『エースコンバット』は音楽も最高なんだ!ロック、テクノ、オーケストラ…『ACE8』でハマったパイロットに贈る、30年の名曲たち【特集】 | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

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『エースコンバット』は音楽も最高なんだ!ロック、テクノ、オーケストラ…『ACE8』でハマったパイロットに贈る、30年の名曲たち【特集】

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『エースコンバット』は音楽も最高なんだ!ロック、テクノ、オーケストラ…『ACE8』でハマったパイロットに贈る、30年の名曲たち【特集】
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2026年10月2日に『エースコンバット8 ウイングス・オブ・シーヴ(以下、ACE8)』が発売されました。「ジョーカー」隊の1番機として空を飛ぶ体験は、歴戦のパイロットだけでなく本作で初めて空に飛び立った新入りのパイロットたちも魅了しています。

シリーズで培われてきた要素を数多く受け継いだフライトシューティングとしての楽しさ。美しくどこまでも広がる空や雲。頼れるチームのお父さん的存在のバクスター、敵を翻弄する飛行に長ける明るく真っ直ぐなターシャ、口数は少ないものの熱い心を秘めたコスターといった魅力的なキャラクターたち。そしてプレイヤーの心を動かすドラマと連動したミッションや無線は、本作が掲げていた「深化」をこれでもかと感じさせてくれます。

『エースコンバット8 ウイングス・オブ・シーヴ』(2026)

そんな中でも特に筆者が心を惹かれたのは、そう、「音楽」です。本作の敵エース部隊「ルクス・ルーナエ隊」が登場とともに鳴らす“あの歌”が頭から離れないパイロットの方も多いのではないでしょうか。

戦闘機のライセンスの都合上、過去作の移植は現状難しいとされています。しかし、30周年企画に合わせてシリーズ全作のサウンドトラックが配信されており、今ならどの作品の音楽も手軽に聴くことができます。

そこで、本記事では過去の『エースコンバット』シリーズの中から印象的な楽曲や、筆者おすすめの曲をピックアップしてご紹介します。最終局面で流れる楽曲はあえて紹介を控えますが、本作が初めての『エースコンバット』となるパイロットの方にも、ぜひ過去作の音楽に触れていただきたいです。

『エースコンバット』シリーズの音楽の特徴に、とりあえずおすすめの5曲

『エースコンバット』シリーズは、ストーリーやキャラクター、無線、ミッションだけでなく、音楽でもプレイヤーを楽しませ続けてきました。

1作目と2作目ではノリのいいロックがプレイヤーの高揚感を高め、3作目では心地よいエレクトロミュージックがSF世界への没入感を演出しました。4作目からはオーケストラを基調とした音楽を採用しつつ、ミッションによってはロックを流してメリハリをつけていたのも特徴です。

『エースコンバット』(1995)

そして『エースコンバット7 スカイズ・アンノウン』では、「インタラクティブミュージック」を本格的に導入し、ミッションの展開に合わせて曲を変化させることで、演出面でもプレイヤーの感情を大きく盛り上げました。この試みは『ACE8』でも存分に生かされ、本作をより印象深い作品へと引き上げていると感じます。

『エースコンバット7 スカイズ・アンノウン』(2019)

まずは、『ACE8』が初めてのシリーズ作品となるパイロットの方に向けて、「とりあえずこれ!」というおすすめを5曲ご紹介します。

1曲目は『エースコンバット2』から「Fire Away」。1作目と2作目の疾走感あふれるロックを象徴するような曲です。流れるようなシンセサイザーに続くギターの速弾きには惚れ惚れします。


2曲目は『エースコンバット04 シャッタードスカイ』から「Blockade」。シリーズの基礎となったオーケストラ調の楽曲で、徐々に盛り上げていく構成もその後のスタンダードとなりました。


3曲目は『エースコンバット・ゼロ ザ・ベルカン・ウォー』から「ZERO」。最終局面の曲は紹介を控えると述べましたが、シリーズ屈指の名曲であり、プロモーション映像にも使われていることから例外として紹介します。オーケストラとフラメンコを融合させた壮大な楽曲です。


4曲目は『エースコンバットX スカイズ・オブ・デセプション』から「Operation X」。携帯機向けの作品からも一曲、敵エース部隊とのドッグファイトで流れ、プレイヤーを盛り上げる熱いロックです。


