洗剤、衛生用品、化粧品など、多岐にわたる高品質な日用品を開発・販売する「花王株式会社」。そんな花王のホームケア事業部が、アイドルプロデュースゲーム『掃除相愛LOVE(そうじそうあいラブ)』を無料で公開中です!
本作は、プレイヤーがアイドル育成事務所の新人プロデューサーとなり、新生活を応援するお掃除アイドル「Shining4」たちをプロデュースするノベルゲーム。アイドルたちの成長を支えながら、リアルで使える掃除方法も学べます。
またそのアイドルたちは、なんと花王のゲームらしく花王の商品たち!見た目も商品そのままです。
ボイスもついており、「キュキュット」を中島ヨシキさん、「クイックル」を伊東健人さん、「バスマジックリン」を土田玲央さん、「トイレマジックリン」を榊原優希さんと、普段から男性アイドルキャラクターを演じている声優が担当しています。
花王のホームケア事業部は、以前にも3D探索型ホラーアクション/清掃シミュレーションゲーム『しずかなおそうじ』を展開していましたが、2作目のゲームとなる今回、ここまでガラリと方向性を変えたのは一体なぜなのでしょうか?
今回、Game*Sparkではそういった疑問や、商品をそのままキャラクターの顔にする思い切った案の誕生経緯など、本作の秘話を花王の製作担当者・佐々木貴悠氏に訊く機会を得ました。作品に込めた思いのほか、ゲーム展開が続く今後の花王についてもズバリうかがっています。

新生活×家事初心者へ―“掃除アイドル”が生まれた理由
――本日はよろしくお願いいたします。まず最初に、自己紹介をお願いします。
佐々木氏:花王の佐々木と申します。バストイレ関係の掃除商品を担当しており、具体的には「トイレマジックリン」や「バスマジックリン」などですね。
今回、私が代表する形で質問に答えさせていただきますが、他にもゲーム内に登場する「キュキュット」や「クイックル」の担当者も本企画に参加しており、複数名のメンバーでチームを組んで『掃除相愛LOVE』を立ち上げることとなりました。
――そもそも、なぜ日用品の製作を担当している皆さんが、今回のゲーム企画を立ち上げたのでしょうか?
佐々木氏:春は入学や新社会人としてのスタート、あるいは異動など、新生活を始める方が多いタイミングです。「初めて一人暮らしをするので、掃除用品を初めて購入する」方が、「どうやって掃除や家事をすればいいのかわからない」といった悩みを持つことも多いと感じています。特に、若年層の方にそうした傾向が見られるなと。
弊社はこれまでテレビCMを中心に商品を広く知ってもらうことを得意としてきましたが、現在は若年層に対して、テレビCMでのアプローチが難しくなってきているという課題感があります。
そこで今回はエンターテインメント性の高い施策として、家事初心者の方々に向けて、新生活に役立つ当社商品を知ってもらうと共に、ちょっとした掃除のコツなども含めてお届けできる“接点”を作りたいと考え、本企画をゲームとして立ち上げました。

――それはやはり、前作『しずかなおそうじ』の反応が良かったから?
佐々木氏:その通りです。想定を上回る反響があり、またゲームという形でやってみようということになりました。
――前回はホラーでしたが、今回はガラッと変わってアイドルがテーマになりましたよね。この案はどこからですか?
佐々木氏:担当者の中で「掃除用品をアイドル化したら面白いのではないか」という発想があり、そこから企画として広がっていきました。
ただ、ゲーム開発に関するノウハウは弊社単独では十分に持ち合わせていないため、外部のパートナーと連携して「どこまでできるのか?」ということを相談しながら進めて行った形です。
具体的には『しずかなおそうじ』でもご一緒したWhateverさんや、音楽事業などをされているスターミュージック・エンタテインメントさんですね。アイデアの出発点は社内にありつつも、開発面では外部の力もお借りしながら形にしていきました。
――「アイドル作品=イケメン」というイメージがありますが、今作は顔そのものが商品です。ビジュアルのインパクトがすさまじいですが、これは何か理由があるのでしょうか?
佐々木氏:おっしゃる通り、当初は純粋なイケメンアイドル設定の案もありました。ただ、アイドル系のゲーム自体が数多く存在している中で、そのフォーマットに乗るだけでは本作が埋もれてしまうのではないか、という懸念もあって。
今回の目的はあくまでマーケティング施策として“商品との接点を作り、知ってもらうこと”にあります。そう考えたときに、一般的なアイドル設定では広告的な要素が弱くなってしまう可能性もある。
なので、思い切って商品そのものを“キャラクターの顔”として打ち出すことで、ある種の違和感やインパクトが生まれ、ビジュアル面でも興味を引くきっかけになるのではないかと考え、今回のような形にたどり着きました。


