ユルめな見た目のアクションADV『ONI - 空と風の哀歌』…描かれるのは「鬼」が桃太郎に復讐を誓う物語【BitSummit X-Roads】 | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

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ユルめな見た目のアクションADV『ONI - 空と風の哀歌』…描かれるのは「鬼」が桃太郎に復讐を誓う物語【BitSummit X-Roads】

話題の集英社ゲームズで推されているアクションアドベンチャー。かわいいタッチのキャラデザインと淡いビジュアルで、どのようなゲームプレイが展開していくのでしょうか?

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ユルめな見た目のアクションADV『ONI - 空と風の哀歌』…描かれるのは「鬼」が桃太郎に復讐を誓う物語【BitSummit X-Roads】
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集英社による本格的なゲーム事業展開「集英社ゲームズ」のラインナップの中でも、おそらく大きな期待がかけられているのが『ONI - 空と風の哀歌』(以下、ONI)でしょう。インディーゲームクリエイターを発掘・支援するプロジェクトの集英社ゲームクリエイターズCAMPに加わった本作は、昨年のBitSummitでも映像で出展しており、その鮮やかなアートスタイルで来場者に印象を残していました。

そんな『ONI』は、今年行われたBitSummit X-Roadsの集英社ゲームズブースにてついに試遊版を出展。「かつて桃太郎に鬼ヶ島を滅ぼされた復讐のため、小さな鬼が立ち上がる!」という本作はどのようなゲームプレイとなっているかを紹介しましょう。

小さな島を探索する

『ONI』のインプレッションを簡単にまとめると、なにか不思議な印象が続く、アドベンチャーともアクションとも言い切れないジャンルのゲームデザインだと感じました。戦闘や探索をするゲームであるけれど、ガンガン敵と戦っていくゲームとも異なり、かといってマップを探索し続けていくのとも違う、どこかローテンションな手触りがあります。

主人公の鬼・空太は小さな島を探索することから始まります。マップにはいくつか調べられるポイントがあり、最初に見つけた砂浜のあたりには「かつてこの島で何が起きたのか」を説明するテキストが表示され、プレイヤーに物語の背景を想像させるスタイルを取っています。

本作で特に興味深いのはBGMです。テーマが「鬼」、そしてセピア寄りなビジュアルを考えると「和風のゲームなんだな」というイメージが少なからず湧きませんか? その点、本作ではクールなボーカル入りのBGMを採用していたりして、しかもラウンジミュージック(※ホテルなどでかかるような、落ち着いた印象を与えるための音楽ジャンル)のスタイルなのでギャップがあるのです。

小さな身体で棍棒を振り回して戦う

このように探索回りではどちらかというとまったりした印象を与えるのですが、『ONI』の特徴はそれだけではありません。ゲームプレイの要所要所で、鬼らしく戦いを繰り広げることもあります。今回の試遊では、“試練”というかたちでの戦闘もいくつか体験できました。

戦闘は、基本的にはボタン連打で棍棒を振り回して戦うシンプルなシステム。攻撃だけではなく回避行動も取れるなど、いまどきの戦闘アクションらしい仕上がりを持つ一方、敵へのとどめの刺し方には独特なものがありました。敵に一定量の攻撃を与えてダウンさせると、黒い球体の魂のようなものが出現し、最後に特殊攻撃を加えることで初めて撃破する……というかたちです。ボス戦に至っては、複数の黒い球体を持っており、何回かダウンさせる必要がありました。

戦いは空太だけではなく、雲の姿の仲間・風丸が加わることも。風丸は右スティックで操作可能。最初は空太と風丸の同時操作に戸惑いそうにもなりましたが、うまく操作できるようになると多数の敵を一掃できるようになり、爽快感がありました。

試遊を最後まで進めると、空太に女の子が駆け寄ってくるシーンも。果たして彼女は何者なのでしょうか。穏やかなビジュアルで描かれていることもあり、ここから展開するであろう「桃太郎への復讐に向かう」というストーリーに期待が高まりますね。

開発のKENEI DESIGNに本作について話を訊いたところ、「もともと本作はカジュアルゲームとして作られていた」という意外な返答。開発を進め、Twitterなどに開発中の画像をアップしているうちに注目が集まり、集英社ゲームズに加わった……というのが本作の経緯とのことです。


よくあるアクションアドベンチャーとはうっすらと異なるアプローチを感じられる『ONI』。完成版でどのようなゲームプレイを体感させてくれるのか、今後も要注目でしょう。『ONI - 空と風の哀歌』はPC(Steam)/PS5/PS4を対象機種として、2022年内に発売予定です。


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(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)
《葛西 祝》

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ビデオゲームを中核に、映画やアニメーション、現代美術や格闘技などなどを横断したテキストをさまざまなメディアで企画・執筆。Game*SparkやInsideでは、シリアスなインタビューからIQを捨てたようなバカ企画まで横断した記事を制作している。

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