5曲目は『エースコンバット7 スカイズ・アンノウン』から「Magic Spear I」。ギターとオーケストラの掛け合いに、イントロから最後まで軽快なリズムに身体を揺らしてしまう一曲。とにかくお洒落なギターのメロディは、聴いてるだけで心地良くなります。


次の項目からはシリーズ作品ごとにもう少し掘り下げて紹介していきますので、さらに深く聴きたい方は、ぜひそちらもあわせてお読みください。

アツく激しいロックミュージック!『エースコンバット』『エースコンバット2』

1作目と2作目に共通する特徴といえば、なんといっても「ロック」でしょう。80年代後半から90年代にかけてのハードロックやヘヴィメタルの影響が強く、『ACE8』でもロックが印象的に使われているのは、この系譜があるからこそ。『エースコンバット』の原点は、ロックとも言えるのです。

例えば1作目の機体選択画面で流れる「Take off」は軽快な一曲で、その曲調は後のシリーズの機体選択時(Hangar)の曲にも受け継がれ続けています。「どの戦闘機に乗ろうか」と悩みながらも、ワクワクが抑えられない気持ちを表しているかのようです。

『エースコンバット』(1995)


先ほどのメモリアルムービーでも使われていた「Head first」は1作目を象徴する曲として、ファンの間でも人気の高い曲です。満を持して登場し、その勢いのまま走り抜けるギターとドラムが魅力。今年開催された「ACE COMBAT™/S THE SYMPHONY 30TH ANNIVERSARY」でも演奏されました。戦闘機に乗り、敵に狙いをつけて撃ち落とす楽しさを感じられる曲……と言いたいところですが、実は2回流れるうちの1回は、初代から存在する「渓谷ミッション」で使われていたり。



また、シンセサイザーのキャッチーなメロディが特徴的な「Get off him」も、初代を代表する一曲。このようなアナログ・シンセサイザーの音色は、今ではなかなか耳にしなくなりましたよね。


エレクトーンのピアノが風の気持ち良さを表しているかのような「Like a sea gull」も、筆者のお気に入りです。かかるステージも港や島同士をつなぐ橋といった海が映るシチュエーションで、まさにカモメのように空を飛んでいるかのよう。


楽曲ごとの担当は現状判明していませんが、1作目の音楽は諫山亘秀氏と大上昌子氏が担当しています。

そして、その1作目のサウンドをさらにアツく進化させた『エースコンバット2(以下、ACE2)』は、筆者がシリーズの中でも特に気に入っているサウンドトラックです。ゲーム自体も洗練されたうえに、曲数が増えたことでステージごとの雰囲気もより豊かに彩られるようになりました。

こちらのメモリアルムービーでも使われている「Fire Away」は、イントロからブチ上がる一曲。エンジンをふかし、滑走路から一気に空へ向かうスピード感。流れるようなシンセサイザーの後に来るギターの速弾きには惚れ惚れします。(作曲:高橋コウタ)


1作目と2作目はほとんどの曲が複数のミッションで流れますが、「Fire Youngman」(作曲:諫山亘秀)や「Sunset Glow」(作曲:高橋コウタ)は1度しか使われないにもかかわらず、強く印象に残る曲です。どちらも夕焼けの中で敵艦隊に襲撃を仕掛けたり、いくつもの敵機とドッグファイトを繰り広げたりと景色やシチュエーションと曲が結びつくようになっています。単純に、どちらもうなるギターと掛け合うメロディアスなシンセサイザーがカッコいいですしね。



『ACE2』の筆者のお気に入りを挙げていくとキリがなくなってしまうのですが、特に「El Dorado」はシリーズ全体を通しても好きな一曲です。ギターは使われておらず曲調もシリアスですが、伸びやかなシンセサイザーのサウンドと背後で流れるブレイクビーツが心地よく、曲が進むほどに気持ちが昂ぶっていきます。雪山や氷河のステージで使われている点も、ひんやりとした曲の雰囲気にぴったりです。(作曲:高橋コウタ)


まさに電子的な音楽の詰め合わせ『エースコンバット3 エレクトロスフィア』

SF色が強く、シリーズでも異色作とされている『エースコンバット3 エレクトロスフィア(以下、ACE3)』は、これまでの熱くワイルドなロックから一転し、機械的なテクノを中心とした電子音楽が採用されています。

