気になる新作インディーゲームの開発者にインタビューする本企画。今回は、DarkDes Labs開発、PC向けに5月25日リリースされた手描き3DダンジョンRPG『Drawngeon: Dungeons of Ink and Paper』開発者へのミニインタビューをお届けします。
本作は、インクで手描きされたダンジョンを探索する3DRPG。移動はマス目ですが、ゲームはリアルタイムで進行。マップはランダムで生成される他、様々なアイテムを食べることができるという点も特徴です。記事執筆時点では日本語未対応。
『Drawngeon: Dungeons of Ink and Paper』は520円で配信中。
――まずは自己紹介をお願いします。
Stanislav Filippov氏(以下Filippov氏)Stanislav Filippovです(DarkDesとしても知られています)。1994年生まれの25歳で、ロシア出身です。ソロデベロッパーとして活動しており、自分でプログラミングをし、絵を描き、作曲し、ゲームデザインも行なっています。2008年ごろ、まだ学校に通っていた時にゲーム開発を始めたのですが、初のメジャータイトルとなる『Vzerthos』をSteamでリリースしたのは2017年です。目標を達成するまで、9年という長い旅路になってしまいました。
――本作の開発はいつどのようにして始まったのでしょうか?
Filippov氏本作は2018年10月、「Gaminator 18」というゲームジャムのために開発を始めました。同時期に「Inktober 2018」というインクで描いた絵を一ヶ月間、毎日描くイベントが開かれていましたので、これをアートの方向性として採用したのです。また、その少し前に本作のゲームプレイのコンセプトも出来上がっていました。マス目で移動し、古風な主観視点の小さなRPGを作りたいと思ったのです。
開発を開始すると、まず自分が昔作ったプロトタイプを土台とすることにしました。これにより、主観視点の3Dとマス目の移動が実現されました。本作の開発には「GameMaker: Studio 2」を使用していますが、プロトタイプには「GameMaker: Studio 1」を使っていましたので、移植のために多少時間がかかっています。
――本作の特徴を教えてください。
Filippov氏本作のビジュアルスタイルはとても独特だと思います。手描きのゲームというものは過去にもありましたが、本作では手描きの3Dとドット絵のスプライトという変わったコンビネーションを特徴としています。また、いくつかのゲームシステムは他の作品ではなかなか見られないものでしょう。例えば、プレイヤーは剣を食べて体力を回復したり、ダメージを増やしたりできます!
――本作が影響を受けた作品はありますか?
Filippov氏紙にインクで描いたような本作のグラフィックスタイルは、Inktoberからの影響です。イベントのために数枚絵を描いたあと、このスタイルのゲームを作ってみたいと思いました。あとは昔のゲーム『アイ・オブ・ザ・ビホルダー』からインスピレーションを受けています。実はこのゲームをプレイしたことはないのですが、主観視点と擬似3Dのグラフィックのパーティー制RPGというものがとても面白いと思ったのです。
――本作の日本語対応予定はありますか?
Filippov氏はい、日本語には対応させたいと思っています。すでに手伝ってくれる友達には連絡を取っていまして、いつとは言えませんが、日本のプレイヤーの皆さんが日本語で本作をプレイできる日を楽しみにしています。
――最後に日本の読者にメッセージをお願いします。
Filippov氏何を言えばいいのかわかりませんが、皆さんにはどんなに時間がかかっても、夢を追いかけてもらいたいです。私の場合、9年かかり、それはまだ続いています!
日本のクリエイターの皆さんの独創性にはいつも驚かされていますので、そのまま作り続けてください!そしてもちろん、皆さんにありがとうとお伝えしたいです。
――ありがとうございました。
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