異変探しホラーゲーム『誰かの心霊写真』が、PC(Steam)および iOS/Android向けに3月6日より発売されました。
本作は、テレビ東京の番組『東京パソコンクラブ』(乃木坂46出演)から誕生した異色作で、テレビ東京コミュニケーションズ、Woof、『百獣エスケープ』を手掛けたせをはやみ氏が協同開発したことも注目を集めています。

本作は、リアルなスナップ写真の中に潜む「異変」、つまり「心霊現象」を見つけ出して除霊する、という単純明快なルールでありながらも、しっかりと恐怖を感じるホラー演出が挿入されているため、“怖いけど止められない”面白さが詰まった中毒性のある作品でした。
また、いわゆる「心霊写真」をテーマにしている点が、かつてテレビで盛んに放映された「心霊番組」を見ているようでとてもノスタルジーな気分に浸れたのも良かったです。
というわけで、今回は『誰かの心霊写真』のレポートをお届けいたします。
◆写真に潜む「異変」を特定し除霊せよ!

まずゲームを起動すると、こんな感じのスタート画面。のっけから怖そうな雰囲気が出ているし、何より「テレ東」のロゴが何だか良い感じですね。ゲームモードは、「ストーリー」とクリア後に解禁される「エンドレス」の2つが用意されています。


本編を始める前にオプションなどを見ていきましょう。本作は、キーボードマウスおよびコントローラーに対応しています。
オプションはサウンド、解像度、言語、操作についてそれぞれ設定を行えます。とくにコントローラー感度の調整は、異変箇所を確実に素早くポイントする必要があるので、微調整したほうが良いと思います。
設定画面はわかりやすく丁寧な作りで好感が持てました。

さて、本編を始めていきましょう。ストーリーモードでは、物語に沿って「除霊」していきながら、特定の条件を満たすと次のステージへと進める仕組みになっています。
たとえば、初日と二日目はただ課題をこなしていけばいいのですが、三日目以降は「除霊スコア」が300点以上ないと先へ進めないので、除霊テクニックを磨かく必要があります。


物語は、幼い頃に“不可解な心霊現象”によって両親をなくした主人公が、真相を解き明かすために「霊媒師」のもとに弟子入りを志願することに。そして、プレイヤーは弟子入りした新米霊媒師として、全国から届く「いわくつきの心霊写真」を除霊していく、という設定です。
実写映像を使ったビジュアルが独特で目を引きますし、このあたりはテレビ局が制作している「らしさ」を非常に感じさせてくれます。

そして「除霊」がスタート。封書を開くと、中には短い手紙と「スナップ写真」が出てきました。プレイヤーはこの写真を祓っていくことになります。

しかし、このレトロなフィルム写真がめちゃくちゃ良いですね。「写ルンです」とか「チェキ」といったインスタントカメラを現像した日常的なスナップ写真が、より本物っぽいリアルな心霊写真に仕上がっています。日付(データバック)の文字も相当エモい。

「除霊」のルールはとってもシンプル。
まずは写真をじっくりと観察し、何らかの「異変」を感じるポイントを探しましょう。たとえば、子供の影をよく見ると、妖しく光る謎の目や、足元には男性の顔らしきものまで映り込んでいます。これらは明らかに「心霊現象」と言えますね。
そして制限時間180秒以内に自分が見つけた異変箇所にカーソルを合わせワンボタンで除霊していきます。

パッと見てわからないときは、便利な道具「ルーペ」を出して写真を拡大して隅々までチェック!けれども、拡大すると幽霊がアップになったりするので気をつけましょう…これが結構怖かったりします。

こうして間違わずに異変をすべて見つけ出し、「確定」ボタンを押せば除霊完了。残り時間や見つけた霊の数など、除霊スコアが表示されます。朝→昼→夜の3回分除霊を成功させると次の日に進める、というシステムです。
こんな感じの単純明快な「間違い探しゲーム」なので、老若男女問わず誰でも遊べると設計だと思います。システム的には『日本事故物件監視協会』をほどよくマイルドにした印象でした。


