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【吉田輝和の絵日記】20世紀最後の一日を何度もループして完璧な一日を目指せ!懐かしの玩具や漫画も登場するADV『完璧な一日』

あの頃の漫画や玩具が登場する、1999年を舞台にしたADV。

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【吉田輝和の絵日記】20世紀最後の一日を何度もループして完璧な一日を目指せ!懐かしの玩具や漫画も登場するADV『完璧な一日』
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今回は、Perfect Day Studioが手掛ける『完璧な一日』のニンテンドースイッチ版をプレイ!本作は、90年代の中国を舞台とした謎解きアドベンチャーで20世紀最後の一日を何度もループしながら、家族や友人たちの隠された謎や問題を解き明かしていきます。

皆さん、1999年は何をしていましたか?僕はこの頃から自身のホームページを開設し、おじさんの自画像で絵日記を描き始めてました。当時の絵日記によると、1999年の僕は『サガ フロンティア2』にハマりまくっていたようです。

◆最低な一日を完璧な一日へ!

1999年12月31日、主人公の陳亮くんが通う小学校では、いつものように授業が行われていた。大晦日まで授業があるの? と思ったけど、中国の冬休みは日本と違い、1月下旬から始まるそうだ。

20世紀最後の節目の日なのに、親友の穀くんと帆くんはケンカをしているし、最低な一日の始まりだ……なんて思っていたら、突然正月休みが一日繰り上がり、今日から休みになった。いやっほー、完璧な一日の始まりだぜ!

陳亮くんはクラスメイトの柯雲さんにメッセージカードを渡したいらしく、彼女の家の方へと向かっていた。彼女を見つけるも声をかけるのに戸惑っていると、柯雲さんにつきまとっていると勘違いされ、少し緊張してしまった。

緊張する場面に遭遇すると、陳亮くんの状態を表すゲージが上昇する。緊張状態が一定以上になると選べない選択肢もあり、陳亮くんの心の平穏を保つのが攻略のカギと見た!

緊張してカードを渡せないまま、柯雲さんは立ち去ってしまった。陳亮くんは緊張しやすいタイプで、ちょっと強い言葉をかけられたり、感じの悪い大人と遭遇したりするとすぐにアワアワしてしまうのだ。わかる、わかるよ、陳亮くん。僕もそのタイプの人間だ!

行き先が記されたカードをタイムスロットに入れることで、次の行き先を決められる。今は一枚しかカードがないが、カードが増えるたびに行ける場所がどんどん増えていくようだ。

柯雲さんの家の前で待っていると、突然父親が現れた。学校をサボったと勘違いした父親は、陳亮くんを頭ごなしに叱る。いやいや、父さんこそ平日の朝っぱらから仕事はどうしたんだよ。

家に帰り着くと、お腹をすかせたお婆さんに話しかけられた。父親は「これで空腹をやわらげてください」と、お婆さんに肉まんを渡してあげた。嫌な父親だと思ったけど、結構優しいところがあるじゃないか。見直したぞ!

お婆さんは何が気に入らないのか、父親の手から肉まんをはたき落とし「おめえのもんはいらねえ!」と吐き捨てた上に、実際にツバまで吐いてきたぞ!

息子の前では厳格で強気な父親が、他人に蔑ろにされている姿を見てしまうと、なんとも言えない気持ちになる。これはかなり最低な一日だ……。

◆20世紀最後の一日は……

家に帰ると、父親が麺料理を作ってくれた。普段は料理なんてしない父親が作るご飯か。こういうのって意外と美味くて思い出に残るもんなんだよな~。しかし、この父親の作る料理は美味しくなかったみたいだけどね……。

もしかしたら、寄り道せずに早く家に帰っていれば、まずい麺料理を食べなくてすんだのかもしれないな。

父親に仕事について尋ねると「仕事のクソったれ!」と激昂するし、テレビのニュースに悪態をつくし、奥さんにコンプレックスを抱いているらしく「父さんはアルミ鍋を作ることしかできない……」と悲しそうに漏らす。父さん、それは子どもに見せちゃいけない姿だよ……。

もし僕に子どもが出来たとしたら……普通に仕事をしていても、あまり見せたい姿じゃないな、こりゃ。

昼食後に、チビ四駆(ミニ四駆的な玩具)のコースがある公園に行くも、チビ四駆を持ってきてないので、ただコースを眺めるだけで終わってしまった。チビ四駆を持ってきてさえすればなあ。

そして夕方になると、母親が見知らぬ男性を連れて帰ってきた。え、これってオープンな不倫……?

