2026年3月20日~21日、高円寺のイマジナスにて「TOKYO INDIE GAMES SUMMIT 2026」が開かれました。こちらのイベントで『シュレディンガーズ・コール』を試遊させていただきましたので、プレイレポをお届けします。

最期の瞬間はあなたと話していたい――黒電話で人と繋がる刹那的ADV
本作は集英社ゲームズが主宰するゲームクリエイターズCAMPから出発した作品です。ゲームを始めると、白黒の世界で、黒電話がりんりんと鳴っているシーンから始まります。万華鏡のなかを覗き込んだかのような抽象的な映像が流れています。
主人公のメアリは記憶をなくした少女で、生と死が重なり合っている状態になっていました。そんな彼女の使命は、世界が終わる前に、迷える魂と電話して救ってあげること。
ちなみに世界は今から21ナノミリ秒後(10億分の1秒)に崩壊します。受話器を取る暇もなさそうですが、きっとこの世界では時間感覚がズレているのでしょう。とにかく話し相手になってあげるんです。

とにかく本作は美しいアニメ演出がてんこ盛りで、ずっと眺めていられます。その裏で流れているBGMも、声楽寄りのアンビエントミュージックから、ヒステリックなストリングスまでさまざまに用意されています。

ゲームメカニクスとしては、提示される選択肢を選ぶのみなので、特別難しいところはなさそう。話し相手の提示する言葉には、割と何を選んでも進みそうな感じでした。まあ、話し相手ってそういうもんですよね。ウンウンと頷くことが大事です。

最初の電話はルーシーという狐の女性から。支離滅裂なワードが並び、それらの情報が手帳に記載されていきます。
一度聴いただけでは意味不明ですが、手帳を読み返すと、少しずつ彼女の身に起きた出来事がわかってきました。それでもまだ彼女の心は癒されず……通話を切られてしまい、ここで制限時間に。

美しい演出によってゆっくりと語られる人々の思い出話は、人間ドラマが好きなプレイヤーにきっと刺さることでしょう。
黒電話をかけるというギミックも、レトロな体験になっていてとても素敵でした。『都市伝説解体センター』に次ぐヒットになるか!? 注目です。
『シュレディンガーズ・コール』はSteamにて配信予定です。








