6月17日に発売した『PEAK』というゲームが話題です。発売24時間で10万本を売り上げ、近年ヒットが続くインディー協力ゲームの中で次なるムーブメントを感じさせる存在感を放っています。
本作はザリガニソウルライク『Another Crab's Treasure』を開発したAggro Crabと、これまた話題を集めたホラー映像撮影協力ゲーム『Content Warning』をパブリッシングしたLandfall Interactiveによる合作で、Landcrabという名義が使われています。
本記事では、いま大きな話題になっている本作の魅力をお届け。次に友達と遊ぶCo-opゲーを探している人は、要注目な作品です!
一見ほのぼの、その実過酷!


プレイヤーたちは飛行機に乗っていましたが、不運にも墜落……。命は無事だったものの、謎めいた無人島に取り残されてしまいます。その無人島には、高く高くそびえ立つ山が。本作の目的は、とにかく山の頂上を目指して登っていくことです!


プレイの基本は、マウス左クリックで壁にしがみついてよじ登っていくというもの。よじ登っている間は画面左下のスタミナがみるみる減少していくため、0になる前にどこか足をつけられるところに辿り着かなければなりません。

本作のミソはこの「スタミナ管理」にあります。最初はたっぷりあるスタミナですが、時間が経つにつれてプレイヤーたちは「空腹」になってきます。お腹が空くと徐々にスタミナゲージを圧迫してきて、山登りに使えるスタミナが減っていきます。

そのため、木の実やキノコなどの食料を道中で集めなければなりません。しかし、インベントリは基本的に3つまでしか空きがない上、物が多いと重量でもスタミナが圧迫されていくというジレンマに悩まされます。どれを選び、どのタイミングで食べるのかを常に考える必要があります。

スタミナ管理に有用なのが、右クリックをして手を差し伸べるというシステムです。これを登っている最中の味方に使えば「ファイトぉー!」「いっぱぁーつ!」と言わんばかりに一気に引き上げることができます。引き上げの範囲は非常に広いので、スタミナがたくさんある人が先に登り、少ない人を引き上げるといったプレイングが理想的ですね。
高所から落ちたり、トゲトゲなものに触れたりすると、ケガをしてしまいます。ケガをするとこれまたスタミナを圧迫するため、滑落は基本的にご法度。包帯などの回復アイテムを持っていればリカバリ可能ですが、ない場合はかなり復帰が厳しくなるでしょう。
本作は近接ボイスチャットシステムを搭載しているのがポイントで、プレイヤー同士が離れるとそれに伴って声も小さくなっていきます。そのため、一人で勝手に探索していたらはぐれてしまうこともあります。

滑落や遭難の体験は見た目のゆるさから想像するよりもずっとリアル。周りから声が聞こえないときは非常に心細いですし、こちらからの声も届きづらくなり、ケガでスタミナがほとんどない場合は死を待つのみというような絶望感に陥ります。逆に味方が滑落した際は、と大声で呼びかけても、帰って来る声は超小声。
「だいじょうぶ!?」と大声で呼びかけて、「やばいかも……」と小さな声が帰って来るも、上からだと下にいる人の姿は確認しづらいので、実際にできることは多くありません。助けられず見捨てるしかない……という場合も珍しくはありません。失敗したらリアルな絶望感が襲ってくることで、それを回避して登頂できた時の達成感はより強いものになります。

山の随所には、手荷物バッグ(Baggage)が置かれているのもポイント。中には食料やロープランチャー、包帯や発煙筒などのアイテムがランダムに入っています。便利なものから、あまり使えないものまでさまざまですが、開ける時はワクワクします。そして、これを狙いに道なき道を進み、うっかり滑落というのもまたあるあるです……。

ただ希望もないわけではありません。一度死んでも暫くの間は味方が近くにいれば起こしてもらうことができますし、完全に死亡してもしばらくは観戦モードになるものの、山頂にある像に誰かが触れることで一気に生き返ることができます。ただし、生き返った人は最大スタミナが少し削れているというデバフも受けるので、なるべくなら4人みんなで登りきりたいところですね。
なお、本作の山は24時間に1回更新され、毎日新しい形になります。(おそらく)自動生成でマンネリ化を防ぎつつも、まったく登りようがない「詰み」シードのようなものが生まれないのは素晴らしいポイントですね。
見た目はかわいい、その実過酷な協力登山ゲーム『PEAK』は、PC(Steam)向けに配信中です。6月24日2時までは定価から38%オフの545円で購入できるので、いまのうちにフレンドといっしょに購入しましょう!













