『Half-Life』ってどんなシリーズ?『Alyx』までの長く険しい「忍耐」の歴史を解説!【総力特集】 3ページ目 | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

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『Half-Life』ってどんなシリーズ?『Alyx』までの長く険しい「忍耐」の歴史を解説!【総力特集】

ナンバリング最新作など長年熱望された『Half-Life』シリーズ。今回は『Alyx』発表までに起きたシリーズの歴史を振り返る特集記事です。

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『Half-Life』ってどんなシリーズ?『Alyx』までの長く険しい「忍耐」の歴史を解説!【総力特集】
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『Half-Life 2: Episode One』と『Episode Two』―新たな“忍耐”の始まり


『Half-Life 2』のエンディング後の物語を語る拡張版『Aftermath』の存在が明らかとなったのは2005年4月のことです。当初伝えられていた情報では、アリックス(Alyx)が主人公となるのではとも言われていました。

ValveはE3 2005に出展し、HDRレンダリングの技術デモ『Lost Coast』を披露。初代Xbox移植の『Half-Life 2』も出展していましたが、『Aftermath』の映像が初めて公開されたのは2005年8月のことです。


この『Aftermath』がエピソード形式に変更され、タイトルも『Half-Life 2: Episode One』へ変わることが伝えられたのは、2006年2月のことです。この時点で『Episode Two』も平行して開発中ということで、『Half-Life 2』のときのような長期間の開発にならないのでは……? という見方もありました。

2006年5月22日には『Half-Life 2: Episode One』の発売日が6月1日に決定すると共に、3つのエピソードで構成されることも発表。当初の予定では、2006年末に『Episode Two』をリリースし、2007年末のホリデーシーズンに最終章を発売することで『Half-Life 2』拡張版の完結を目指していました。



このエピソディック形式を採用したことについてニューウェル氏は、新たなテクノロジーとコンテンツを頻繁にリリースすることが消費者と開発者の両方にとって効果的で、18ヶ月で開発された『Episode One』が6年もの歳月をかけた巨大な新作を待つよりも合っているという判断からでした。


『Episode One』発売から翌月の7月に、『Half-Life』ユニバースに接続されている『Portal』と、マルチプレイFPS『Team Fortress 2』が発表されます。この3タイトルはPCだけでなくコンソール(当時のPS3/Xbox 360向けにエレクトロニック・アーツから発売)にもリリースされる展開へと繋がりますが、2006年8月の時点で「2007年初頭」へリリースを延期してしまいます。

また日本国内では、2006年6月にタイトーからアーケード向けに調整した『Half-Life 2: Survivor』が稼働開始。巨大で豪勢な筐体と独自のマルチプレイモードを備えていたため、PC版とは違うプレイヤー層からの人気も獲得していました。



2007年2月には、『Half-Life 2』本編と『Episode One』/『Episode Two』、『Team Fortress 2』、『Portal』の5タイトルを収録した『The Orange Box』が発表。前述の最新タイトル3作品のみ収録し価格を下げたPC向けエディション『The Black Box』の発売も告知されました。そして5月にはSteamのアカウント数が1300万を超えたものの『The Black Box』の発売中止がアナウンスされてしまいます。『The Orange Box』のほうはと言うと、同年6月時点で「10月9日発売」と発表されていました。



そのまま延期も無く『The Orange Box』はリリースされます。『Portal』という新しい可能性、『Episode Two』の衝撃的なラスト、そして『Team Fortress 2』の長期的展開と様々な“種”を手にして、Valveは新しいステージへと突入しました(他にも2005年から2007年までに『Red Orchestra』等のインディータイトルだけでなく、Activisionやid Softwareなど大手パブリッシャーもSteamへ参入。セールも含め、Steamの存在感が濃くなりだした時期でもある)。


筆者の持つ『The Orange Box』PCパッケージ版。
当時はサイバーフロントから通常版と既存プレイヤー向けの優待版の2種類が販売されていた。


《G.Suzuki》

ミリタリーゲームファンです G.Suzuki

ミリタリー系ゲームが好きなフリーランスのライター。『エースコンバット』を中心にFPS/シムなどミリタリーを主軸に据えた作品が好みだが、『R-TYPE』シリーズや『トリガーハート エグゼリカ』などのSTGも好き。近年ではこれまで遊べてなかった話題作(クラシックタイトルを含む)に取り組んでいる。ゲーム以外では模型作り(ガンプラやスケモ等を問わない)を趣味の一つとしている。

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