タイトル画面、もといログイン画面で流れる「Linkage」から早速、未来的なサウンドにプレイヤーは出迎えられます。中盤にかけて響くグリグリとした音は、まるで電脳世界にダイブし次々と情報が流れ込んでくるかのよう。筆者はこの曲を聴いていたいあまり、起動するたびになかなかゲームを始められなかったほどです。(作曲:中西哲一)

『エースコンバット3 エレクトロスフィア』(1999)


短いフレーズを繰り返して展開する「Eye of The Storm」「Rotation」は、『ACE3』をプレイしていて感じる「浮遊感」を捉えやすい楽曲といえるでしょう。戦闘機を思うままに操縦し敵や目標を殲滅するエース的な感覚ではなく、戦闘機と神経を接続し、自身と溶け合い一体化するような感覚。ゆったりと音に身を委ね、心地良くなれるサウンドです。(作曲:中西哲一)



Production I.Gが制作したアニメーションのOP映像とともに流れる「Engage」は、水中に潜っているようでいて宙を漂うような『ACE3』のSFならではの世界観を、疾走感のある楽曲で描いています。未使用曲ではあるものの、ミッション向けのアレンジといえる「The Execution」もまた、本作ならではのクールな魅力が詰まった一曲です。(作曲:中西哲一)



ドラマチックなオーケストラに『エースコンバット04 シャッタードスカイ』『エースコンバット5 ジ・アンサング・ウォー』

『エースコンバット04 シャッタードスカイ(以下、AC04)』はシリーズの方向性だけでなく、音楽の方向性をも決定づけた作品です。架空の世界でありながらどこか現実味を感じさせる「ストレンジリアル」の世界を物語の土台に据えたことで、音楽はハードロックやテクノから壮大で優雅なオーケストラを主軸としたものへと変化しました。

OPの「Shattered Skies」では、シリーズで初めてボーカルが取り入れられています。また、テーマとなるフレーズを作中で繰り返し使う手法もここから始まりました。1分に満たない短い曲ながら、『AC04』のパッケージにも描かれた空の青さや、まだ見ぬ世界を思わせる謎めいた雰囲気をまとっています。(作曲:中西哲一)


「Blockade」は、『AC04』を語るうえで外せない楽曲のひとつ。同じフレーズを繰り返しながら少しずつ盛り上がり、2分37秒あたりで一気に開けるような解放感を持つこの曲は、どこまでも広がる空を伸びやかに飛ぶ心地良さをも感じさせます。この曲が流れるのは、電子戦機のジャミングでレーダーを妨害されながら輸送機を破壊するミッションです。視界が徐々に開けていくような「Blockade」の展開は、その状況とも重なります。(作曲:小林啓樹)


『エースコンバット04 シャッタードスカイ』(2001)

「Operation Bunker Shot」は味方の地上部隊の上陸を支援するため、多くの地上目標を破壊しなければならないミッションで流れます。こちらに助けを求める味方の無線が聞こえたり、制限時間内に一定以上のポイントを稼ぐ必要があったりと、地上部隊の切迫した状況や作戦の厳しさ、焦りも感じさせる一曲です。(作曲:小林啓樹)


ベースとなる音楽は変化したものの、シリーズ初期の「ロック」が失われたわけではありません。大規模な空戦ミッションで流れる「Comona」はギターを主体とした楽曲で、こちらも『AC04』を語るうえで欠かせない、最高の一曲と言っていいでしょう。


筆者が初めてプレイした「エースコンバット」は『AC04』なのですが、Mission08「SHATTERED SKIES ソラノカケラ」でこの曲が流れ出した瞬間、完全に心を掴まれました。レーダーにはいくつもの戦闘機が映り、爽やかな青い空で互いを追いかけ合ってミサイルを放つ。鳴りやまないアラートさえ興奮をかき立てる状況と楽曲の組み合わせにより、プレイヤーの体験にこの上ない相乗効果を生んでいます。(作曲:中西哲一)

『エースコンバット5 ジ・アンサング・ウォー(以下、ACE5)』も『AC04』と同じくオーケストラを主軸とした音楽ですが、プロモーション映像にはアメリカのロックバンド・Puddle of Muddの楽曲「Blurry」が使われました。シネマティックな映像と楽曲に合わせた編集は、さながら映画の予告編のよう。この曲を聴くだけで、仲間とともに飛んだ思い出が蘇ってきます。