――なるほど。そんなビジュアル面を含め、本作は発表時からの反響もすごかったと思います。ユーザーからどのような声が届いていますか?
佐々木氏:非常に多くの反響をいただいており、本当に嬉しいです。
今回は豪華な声優の方々に出演してもらっていることもあり、「推しの声優が揃っていてうれしい」といった声や「ゲームとして純粋に楽しかった」といった本施策そのものに対する感想を多くいただいています。
さらに、商品に関しても「実際に全部揃えてみました」という声や、「使ってみたら掃除がとても楽だった」など、実際の使用感に触れていただいたコメントも寄せられていて。コンテンツとしての評価だけでなく、商品そのものへの関心や体験にも繋がっていて、とても嬉しく思っています。

キャラ×音楽×声優で魅せる!体験型マーケティングの手応えと未来
――アイドルとなっているのは「キュキュット」「クイックル」「バスマジックリン」「トイレマジックリン」。この4商品を選んだ理由は?
佐々木氏:新生活が始まるタイミングで、「やはり必要だよね」と感じていただけるものを意識して選定しています。特に、家事初心者の方でも簡単に使える商品を中心に選びました。
例えば「キュキュット ゴシゴシいらずの泡パック」や「トイレマジックリン こすらずスッキリ泡パック」は、食器やトイレに泡をかけておくだけで、手間をかけずにきれいにできるのが特長です。できるだけ楽に使える商品をラインナップし、それらにアイドルを演じてもらうことになりました。

――キャラクターの性格やビジュアル面については、商品のどの部分に注目し、どのように落とし込んだのでしょうか?
佐々木氏:それぞれのブランドが持つ特徴や、商品の特性をしっかりと反映させることを意識しました。
例えば「バスマジックリンエアジェット」は、“最強最速”とキャッチコピーにもある通り、短時間で浴槽をきれいにできる点が特長の商品です。手軽でスマートなお風呂掃除を実現できるという商品の特徴を踏まえ、キャラクターの性格にも“スマートさ”を取り入れるなど、商品イメージとリンクする形で設定しました。

「トイレマジックリン 泡パック」については、泡そのものが持つ“可愛らしさ”や“楽しさ”といったイメージを大切にしています。トイレ掃除はどうしても大変で、あまり気が進まない家事のひとつだと思うのですが、それを泡でパックするだけで、少し楽しく取り組めるようにしたい、という思いを持って設定した性格です。

「キュキュット 泡パック」も同様に、泡で全体を包み込んで、流すだけで食器がきれいになるという商品です。その特徴から着想を得て、キャラクターとしてはグループのリーダー的な存在に設定し、周囲を包み込むような包容力や行動力を持った人物像を設定しました。

「クイックルワイパー 立体吸着ウェットシート」は、家じゅうの気になる髪の毛・ほこり・ベタつきなどを掃除器をかけずに一度でサッパリふきとれる商品です。その特徴から、サッパリとクールな人物像になりました。

――そんなキュキュット役を中島ヨシキさん、クイックル役を伊東健人さん、バスマジックリン役を土田玲央さん、トイレマジックリン役を榊原優希さんが演じられています。キャスティングの経緯もうかがえますか?
佐々木氏:『しずかなおそうじ』をリリースした時まで遡るのですが、こちらは多くのゲーム実況者の方々に実況・配信していただけていたんですね。
その中で、今回クイックル役を演じていただいた伊東さんも配信してくださっていて、それをきっかけにお声がけしたところ、快諾してもらえました。
そんな伊東さんをはじめ、中島さん、土屋さん、榊原さんも、アイドル系ゲーム作品などでご活躍されている方々です。その点を踏まえて、今回の企画に非常にマッチするのではないかと考え、出演をお願いしました。
――実際にキャラクターに声がついたものを聞いて、いかがでしたか?
佐々木氏:それぞれのキャラクターの性格と声優さんの個性がマッチしていて、本当に良いキャスティングになったと感じています。
――私もプレイしましたが、アイドル育成の楽しさはもちろん、掃除の意欲が湧くストーリーになっていました。物語に込めた思いも聞かせてください。
佐々木氏:脚本については、脚本家やプロジェクトメンバーそれぞれが「自分自身が初めて一人暮らしを始めたとき」を思い返しながら制作しました。
当時感じていた、掃除に対する素朴な疑問や悩みを振り返りつつ、そうした不安や苦手意識を持つ方にも共感していただけるような内容に。そして、そっと背中を押してくれるようなストーリーにしたい、という思いを込めました。
見た目としてはコミカルな印象が強い作品ではあるのですが、その一方でストーリー自体は比較的まっすぐで、真面目なトーンで作っています。日々の生活の中で頑張っている方々を応援したい、という気持ちを込めた内容です。

