級の人々を相手にカード勝負でイカサマをしながら、隠された陰謀を解き明かすアドベンチャーゲームです。

本作には、イカサマをするための姑息なトリックが次々に登場します。しかもどれも現実でも再現できそうなものばかり……つまり、本作をプレイすれば僕もイカサマ師になれるのでは?(ニチャァ)

喋れない青年とうさんくさい伯爵

フランス南部のとある酒場で働いている青年が、本作の主人公だ。

彼は事情により喋ることが出来ない。では、どうやって陰険な酒場の女主人に返事をするかというと……

表情で答えるのだ。

渾身のしかめっ面を喰らえ!

ただし、こちらの意図がわかってもらえないこともある。

まあでもリアクションできるだけマシかな~。

それにしてもこの女主人、主人公を産卵期のサケ呼ばわりするなんてボキャブラリーが豊富……じゃなかった口が悪いな。

そんな時、客のひとりから「小銭を稼いでみないか」と声をかけられる。

客の名前はサンジェルマン伯爵。

今夜ここでカード勝負をするので、青年にイカサマの片棒を担げと言うのだ。胡散臭っ……。

今夜行われるカード勝負は、同じ種類のスート(マーク)を多く持っていた方が勝ちというルールだ。ちなみにプレイヤーはカード勝負のルールを把握する必要はない。イカサマさえ成功すれば自動的に勝利するのだ。

今回のイカサマでは、まずはターゲットのグラスにワインを注ぎながらカードを盗み見る。

次に、一番数の多いスートを、テーブルの拭き方で伯爵に伝える。これだけだ。

簡単だし、良い小銭稼ぎになりそうじゃん!

よし、本番だ。それじゃあスティックを横に倒してワインをグラスに注ぐぞ~(ちなみに僕はコントローラーでプレイしたぞ)。

少なすぎても溢れさせてもいけないので、ちょうど良いところで止めなければならない。

まあ簡単な操作だな。さーて、一番数の多いスートはっと……

あっ……(ドバァーー)

僕って、2つのことを同時にするのがとても苦手なんだよね……。

失敗を重ねた結果、とうとう相手にイカサマを感づかれた。やっべえ!

逆上した相手は、銃を取り出すが、すぐに他の客に取り押さえられそうになる。そんな揉み合いをしているうちに銃が発砲され、全く関係ない女主人の体を貫いてしまった。

女主人、完全にとばっちりだね……。

引き際を見極め、イカサマがバレる前にトンズラだ!

女主人を撃ち殺したのはガブリエル大佐なる人物らしい。

伯爵は「お前は貧しく若く口が聞けない上、悪名高い詐欺師と一緒に逃走したんだから、殺人犯に仕立て上げられるだろう」と言ってきた。って、全部お前のせいじゃねえか!

……といっても、主人公には他に行く場所もないので、伯爵の相棒としてイカサマの旅に出ることになった。

マップに表示されているのが勝負の相手、もといイカサマのカモが居る場所だ。

操作自体はスティックを倒したりボタンを押したりするだけなので難しくはないのだが、とにかく覚えることが多い。

完璧にこなさないとトリックは成立しないので、全ての動作を記憶する必要があるのだ。

スティックを3回下に倒して、次は右に……と、まるで脳トレをしている気分だな。

よし、覚えたぞ!

画面下に表示されているゲージは相手の猜疑心を表しており、時間経過でゲージが右に動く。

右端までいくと相手にイカサマがバレてしまう。

連戦も出来るけど、掛け金が上がると猜疑心も高まるんだよな。

トリックを素早くこなせば、それだけ勝負出来る回数も増えるんだけど、もう1回やるにはゲージがちょっと足りないかな……。

引き際が肝……でもまあ大丈夫だろ!(死亡フラグ)

地獄の沙汰も金次第。死神に賄賂を送って生き返れ!

その後も伯爵と青年は、順調にイカサマ勝負に勝ち続ける。

数多くの対戦相手を素寒貧にしてやったぜ!

まあ時にはイカサマがバレて、ブタ箱にぶち込まれたこともあったけどね……。

伯爵は、何か目的があってイカサマの旅をしているらしい。勝利するたびに対戦相手から秘密が語られ、その結果、相手が死んでも無情にストーリーは進行していく。

だが、伯爵自身も命の危機にさらされることがある。

そんな緊張感(※)のせいで何度もトリックをミスしてしまい、イカサマがバレる。(※緊張感ではなく僕の低い記憶力のせい)

そして逆上した対戦相手によって、伯爵と主人公は撃ち殺されてしまった。

ゲームオーバーかと思いきや、まさかの死後の世界!?

なんだこの死神!

死神は、いくらかのお金を支払えば対戦前まで時間を巻き戻すという。いいヤツじゃん!

しかも死神にカード勝負で勝てばタダで時間を巻き戻してくれる。

まあ負けるとセーブデータが消去されるけど。

たまにゲーム内イベントとしてセーブデータが消される演出があるけど、めっちゃビックリするよね……。


10時間ほどでクリア出来ました。中盤あたりまでトリックの内容を理解するのに時間がかかっていたので、普通にプレイしていればもうちょっと早くクリアできるかもしれません。

トリックの数々は、実際にできそうなものが多くてついつい試してみたくなります。ぶきっちょの僕に出来るかどうかはおいといて……!

ただ、イカサマパートは事前に指示された操作を覚えて再現するだけのミニゲームでしかなく、あまり面白さに繋がっていないように感じました。リアルを追求するあまりテンポが悪くなってしまった印象を受けます。

グラフィックや雰囲気は抜群によく、ストーリー展開にも引き込まれました。イカサマパートはとにかく、アドベンチャーゲームとしてはよく出来ていると思います!

『Card Shark』は、ニンテンドースイッチ/PCを対象に発売中です。

吉田輝和のプロフィール:自画像の絵日記を20年以上書き続けている謎のおじさん。近年、「先輩がうざい後輩の話(一迅社)」や「吸血鬼すぐ死ぬ(秋田書店)」、「からかい上手の高木さん(小学館)」などの人気漫画のモブキャラとして登場している。何故こんなに漫画に登場しているのか、描いた漫画家も吉田本人もよくわからないらしい。吉田輝和個人のTwitterはこちら
《吉田 輝和》

おじさんの絵を描くおじさん 吉田 輝和

20年近く趣味でおじさんの絵(自画像)を描いていたら、いつの間にかおじさんの絵を描く仕事をするようになったおじさん。「吸血鬼すぐ死ぬ」や「からかい上手の高木さん」など数多くの漫画に、自分でも知らない内にモブとして登場している。 現在はGame*Sparkや他メディアでおじさんの絵やゲームの絵日記を連載中。お仕事の依頼は吉田輝和ツイッターからどうぞ。

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