『ACE5』といえばまず思い浮かぶのが、「First Flight (Arranged Ace Combat 04 “Blockade”)」でしょう。勇ましいイントロからサビで開放的に広がるストリングスが、軍に属するパイロットの一員であることを感じさせます。タイトルにあるとおり「Blockade」のアレンジ曲ですが、言われるまで気づかない人もいるかもしれません。この曲は、「Blurry」とともにプロモーション映像にも使われました。


『エースコンバット5 ジ・アンサング・ウォー』(2004)

メモリアルムービーにも使われ、筆者のお気に入りでもある「Rendezvous」は、張り詰めたイントロとメリハリの利いた展開、そして焦りを帯びながらもどこか切なさが漂うメロディーが耳に残る一曲です。空母3隻を護衛する状況ともよく合っており、曲の切迫感がミッションの緊張感とも重なります。(作曲:小林啓樹)


終盤のミッションで流れる「Ghosts Of Razgriz」も、筆者のお気に入りの一曲。軽快なドラムとピアノに優雅なストリングスが重なり、聴いていると心が弾みます。ただ、このミッションはかなり苦戦してやり直したため、当時の苦い記憶もあわせて呼び起こされることも。(作曲:中鶴潤一)


フラメンコとオーケストラの融合『エースコンバット・ゼロ ザ・ベルカン・ウォー』

『エースコンバット・ゼロ ザ・ベルカン・ウォー(以下、ACE ZERO)』は、オーケストラにスパニッシュギターやカスタネットといったフラメンコの要素を取り入れている点が特徴です。これは、作品自体がエース同士の決闘や西部劇をモチーフとしていることが背景にあります。

最終局面の曲は紹介を控える、と述べましたが、『ACE ZERO』を象徴するシリーズ屈指の名曲であり、プロモーション映像にも使われていることから、「ZERO」は特別に取り上げさせてください。


この曲は電子音も取り入れた壮大なオーケストラで幕を開けます。続く女性ボーカルと哀愁漂うギター、そしてカスタネットが加わるBメロは、まさに本作のコンセプトである「決闘」の激しさと主人公「サイファー」の孤高さ、戦争の悲しさや虚しさを体現しています。さらに、前作にあたる『ACE5』で使われたフレーズがサビにも用いられ、シリーズのつながりも感じさせる一曲となっています。(作曲:小林啓樹)

『エースコンバット・ゼロ ザ・ベルカン・ウォー』(2006)

「THE ROUND TABLE」はイントロのスパニッシュギターとカスタネットが印象的で、『ACE ZERO』に漂うもの悲しさがすぐに感じ取れます。「円卓」と題されたタイトルで、敵エース部隊とドッグファイトするミッションで流れることもあり、渋くも燃える一曲に仕上がっています。(作曲:中鶴潤一)


そして『ACE ZERO』のロックナンバーといえば、やはり「MAYHEM」でしょう。ギターのメロディとカウベルのリズム。そして「エースコンバット」らしいオーケストラがギターと掛け合う爽快感も魅力です。この空は自分のものだ、と示すかのような余裕さえ感じられます。(作曲:小林啓樹)


シリーズの携帯機タイトル『エースコンバットX スカイズ・オブ・デセプション』

お次はPSPで発売された『エースコンバットX スカイズ・オブ・デセプション(以下、ACEX)』。オーケストラを基調としながら 、エレクトロニックな響きも印象的な作品になっています。『ACE3』が機械的で遠い未来を感じさせる浮遊感溢れるサウンドだとすれば、『ACEX』は透き通るような美しさと、『ACE3』よりも近い未来を思わせる雰囲気を併せ持つ、といったところでしょうか。作曲は、竹ノ内裕治氏が担当しています。

テーマ曲の「Skies of Deception」を聴けば、ストリングスと電子音が生み出す透明感をつかめるはずです。『ACEX』はその音楽に加えメニュー画面が全体的に水色なこともあり、作品全体にひんやりとした空気をまとっている印象があります(ただし、物語の内容が冷たいわけではありません)。

『エースコンバットX スカイズ・オブ・デセプション』(2006)


「End of Deception」は、グルーヴィーで高揚感のあるエレクトロサウンドが魅力です。繰り返されるギターのフレーズに、自然と身体がノッてしまいます。「Skies of Deception」と同じくシリーズの他作品にはないデジタルな質感の音楽で、筆者にとってもシリーズのなかでお気に入りのナンバーです。