――先行して公開されたデビューソングも、耳に残るメロディーになっていました。こちらの制作秘話などもあれば聞かせていただけますか?
佐々木氏:アイドルゲームということで、企画の初期段階から「オリジナル楽曲を制作する」という方針は固まっていました。そして、掃除用品がアイドルになるというキャッチーでインパクトの強いビジュアルが特徴でもあるため、その印象に負けない、しっかりと耳に残る楽曲にしたいという思いがありました。
実は当初は、より爽やかで王道的な、いわゆる“キラキラした若手アイドルのデビュー曲”のような方向性も検討していたんです。ですが、やはりキャラクターのビジュアル自体が非常に強いインパクトを持っているので(笑)。それに負けない疾走感やエッジの効いた楽曲の方が合うのではないかと考え、現在の形に決定した形になります。
実際にミュージックビデオとして映像と組み合わせた際にも、その相性の良さを感じており、今回の反響に繋がったのではないかと感じています。
――ビジュアルもインパクトがあって、豪華声優さんの声もついて、オリジナル楽曲もあって、本当に盛りだくさんな内容です。これが無料で遊べるというのに驚いたのですが、その理由とプラットフォームにブラウザを選んだ経緯も教えてほしいです。
佐々木氏:改めて課題に立ち返ると、若年層や家事初心者、新生活を始める方々に対しては、テレビCMでのアプローチが難しくなっているという点がありました。
そうした方々と少しでも接点を持ち、繋がりを深めていくためには、できるだけハードルを下げて情報を届けることが重要だった。そのため今回は、誰でも気軽にアクセスできるよう、ブラウザで無料で楽しめる形式での配信を選択しました。
――前回の『しずかなおそうじ』に続き、今回も大きな反響を呼びました。こうなると次回作に期待せざるを得ないのですが、今後の展開はいかがでしょうか。
佐々木氏:ありがたいことに非常に大きな反響をいただき、エンターテインメントを通じた“体験型のマーケティング”には大きな可能性があると実感しています。
今後については……必ずしもゲームという形に限るわけではありませんが、新しいアプローチの一つとして、こうした取り組みの可能性は引き続き探っていきたいと考えています。

――ちなみに、佐々木さんや他のご担当者さんたちは、普段ゲームはプレイされますか?
佐々木氏:娘がいるので、ニンテンドースイッチ2で一緒に遊ぶことが多いですね。最近は『マリオカート ワールド』などを楽しんでいます。
同席された担当者さん弟がとてもゲーム好きだったので、子どもの頃は一緒にWiiなどでよく遊んでいました。最近だとスイッチでも遊びますし、家族全員でゲームを楽しむ機会もあります。今は家族と離れて暮らしているのですが、最近は『マインクラフト』を始めて、同じワールドを共有しながら一緒に遊んでいます。
――じゃあもしかすると、みんなで一緒に掃除を楽しめるゲームが出るかもしれませんね!
佐々木氏:可能性がなくはないと思います……!そういう切り口のものが出せたら良いですね。

――最後に、すでにプレイしている方、これからプレイする方へメッセージをいただけますか?
佐々木氏:すでにプレイしていただいた方には、心から感謝をお伝えしたいです。本当にありがとうございます!自分たちが制作したゲームを楽しんでいただけたこと、とてもうれしく感じています。もしよろしければ感想などを周りの方に広げてもらって、作中で紹介している商品を店頭などで見かけた際にはぜひ手に取って実際に使っていただけたらと思います。
これからプレイされる方へは、本作には誰でも実践できる掃除の知識がたくさん詰まっています。ゲームを楽しみながら、日々の掃除に役立つヒントを得ていただける内容になっていて、スマートフォンやパソコンから無料で遊ぶことができるので、ぜひ体験してみてくださいね!
『掃除相愛LOVE』は、4月30日まで無料で公開中。スマホ/PCのブラウザから遊べます。アイドルプロデュースやノベルゲーム、声優好き、そして新生活をこの4月から始めたという方は、ぜひ一度プレイしてみてください!