ただし、単純なルールとはいえ、すべての異変を見つけるのは結構難しかったりします。とくに、集合写真のときは確認する箇所が多いためうっかり見逃してしまったり、間違った箇所をクリックしてしまうことも。

なかなかクリアできない…そんなプレイヤーのために救済機能が用意されています。たとえば、「ヒント」を使用すれば、異変がありそうな箇所を天狗が教えてくれます。ヒントの使用回数は限りがあるので、ここぞという場面で使うのコツです。また、「サイコロ」を振ると異変の残数を教えてくれるので、これを手がかりに探すのもありですね。
しかし、それでもなお見逃してしまうと……

画面が切り替わり、白目をガッツリ剥いた幽霊に襲われてゲームオーバーになります…!初見のときは突然のホラー演出にビビリました。しかも、ゲームオーバーなると最初からやり直しなるので、慎重にいきましょう。

本作は、「バラエティ豊かな心霊写真」が見れるのも魅力のひとつですが、心霊現像と一口に言っても、その種類やパターン、特徴はさまざま。ここからは霊能者になったつもりで、いくつか印象に残った心霊写真をご紹介しましょう。
まず、上記の写真は子供の背後に少年らしき顔がガッツリ映り込んでいますね。こちらを睨むような目がとても不気味ですが、この出現の仕方は心霊写真界ではスタンダードと言ってもいいくらい王道です。



今度は3枚一気に見ていきましょう。1枚目は、自宅の部屋で撮った変哲のない写真ですが、窓ガラスをよく見るとこちらを見つめる不気味な顔が…。この手の「背景に溶け込む幽霊」も良くあるパターンですが、視認が難しくゲーム中はつい見落としがちです。
2枚目は、親子の背後に違和感のある謎の手がクッキリと写っています。こういう系の心霊写真はよく見るド定番の現れ方ですが、「幽霊が何らかの助けを求めている」サインであることが多いそうです。
そして最後は、人体の一部が歪んだり欠損しているパターンです。3枚目の写真は、子供の顔が見事にグニャグニャになっていて非常に気味が悪いですね。このパターンの心霊現象は、守護霊などが「良くないことが起きるから気を付けろ」と警告してくれている予兆なのだとか……。


よくある心霊写真だけでなく、落ち武者風の頭頂部と満面の笑顔が素敵な中年男性の幽霊や、いわゆる「雪男(イエティ)」の霊(?)まで登場します。こうした「おふざけ」的な写真のおかげで恐怖が和らぎます。
また、何度も除霊に挑戦していると、同じ写真に出くわすこともありますが、新たな異変が組み込まれているので、毎回飽きずに新鮮な気持ちでプレイ出来ました。


個人的には、写真に同封された「手紙」がグッと心に来ました。
手紙には「いつ、どこで、どんな写真なのか」が説明されていますが、これが写真の背景にあるストーリーを想像させてくれますし、何よりあの頃夢中で見ていた「心霊番組」を彷彿とさせる演出なので、淡いノスタルジーな気分に浸れましたね。
ちなみにクリア後には、オマケとして「心霊写真アルバム」が閲覧可能になります。プレイヤーのコンプリート欲を刺激してくれる素敵なコンテンツですね。以上がレポートになります。
本作は、心霊写真を題材にした誰でも遊べる「異変探しゲーム」ですが、慣れてくれば飽きやすくチープに感じてしまうかもしれません。
とはいえ、リスタートが簡単で早いことや、充実した救済機能、スコア結果によって変化する複数のエンディング、オマケコンテンツなど、ついつい「怖いのに何度も挑戦したくなる」プレイフィールでした。お値段も求めやすいので、ぜひテレビ東京発のホラーゲームを楽しんでみてください。
タイトル:『誰かの心霊写真』
対応機種:Windows PC(Steam)/iOS/Android
記事におけるプレイ機種:Windows PC(Steam)
発売日:2026年3月6日
著者プレイ時間:3時間