ドッグファイトのミッションで流れる「Operation X」は『AC04』の「Comona」に相当する位置づけの楽曲で、筆者にとっては『ACEX』のなかだけでなくシリーズ全体でも特に好きな曲です。ワイルドなギターの疾走感に、『ACEX』がまとう透明感とデジタル感が見事に融合しています。途中に挟まる電子音は、計器や警告を見ながら忙しなく動く頭の中を表しているかのよう。「アレクト隊」はこのミッションにしか登場しない部隊ですが、この曲が重なることで強くプレイヤーの印象に残ります。


同じくPSPで発売された『エースコンバットX2 ジョイントアサルト』からも一曲ご紹介。最終局面以外のミッション中に初めてボーカル付きの楽曲が流れたのが、「IN THE ZONE」です。激しいギターとドラムに気分はブチ上がり……と言いたいところですが、この曲が流れるミッションは、内容があまり盛り上がるものではないという一面も。歌唱を担当しているのは、『ACE8』でコスターが流したブルース・ロックの「Times Are Changing」や「My Blue Sky Home」と同じJon Underdown氏です。(作曲:椎名豪)


3DSで発売された『エースコンバット 3D クロスランブル』からも一曲。敵エース部隊「コクーン隊」との戦闘で流れる「Gravity」は、なんとラップを取り入れた楽曲です。これまでとはまったく異なる方向性に、戸惑った方もいるかもしれません。この曲は、メインテーマにあたる「Fighter’s Honor (Flying Remix)」のアレンジ曲でもあり、バックではその旋律がしっかりとラップを支えています。(作曲:椎名豪)



優しい旋律と激しいロック『エースコンバット6 解放への戦火』『エースコンバット アサルト・ホライゾン』

『エースコンバット6 解放への戦火(以下、ACE6)』は、『AC04』『ACE5』に続きオーケストラを主軸とした音楽が採用されています。

本作は、「INVASION OF GRACEMERIA」や「FIRES OF LIBERATION」をはじめ、テーマのフレーズを場面に合わせて繰り返し使っている点が印象的です。この優しく包み込むようなあたたかい旋律からは、『ACE6』の特徴である大規模な空戦、空だけでなく陸や海の仲間たちとも力を合わせ、戦況を打破していく一体感が伝わってきます。(作曲:小林啓樹)

『エースコンバット6 解放への戦火』(2007)



そして、『ACE6』を象徴する「THE LIBERATION OF GRACEMERIA」は7分という長尺ながら、首都解放戦というシチュエーションと相まって胸が熱くなるような感情を呼び起こしてくれます。徐々に徐々に盛り上がり、長く溜めてから訪れるサビは解放を願う人々の祈りも乗せているかのよう。これまで繰り返し使われてきたテーマがサビで響くことで、気持ちもいっそう燃え上がります。(作曲:小林啓樹)


PVも音楽に合わせた構成が非常に見応えのあるものとなっていますので、過去作のPVも含めてオフィシャルで視聴できるようになってほしい、と筆者は願っています。

ダイナミックな演出と敵機が砕け散る爽快感が持ち味の『エースコンバット アサルト・ホライゾン(以下、ACAH)』は、その作風を反映するかのようにヘビーなロックサウンドが前面に出た作品です。

『エースコンバット アサルト・ホライゾン』(2011)

最初のミッションで流れる「Dogfight」は、まさにそれを象徴する一曲といえるでしょう。ゴリゴリとしたギターが好きな方には、たまらないはずです(もちろん筆者もその一人)。『ACE8』でも、そのエッセンスを取り入れた楽曲「A Lifeline in the Desert」がミッション7で流れましたよね。(作・編曲:小林啓樹、濱本理央)


「Naval Warfare」も、重いギターサウンドと激しいドラムが敵艦隊の容赦ない攻撃を思わせます。『ACAH』のロック調の曲はギラギラとしながらもメロディアスで、そこがこれまでのロックやメタルサウンドとの違いだと感じます。(作曲:濱本理央)


また『ACAH』を代表するエンディング曲「Gotta Stay Fly」(作曲:濱本理央、歌:Ken Stacey & Emi Evans)は、ミッション中に流れる「Fighter」(作曲:濱本理央)にボーカルが入った曲です。2000年代のアクション映画のエンドクレジットで流れていそうなラップロックに、途中で女性コーラスとオーケストラが入ることで、本作が「エースコンバット」シリーズの一員であることを改めて実感させてくれます。



