2026年9月17日にSerenity Forge・Beep Japanより『Roman Sands RE:Build』が、PC(Steam)/ニンテンドースイッチ2/PS5/XBOX向けにリリース予定です。
本作は、IGFアワードを受賞した『Paratopic』を開発したスタジオ・Arbitrary Metricが手掛ける、不条理アポカリプスADVです。
公式のゲームジャンル名は「不条理アポカリプスADV」となっているものの、アドベンチャー、ビジュアルノベル、パズル、サバイバル・シミュレーション、アトモスフィア・ホラー、そして脱出ゲームが衝突し合っている……まさに「狂気のジャンル・マッシュアップ」といった作品となっています。
壊れた2つの現実は、果たして同じものなのか?これはいつの時代なのか?そもそも、この世界は何なのか?
プレイヤーは脱出不能な世界から脱出するため、2つの現実に潜む謎を解き明かしていきます。
一時は「永遠に発売予定のまま、発売されないゲーム」とまで言われていた本作ですが、この度とうとうリリース!今回Game*Sparkは先行してプレイさせていただいたので、白昼夢が見せた幻ではありません!
発売日決定の最新トレーラーと最初に公開されたトレーラーとを見比べてみますと、だいぶゲームが変わったこともわかります。
しかし、本作に漂うミステリアスで奇妙なADVという雰囲気は変わりありません。そしてまさに、それが魅力である作品でした!
……でしたが、一見しただけではわかりにくい作品であることも確かでしたので、その魅力を(極力ストーリーのネタバレはしないようにして……!)ご紹介していきたいと思います。
『Roman Sands RE:Build』Steamストアページはこちら!『Roman Sands RE:Build』Nintendo Storeはこちら!『Roman Sands RE:Build』PlayStation Storeはこちら!『Roman Sands RE:Build』Microsoft Store(XBOX)はこちら!●ラグジュアリーなリゾートでホテルの従業員……だったの?

本作に登場する世界の1つ、Act1「秘かな愉しみ」の舞台となる世界は、太陽が迫ってきている状況にあるラグジュアリーなリゾート。プレイヤーは記憶がないものの、ここにあるホテルの従業員のようです。お客さまたちから「あれして」「これして」と申し付けられるご要望(タスク)を淡々とこなしていき、1日の終わりには海にかえる(!?)。これが基本の流れとなります。

本作に登場する登場するお客さまたちは、誰も彼も個性豊かな人ばかりで、会話が成り立っていないのでは?と思うシーンもあるほど……。
しかし、めちゃくちゃな翻訳をしているというわけではありません。むしろ、翻訳はかなり良質です!個性的すぎるが故に、こちらの話をいまいち聞いてくれないこともあるのです。

しかし、主人公は従業員です。お客さまのご要望に応えていきましょう!
ホテルのお客さまは全員で4名。酔っぱらいながら時折全てを見透かしたような発言をするバンク、高飛車な妻と温厚な夫という組み合わせのラブラブ夫婦ベティとハロルド。そして常に恐ろしい雰囲気を漂わせている美人のシルヴィアの4名です。


夜、海にかえることで1日が終了し、こなしたタスクに応じて経験値がもらえます。
ホテル内のエリアを移動するごとに時間が経過するので、特に序盤は「如何に効率よく、沢山のタスクをこなすか」が重要となってきます。また、タスクをこなせばこなすほど、従業員としてのランクが上がり、動ける時間が増えたりストーリーを進めるのに必要なアイテムをゲットしたりなど、できることが増えていきます。
タスクには大きく分けて2つあり、毎日発生する要望タスクと、施設を修理するタスクがあります。

毎日発生するタスクは他にも「特定のアイテムを持ってくる」「お掃除する」などなど
特に修理タスクはストーリー進行にも関係してきます。プレイヤーが最初に修理することになるのはエレベーター……なのですが、触手が蠢いているという、思っていたのと違う壊れ方をしています。

また、スタッフルームや倉庫がある地下室には、何やら封印されているような、謎の存在も……。

そして、不思議なのはホテルそのものだけではありません。どうやらここでは同じ1日を繰り返しているようで、お客さまたちは昨日と同じ要望をしてきます。
繰り返される毎日……しかし、修理したホテル設備は引き継がれたりお客さまたちも時折前日を覚えているような発言をしたりと、まるっきり同じ1日というわけではありません。確実に、何かは変わっているのです。
なぜ太陽は迫ってくるのか。なぜプレイヤーは海にかえるのか。地下にいるものは何なのか。なぜ1日が繰り返されているのか……。それらを知るためにも、そしてこの場所から脱出するためにも、仕事をしながら探索をして怪しいアイテムを見つけ、ホテルに潜む謎を解き明かしていきましょう。

●崩れゆく動物研究施設で、最後の生存者となった飼育員……みたい!
Act2「黄金時代」の舞台となる世界は崩れ行く動物研究施設です。

この世界でのプレイヤーは、動物研究施設で最後の生存者となった飼育員となります。唯一の仲間は、1頭の死んだ牛とラジオから聞こえてくる声だけ。その声には聞き覚えがありますが、思い出すことができません……。


そしてどうやら、プレイヤーに残された時間もあまり多くはないようです。施設には寄生虫がいるらしく、そのせいで施設の設備がうまく作動していないようなのです。
プレイヤーは、施設の各地から部品をかき集めて「昇華システム」を修理したり、時には寄生虫と対峙したりしながら施設の延命を行っていますが、残された部品は数少なく、それもいつまで持つか……。

自分か、施設か?
究極の二択を迫られながらも、プレイヤーは今日も施設の修理を行うのです。

そして、施設のあちらこちらには、リゾートのホテルにもあったものや、構造が同じ場所などがあります。


果たして、2つの現実は関連しているのでしょうか?

筆者はと言いますと、本作をプレイして夢野久作の「ドグラ・マグラ」を思い出していました。自分が誰だかわからない主人公、2つの物語、虚構と現実が入り混じったような雰囲気、二重構造。そして、胎児の夢……。
難解なストーリーではあるのですが目が離せなく、懐かしさと少し不気味な雰囲気が漂う少しレトロなグラフィックで作られた世界に、いつの間にか惹き込まれてしまっている……そんなゲームです。

お客さまたちは話しかける時にスタイリッシュに反応してくれます。ちなみに筆者が好きなキャラクターはシルヴィアさん、もちろん「あの子」も大好き!
新旧問わずトレーラーを見て何か感じるものがあったらプレイして損なし、不条理アポカリプスが好きな人もプレイして損なし、奇妙な世界での謎解きが好きな人もプレイして損なし。そんなゲームとなっています。
(筆者は一部しかプレイしたことがありませんが、「須田ゲー」が好きな方にもおすすめできそう)
この2つの現実が迎えるアポカリプスを、ぜひその目で確かめていただきたいです。

『Roman Sands RE:Build』は2026年9月17日に、PC(Steam)/ニンテンドースイッチ2/PS5/XBOX向けにリリース予定です。価格は未定ですので、続報を見逃さないようにウィッシュリスト等に登録しましょう!また、本作はTGS2026の「Beep Japan / Serenity Forge」ブース(ホール6 306,307,308)にプレイアブル出展予定です。気になる方はTGSでもチェックしましょう!
作品情報
タイトル:『Roman Sands RE:Build』
開発元/発売元:Arbitrary Metric/Serenity Forge・Beep Japan
筆者がプレイした機種:PC
発売日:2026年9月17日











