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クラシックダンジョンRPGにリアルタイム制をひとつまみ!『Path of the Abyss』プレイレポ

『ウィザードリィ』ライクに刻まれた新たな1ページ

連載・特集 プレイレポート
クラシックダンジョンRPGにリアルタイム制をひとつまみ!『Path of the Abyss』プレイレポ
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皆さんはダンジョンRPGは好きですか? ハクスラは好きですか? どっちも好き? なるほど、なるほど。それならばこれから紹介する『Path of the Abyss』は涎が出るくらいたまらないでしょう!

『Path of the Abyss』ってどんなゲーム? クラシックな見た目にド安定なゲーム性

ゲームを始めると、まずはドラマ版金田一少年かジャッロ映画みたいなキリキリした高音の電子音楽が流れ、白黒のゲーム世界に誘われます。

雰囲気の良いストーリー導入のフレーバーテキストが出たあと、プレイヤーはウェルトデンの街へ……この近くには巨人伝説が残る遺跡があり、数多の冒険者が挑んでは敗れを繰り返しています。あなたもそんな命知らずのひとり……。

街へ到着したら、まずは巨人の背骨亭で仲間探しをしましょう。グルグル目でツギハギフェイという属性爆盛りの看板娘が元気に応対してくれます。

仲間となる冒険者は、ヒューマン、エルフ、ドワーフ、カリンという四つの人種から選べ、名前や見た目やステータスボーナスを決めていきます。前衛はヒューマンかドワーフで、後衛はエルフかカリンがおすすめです。雇用にお金はかからないようなので、ミスは気にしなくて大丈夫です。

さて、近くのショップで簡単な装備も整え、スキルポイントも振り終えたら、いざ冒険……の前にちょっと待って! このゲームの肝である「隊列」の要素を解説しておきます。

ダンジョンRPGでリアルタイム戦闘!? 3x3マスを上手く埋めるタクティカルなバトルを堪能しよう

本作はオーソドックスなダンジョンRPGの作りをしていますが、戦闘システムがなかなかユニークです。プレイヤーは事前にキャラクターが覚えているスキルを3x3のマスにセットします。この際、アクティブスキルは普通にクリックして起動するもので、エンハンススキルはセットしておくだけで効果のある言わばパッシブスキルなので、お間違えなく(マナとモラルという概念に影響があるので、付け過ぎはご注意)。

満足のいくようにセットしたら、今度こそダンジョンに潜り、戦闘をしてみましょう。

なんと本作の戦闘はコマンドバトルにリアルタイムを混ぜた異色のシステムです。アクティブスキルをクリックするか、事前にロックしておくと、画面左上のバーが進み、マックスまで上がれば攻撃が発動します。スキルにはクールタイムがあるので、同じスキルを連打するわけにはいきませんし、かといってエンハンススキルを入れないで戦うには、ちょっと火力が心許ない感じがします。戦闘前の組み合わせと、戦闘中のスキル選択の両方が求められる作りですね。

基本的に白黒の画面ですが、戦闘時だけジワッとカラフルなエフェクトが出るのも、シブくてかっこいいですね……! 筆者がこのゲームで一番好きなポイントかもしれません。

とはいえ、やはりDRPGらしく戦闘は繰り返しが多いので、予め使いたいスキルをロックする機能が戦闘間も継続されるようにしてほしいな……と思いました。このあたりはアップデートを期待しましょう。

退くか進むか……リスクリターンの天秤に振り回されるハクスラ要素

ダンジョンだってただただレベル上げのために存在しているわけではありません。本作のユニークなポイントのひとつとして「マナ汚染度」という概念があります。

こちらは常に確認できるメーターで、ダンジョンをうろついたり、罠にかかったりすると増していくものです。この汚染度が高い状態でキャラクターが戦闘不能になると、経験値が減るなどの重いペナルティがあるのですが(レベル自体は下がりません)同時にアイテムのドロップも良くなります。特に最高レアリティの武器や防具は汚染度がかなり高くないと落ちないようです……!(この辺の説明がマスクデータではなく、最初からチュートリアルの中に含まれているのが、現代のDRPGフォロワー感がありますね)。

汚染度が高い状態でダンジョンを歩き回り、エリートをブッ倒して輝くアイテムを手に入れたときの気持ちよさはたまらないものがありますが、まだ腕に自信がないあいだは、逃げ出す算段を付けておいたほうが良さそうですね。退くか進むかという判断が大事な、ヒリつくゲームなのは間違いないです!

ちょっと気になる点も……?

とはいえ、まだアーリーアクセスということもあり、気になる点もあります。

大きな点として、リアルタイム戦闘が大雑把になりがちです。どうしても雑魚戦は集中力を欠いてしまいますし、ターン制と違ってログをゆっくり追う余裕もありません。良く言えば何も考えなくても戦闘を進められるのですが、悪く言えばキャラクターが死んだ理由がよくわからないことがあります。重大な攻撃はアテンションが付くなど、細かい調整が入るとよりいっそう素敵な戦闘システムになるのかな?と思いました。

他には、ショップや鑑定の画面から装備画面へのスムーズな遷移や、パッドへのサポートといった快適性の部分にも手を加えてくれたら、さらにゲームが良くなるでしょう。


気になる点もありましたが、たった800円とは思えないクオリティです。DRPGマニアの皆さんは是非チェックしてみてください!

『Path of the Abyss』はSteamにて販売中です。


王道DRPGだけど、ちょっとだけ違ったヤツをくれ!という人はきっと満足するスパ!


《各務都心》

各務都心

マーダーミステリー『探偵シド・アップダイク』シリーズを制作しているシナリオライター。思い出の一本は『風のクロノア door to phantomile』。

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