音楽面でも新たな幕開けを感じさせた『エースコンバット7 スカイズ・アンノウン』

2019年に発売された『エースコンバット7 スカイズ・アンノウン(以下、ACE7)』はシリーズ随一の曲数で、サウンドトラックはなんと6枚組。オーケストラを軸とする方針はそのままに、幅広いタイプの楽曲が加わりました。ミッションの進行度に合わせて楽曲の展開が変化する「インタラクティブミュージック」を、意欲的に取り入れた点も特徴的です。

『ACE7』のメインテーマであり、最初のミッションで流れる「Charge Assault」は不気味な重い響きで始まる、新たな幕開けを感じさせる一曲です。一気に開けるサビは、従来のシリーズから進化したグラフィックで描かれる、空と雲の雄大さや美しさを称えるかのよう。「ダークブルー」が重要なキーワードとなっていることもあり、『AC04』や『ACEX』とは異なった深みのある青も感じられます。(作曲:小林啓樹)

『エースコンバット7 スカイズ・アンノウン』(2019)


砂漠地帯のミッションで流れる「Long Day」の控えめながらもワイルドなベースは、主人公のトリガーが送られた「懲罰部隊」のアウトローさを感じさせます。広々とした砂漠を駆け抜けながら次々と目標を破壊していく爽快感が、オーケストラの響きにも乗っているようです。『ACE7』はストーリーの流れもあってか、少しワルっぽいギターとベースのメロディーが多く、そこが筆者の気に入っている点でもあります。(作曲:大久保博)


『ACE7』の人気楽曲「Magic Spear I」は、イントロから最後まで軽快なリズムに身体を揺らしてしまう一曲。風に乗ってどこまでも行けそうな解放感に、とにかくお洒落なギターのメロディにうっとりしてしまいます。ミッション自体の解放感は、あまりないところもあるのですが……。(作曲:渡辺量)


そして、筆者のお気に入りの「Anchorhead Raid」は、DLCミッションで使われた楽曲です。奇襲によって徐々に動き出していく敵軍の様子が、少しずつ盛り上がっていく「エースコンバット」らしい曲の展開とよく合っており、その後は焦りも感じさせるようなキビキビとしたストリングスとリズムが続きます。4分あたりから満を持して訪れるヒロイックな盛り上がりと、終盤に入る切ないピアノのアクセントがたまりません。(作曲:山内祐介)


最後に、『ACE7』の超イカしたロックナンバー「Mimic」を紹介して、この記事を締めくくらせてください。7分と長い楽曲で、まさにプログレらしさ全開の1曲です。

DLCミッションに突如現れた姉弟の「ミミック隊」。その無法ぶりを表すかのようなギターとベース、そしてじゃじゃ馬のようなドラムとピアノの掛け合い。1作目や2作目を彷彿とさせつつも、ミッションに合わせた展開も見事な新たなサウンドに仕上がっています。今年開催されたコンサートでの演奏はまさに圧巻でしたので、ぜひそちらもお聴きください。(作曲:北谷光浩)





今回こちらで紹介した楽曲は、『エースコンバット』シリーズの中のほんの一握りに過ぎません。まだまだ魅力的な曲は数多くあり、『エースコンバットオンライン』でも過去作の楽曲が使用されています。

現在、『ACE8』の楽曲で配信されているのは「Everflow」と、セレクトされたミニサントラのみ。「Everflow」に関して多くは言いませんが、こちらも本編での使われ方には圧倒され、まさに心が震えた瞬間でした。


それ以外の楽曲は限定版の予約特典であるサウンドトラックUSBに収録されているほか、ゲーム内の「ミュージックプレイヤーモード」でも聴くことが可能です。
ですが、あの素晴らしい楽曲の数々をいつでも聴いてじっくり楽しみたいので、全ての曲が入ったサウンドトラックの一日も早い発売を、いちファンとして心から待ち望んでいます。



《ライター:もぐ水,編集:みお》

ライター/カントウ25区 もぐ水

主にアクション・シューター・ADVなどジャンル気にせずいろいろ遊びます。 サウンドがカッコいいゲームやロボットが出てくるゲーム、血みどろなゲームが特に好きです。

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編集/Game*Spark共同編集長 みお

ゲーム文化と70年代の日本語の音楽大好き。人生ベストは『街 ~運命の交差点~』。2025年ベストは『Earthion』。 2021年3月からフリーライターを始め、2025年4月にGame*Spark編集部入り。2026年1月に共同編集長になりました。

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