
2026年2月8日、東京・浜松町にてインディーゲームの展示イベント「東京ゲームダンジョン11」が開催されました。さまざまなプラットフォームで開発されているインディーゲームの展示や、プレイ可能なデモなどが数多く出展されていました。
本稿では「Kazuhide Oka(@nKTqcTFkvMEjKcX)」氏が開発し、KAMITSUBAKI STUDIOがパブリッシングを担当するサイコロジカルアドベンチャー『プラトニカ・スペース』をご紹介します!
物×場所でめぐる、記憶を取り戻す旅―サイコロジカルADV『プラトニカ・スペース』
『プラトニカ・スペース』は記憶を取り戻すべく、無数の部屋を繰り返し探索していくサイコロジカルアドベンチャーです。『ナツノカナタ』や『ガールズメイドプディング』を手掛けたことでも知られる、Kazuhide Oka(@nKTqcTFkvMEjKcX)氏が開発を担当しています。
プレイヤーが目を覚ましたのは、どこまでも見知らぬ部屋が続く奇妙な空間。その空間では見知らぬ人たちと出会うことになりますが、プレイヤーも人々も記憶を失っており、部屋をめぐる中で記憶と手がかりを集め、奇妙な空間を脱出する術を探します。
また、拾ったアイテムをその部屋か他の空間に置くことで、アイテムと場所に関する記憶を取り戻すことができます。部屋の構造やアイテムの配置もプレイするたびに変化するので、少しずつ謎が明らかになっていくような仕組みです。

なお、探索や行動を続けると「眠気」が蓄積して眠りに落ちてしまうため、記憶や情報の整理だけでなく、今の空間でどういった行動をとるのかの計画も重要な要素となっています。
今回の試遊では、実際に奇妙な空間を探索することができました。謎の少女「エララ」がいる温室の部屋で、プレイヤーは周囲を散策し、ジョウロを部屋の机に置くことで誰かの記憶を追体験します。


そのほか、宇宙船と本、廊下と注射器、拳銃など、さまざまな場所で拾った物を置いていき、記憶を追体験していきます。


また、物と記憶の裏にあるストーリーにも注目。宇宙船ではコールドスリープが行われていたことや、注射器にまつわる薬物の話、拳銃を手にした時に持ち主が起こした行動など、断片的ながらもどこか不穏な物語が描写されており、記憶同士のつながりや、さらなる情報など記憶を集めたくなるような設計になっています。


お互いわかり合えなくても、手を取り合っていける…人間模様を描いた作品のテーマを訊く

試遊の後には、開発者であるKazuhide Oka氏へのインタビューも実施。本作で描くテーマや、独特の雰囲気をデザインするうえでのこだわりなどを語っていただきました。
ーー『プラトニカ・スペース』はどういったテーマで開発されていますか。
Kazuhide Oka氏(以下、Kazuhide Oka):シナリオ的なテーマで言うと、「人と人とのわかり合えなさ」がテーマになっています。
詳しく話すとネタバレになってしまいますが、「お互いのことがわかるほどに、理解しあえなくなる」……そんな人間の本質的な部分を描いています。
ーーシナリオのなかで意識したポイントなどはありますか。
Kazuhide Oka:シナリオは現在執筆中ですが、今話した「人間の理解し合えなさ」をきちんと描くことを一番意識しています。世の中には貧しい人もいれば、お金をたくさん持っている人もいますが、それで「わかり合えない」ということを言いたいわけではありません。
「お互いわかり合えない部分がありながらも、それでも手を取り合って生きていける」という状況があるはずだと思っているので、そういった希望があるような物語を描きたいです。
ーー本作は独特の雰囲気やグラフィックも特徴ですが、表現でこだわっているポイントはどこでしょうか。
Kazuhide Oka:僕は作品のシナリオやプログラム、ディレクションを担当していますが、モデリングは別の担当の方に結構おまかせしています。
SNSでその方の個人制作の映像を見かけた時、すごく良いと感じたので、そのスタイルや雰囲気で制作してもらっています。統一された色合いや、雰囲気などを方向性として重視しています。
ーーそのほか、作品で注目してもらいたいポイントや要素はありますか。
Kazuhide Oka:本作では「背景アート」が注目です。今回の試遊のように、1回およそ10分のプレイを繰り返していくシステムで、そのたびに部屋の構造がランダムで変化します。部屋の中なのに迷子になるような、“めまい感”を映像や体験として作り上げられたらと思っています。
ーー今後の展開や計画について教えてください。
Kazuhide Oka:具体的な時期などはお伝えできませんが、今年中にはリリース予定です。
ーー最後に、作品のアピールやメッセージをお願いします。
Kazuhide Oka:『プラトニカ・スペース』はSF映画のようなものを目指していて、シナリオなどもSF要素が散りばめられています。SF好きに刺さる、「2001年宇宙の旅」のような絵のかっこいいものをインディーゲーム界で作り上げたいと思っているので、SF好きの方はぜひご注目ください!
ーー本日はありがとうございました!
『プラトニカ・スペース』はPC(Steam)向けに現在開発中です。












