今回は、IceLemonTea StudioとNo More Robotsから発売されたPC向けタイトル『ご応募ありがとうございます』をプレイ!本作は近未来を舞台に、大企業の面接官となって入社希望者を見極める面接シミュレーターです。

就職の面接では、自分を良く見せてアピールするのが普通なのでしょうが、僕は入社後に期待され過ぎるのが怖かったので、逆に自分のハードルを下げることばかり話していました。
◆面接希望者の将来を決めるのは僕だ!

主人公・C89は大学を卒業したものの、地方民学生としてのビザは翌日に失効してしまう。条例により、就職先が決まらないままでは不法滞在となり、空島市から追放される運命だ。

そんな絶体絶命の状況で、ようやく見つけた仕事は、企業の面接官だった。

といっても、契約雇用期間が定められており、それ以後は忠誠度および業務効率によって期間が延長されるか解雇されるか決まる。忠誠度ってディストピア感が凄いな。

業務内容は、面接にやって来た面接希望者が、会社の定める採用基準を満たしているか見極める仕事だ。本日の採用基準は、履歴書の提出と空島大学卒業の2点だ。

採用基準を満たしていれば履歴書を左へ、満たしていなければ右へドラッグするだけ。簡単そうに見えるが、判断を間違えると給料から容赦なく罰金が差し引かれる。

打刻をして業務開始!最初の一人目がやって来た。ふむふむ、港区海洋大学ね。あ、空島大学卒業者じゃないから不採用!

二人目も、空島大学卒業者じゃないな。はい、不採用!

三人目は……履歴書の代わりに優秀な人と書かれた紙切れが提出された。

そんな自称優秀な人である彼は、学位を3つ取得し、婚約者がいて、高級ブランド服を着こなし、スキーやゴルフといった趣味に興じる生徒会長だそうだ。

こいつが入社したら面白そうなんだけど、不適切な判断をすると僕の給料が減ってしまうので、やっぱり不採用!

いくつかの面接を終え、本日の業務は終了した。合否の判断を迅速に行えば、それだけ面接の数がこなせて給与が増えていくのだろう。ただ、明細の罰金の項目が怖い。
◆面接希望者の偽装を見抜け!

自宅パートでは、メールやフォーラムの確認、ショップでのお買い物ができる。

フォーラムでは、就職希望者たちの悲痛なリアルが垣間見える。やっぱディストピアだな~。

また、期日までに支払わなければならない請求書もあるので、給料を罰金で減らされないよう気を付けなければならない。

寝る前に嫌なこと言わないでよ……。
翌日からは、新たな採用基準が次々と追加される。市外の大学卒業者は卒業証書の提出が必要になったり、職務経験の記載を求められたりと、チェック項目は日を追うごとに増えていく。

今日からは不採用の理由も必要になる。面接希望者が提出した書類と採用基準を照らし合わせ、該当する場所をクリックしてお祈りラベルを発行するのだ。

日数が進むにつれて、履歴書の学歴や職歴に加え、精神鑑定の結果まで確認しなければならなくなる。
ただ、もっと大変なのは面接希望者だろう。空島大学の卒業者なら少しは優遇されるけど、市外の大学だと越えなきゃいけないハードルが多くなる。だからこそ、書類を少しでも良く見せようと偽装する者も現れるのだ。

偽装された書類は、大学のマークが異なっていたり、その大学には存在しない学部が書かれていたり、日付が間違えていたりする。今の自分は採用を判断する立場ではあるものの、どちらかと言えば面接希望者側に感情移入してしまう。
だからといって、不正を許すわけにはいかない。判断を誤るとすぐに発覚し、給料から容赦なく罰金が差し引かれてしまう。
それに、精神鑑定の結果を求められるのは面接希望者だけではない。自分もまた精神崩壊度をチェックされているのだ。

精神崩壊が進むと、画面にノイズが走り始める。そして既定値を超えると……。

結局、一番採用基準を満たせなかったのは僕だったのだ。
クリアまで13時間ほどプレイしました。
ゲームシステムは『Papers, Please』を彷彿とさせる内容で、次々にやってくる面接希望者の合否を決めていきます。どんどんチェック項目が増えていくのですが、慣れてくると「はい、キミは合格!」「こっち不採用ね!」とサクサク仕分けられるようになります。気分は一人前の面接官!
ゲームを進めるにつれて、この世界の情報が開示されていくので、ディストピア系の読み物としても楽しめます。
住宅補助の名目で給与がプラスされるモードもあるので、難易度もそこまで高く感じず、気軽にプレイ出来ました。
『ご応募ありがとうございます』はPC(Steam)向けに発売中です。













