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【特集】「あのゲーム原作映画は今……」公開前のゲーム原作映画&ドラマを大解剖! Netflix「ウィッチャー」編

読者の皆さん、映画やドラマはご覧になっていますか? 本連載では、発表済みのゲーム原作映画&ドラマをさまざまな角度から大解剖。第1回では、Netflixオリジナルシリーズ「ウィッチャー」に迫ります。

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読者の皆さん、映画やドラマはご覧になっていますか? ひと昔前まで、ビデオゲームの実写化は「コケる」というのが俗説でしたよね。それも今は昔。近年では、デジタル技術の飛躍的な向上によって、ビデオゲームのような複雑な世界観も容易に描ける時代となりました。ビデオゲームは漫画や文学のように、映画のベースとして使われる機会が以前にも増しているのです。

アリシア・ヴィキャンデルを主演に迎えた新生「トゥーム・レイダー」(2018)をはじめ、ドウェイン・ジョンソン大暴れの「ランペイジ 巨獣大乱闘」(2018)、渡辺謙も登場する「名探偵ピカチュウ」(2019)など、実力派のキャスト陣も顔を覗かせるようになりました。そこで本連載では、発表済みのゲーム原作映画&ドラマをさまざまな角度から大解剖。第1回では、Netflixオリジナルシリーズ「ウィッチャー」に迫りましょう。

『ウィッチャー』ってどんなゲーム?



中世ヨーロッパ風の世界観と、ダークな物語でお馴染みの『ウィッチャー(The Witcher)』シリーズは、ワルシャワに拠点を置くポーランドのゲーム開発会社「CD Projekt RED」によって開発されました。美麗な近未来都市を描く新作RPG『サイバーパンク2077』など、独創的なアイディアを放つ東欧発のゲームスタジオです。

同デベロッパーによるシリーズ第1作『The Witcher』は、2007年にPC向けとしてリリースされました。日本語版は未発売ながらも、有志による日本語化Modが登場するなど、国内でもコアな層に受け入れられました。

後に、『ウィッチャー2 王の暗殺者』がPCおよびXbox360向けに発売され、日本語版もリリース。ライトな層にもその名が知れ渡ることとなりました。次いで、2015年に発売された『ウィッチャー3 ワイルドハント』は世界中で多くの賞を受賞し、批評面でも極めて高く評価されました。

『ウィッチャー』シリーズの特徴は、『Fallout』『Mass Effect』のような会話の分岐による自由度の高さ。プレイヤーの行動によってその後の未来が変化していく、昨今ではお馴染みのシステムですね。現在では、東欧発のダーク・ファンタジーゲームとして広くその名が知られています。

ちなみに本作は、ポーランドの作家アンドレイ・サプコフスキによる人気ファンタジー文学を原作としたもの。日本では「魔法剣士ゲラルト」および「ウィッチャー」(早川書房刊)として刊行され、愛読されています。過去には「コンクエスタドール」(2001)のタイトルで一度映画化されており、テレビシリーズも製作されるなど、さまざまなメディアに姿を変えています。

現在までの製作状況は?


2017年5月、Netflixは、サプコフスキの同名作品に基づくオリジナルシリーズを製作すると発表しました。先の項で述べた映画、テレビシリーズを含めると、今回のNetflix版は3度目の実写化となります。

最初のティーザー映像は、2019年7月のサンディエゴ・コミコンで解禁。厳密には原作小説をベースに話が進むようですが、ビジュアル面ではゲーム版の成分も存分に感じられるなど、期待が高まる内容となっています。

第1シーズンは全8話で構成され、2019年12月20日に配信予定。既に第2シーズンの展開も決定していて、2021年の配信が予定されています。配信前から早くも話題沸騰の本作。第3シーズンの登場にも期待が高まりますね。

気になるキャスト&スタッフをご紹介



本作のショーランナー(製作統括)には、Netflix「Marvel デアデビル」(2015-2018)のローレン・シュミット・ヒスリックが就任。ヒスリック女史は幾つかのエピソードで脚本も兼任し、全体の指揮を執ります。そのほか、エグゼクティヴ・プロデューサーには、「ハムナプトラ/失われた砂漠の都」(1999)のショーン・ダニエル、ゲーム版の予告編などを制作したトマシュ・バギンスキら、一流が名を連ねています。

また、原作者のサプコフスキは、プロジェクトのクリエイティブチームとして参加。人気海外ドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」(2011~2019)からはアリク・サカロフが招へいされ、エピソード監督として最初の数話を監督します。ちなみに、ゲーム版を開発したCD Projekt REDは、本作に直接的には関与していないとのこと。

キャスト陣も旬な顔ぶれが揃っています。怪物退治を生業とする主人公ゲラルト役には、「マン・オブ・スティール」(2013)「ジャスティス・リーグ」(2017)で新生スーパーマン/クラーク・ケントを演じたヘンリー・カヴィルが抜てき。哀愁を帯びたゲラルトの勇姿を見事に体現しています。カヴィルは原作小説を完読し、実際にゲームをクリアするなど、作品の世界観にひどく魅了されたそう。

そのほか女性キャストには、若手有望株のフレイヤ・アーランアーニャ・シャロトラが出演。ブレーク直前のフレイヤは、シントラ国の若き姫君シリ(シリラ)役で共演。アーニャは、ゲラルトの恋人にして強力な魔女であるイェネファー役を怪演しています。



Netflixオリジナルシリーズ「ウィッチャー」は、第1シーズン全8話で2019年12月20日に配信予定です。
《Hayato Otsuki》
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