この男性は、母親と同じ小学校で働く同僚らしい。不倫ではないのかもしれないが、いかにもデキる男って感じで、うだつの上がらない父親との対比がもの悲しい。

空気が重すぎて、餃子の味なんてわかったもんじゃねえ……。

気まずさMAXの夕食を終えたあと、花火を見に公園に向かうも結局花火は上がらず、公園で柯雲さんと再会できたのにカードを渡せないまま一日が終わってしまった。

親友同士はケンカをしているし、柯雲さんにはカードを渡せないし、父親の悲しい一面を見てしまうし、チビ四駆では遊べなかったし、夕食はやっぱり気まずさMAXだし……。完璧な一日には程遠いまま、20世紀最後の日は終わりを迎える。そして二周目が始まる。

◆完璧な一日を目指して二周目開始!

そしてまた1999年12月31日が始まった。陳亮くんは記憶を引き継いでいるわけではないけど、アイテムやカードは持ち越せるようだ。

一周目の学校帰りは柯雲さんの後をつけていたけど、今回は穀くんと行動をともにする。帆くんとのケンカの原因は、帆くんのゲームトイカラーを穀くんが無くしてしまったことにあるようだ。葛オヤジと呼ばれる人物がゲームトイカラーを拾ったらしいので、彼が住む古寺を捜索しにやってきた。

捜索中に葛オヤジに捕まってしまった!彼は意味不明な言葉を喚き立てているが、よく聞いてみると亜流美仁宇夢なるものを欲しているのがわかった。この後どこかで亜流美仁宇夢を見つけておけば、次の周以降で展開が変わりそうだな。

その後、ゲームコーナーに設置されているSOMYのステプレで、3人1組になって戦う某格ゲー風のEOFに興じる。

このゲームコーナーは、ゲームセンターのように筐体が設置されているのではなく、家庭用ハードがそのまま置かれていて、一時間でいくらといったシステムのようだ。昔の駄菓子屋の奥にこんなゲームコーナーあったな~。

ゲームトイカラーとかステプレとかEOFなど、「これってアレのことじゃん!」と懐かしい気持ちになる。本棚には鳥山明っぽい漫画が並んでいるな。

せっかくノスタルジックな気分に浸っていたのに、気まずさMAXの夕食で現実に引き戻された。そういや結局、親友のケンカも家庭のことも何も解決していなかったな。

完璧な一日を終えるには、これらの出来事をこなさなければならない。

一周では全ての問題は解決できないので、少しずつヒントを探したり、イベントを進めるのに必要なアイテムをあらかじめ手に入れたりする必要がありそうだ。

同じ場所でも訪れる時間帯によって発生するイベントや居る人も変化する。思わぬところで思わぬ人との出会いもあるだろう。

母親の余所行きの姿を見ちゃうと微妙な気持ちになるよね……。


一周目は一時間ほどかかりますが、二周目からは既読スキップが出来るようになるのでサクサク進められます。とは言え、二周や三周のプレイだけでは“完璧な一日”は終えられないので、全体的なボリュームはしっかりありました。

本作の舞台は中国ですが、日本でもおなじみのゲーム機や漫画と思しきものが沢山登場しています。少年時代に会う見知らぬ大人の人への微妙な距離感など、こういうの子ども時代にあったな~という要素が詰まっており、ノスタルジーな雰囲気に浸れましたね。

フラグ管理が若干難しめですが、時間を巻き戻すアイテムもあり、ストレス無く遊べると思います。

『完璧な一日』はWindows/Mac(Steam)/PS5/PS4/Xbox Series X|S/Xbox One/ニンテンドースイッチ向けに配信中です。


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(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)
《吉田 輝和》

おじさんの絵を描くおじさん 吉田 輝和

20年近く趣味でおじさんの絵(自画像)を描いていたら、いつの間にかおじさんの絵を描く仕事をするようになったおじさん。「吸血鬼すぐ死ぬ」や「からかい上手の高木さん」など数多くの漫画に、自分でも知らない内にモブとして登場している。 現在はGame*Sparkや他メディアでおじさんの絵やゲームの絵日記を連載中。お仕事の依頼は吉田輝和ツイッターからどうぞ。

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