『ファイナルファンタジーXIII』シナリオの飛び道具 奇跡を起こす「機械仕掛けの神」はありかなしか【ゲームで英語漬け#57】 | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

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『ファイナルファンタジーXIII』シナリオの飛び道具 奇跡を起こす「機械仕掛けの神」はありかなしか【ゲームで英語漬け#57】

人間を振り回す神々の存在、あなたは気になりますか?

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『ファイナルファンタジーXIII』シナリオの飛び道具 奇跡を起こす「機械仕掛けの神」はありかなしか【ゲームで英語漬け#57】
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今回取り上げるのは好き嫌いが真っ二つに分かれる『ファイナルファンタジーXIII』です。リリース当時は『Fable』『The Elder Scrolls IV: オブリビオン』『アサシン クリード』といった自由度の高いオープンワールドが主流になりつつある時期で、『FF』シリーズにも当然高い自由度が盛り込まれるだろうという世評が発ち、その反動で「一本道」と揶揄されました。

ですがプレイしきれないほどボリューム過多になった現在のオープンワールドの後では、逆に戦闘だけに特化するあっさりしたプレイフィールが心地よく感じるものです。PC版で4K表示にすると見違えるほど映像が美しく、特にビルジ湖の輝くクリスタルは絶景です。

練習問題の解答

問1:19世紀のアメリカにおける奴隷制の存続と撤廃を争った内戦で正しいものを選べ。
解:2番 War between the States(南北戦争)

南北戦争は日本独自の呼称で、アメリカでは単に「The Civil War」と呼ぶことが多い。

問2:以下の空欄を埋めよ。フランスにおいて高級店のことを特に「オート( )」と呼ぶ。
解:3番 couture

オートクチュールとはフランス語で「高級な仕立屋」の意味。そのままです。

賛否両論の原因「デウス・エクス・マキナ」

FF13の問題点として挙げられるのが、「奇跡」と揶揄されるような「都合がいい」展開です。何の前触れもなく現れる召喚獣や、ラストシーンにおける一連の出来事など、初回でイベントシーンのみを見ただけでは、何が起こったのかプレイヤーには分からないようになっています。

このような、物語が行き詰まった時に「奇跡」や「偶然」などの都合のいい出来事が起きて強引に進むことを、演劇用語で「デウス・エクス・マキナ」(機械仕掛けの神)と言います。その起源は古代ギリシャまで遡り、舞台のクライマックスで神様役が宙づりの仕掛けを使って降り立ち、人間達を憐れに思い無理矢理ハッピーエンドに持って行く「超展開」の演出に基づきます。

いわゆるご都合主義の筋書きに対して批判的に使われる言葉で、物語のリアリティを大きく損ねるためあまり多用すべきでないものとされています。『FF13』の中でデウス・エクス・マキナを起こす存在については、物語後半で収集できる情報で間接的に明かされており、探索を最後まで進めたプレイヤーのみ知ることができます。

結果として多くの人が世界の全容を知ることなく終わってしまったため、評価を大きく落とす要因になってしまいました。逆に複雑な世界観を考察するのが好きなら、デウス・エクス・マキナの現象を読み解く楽しさが加わります。

結局のところデウス・エクス・マキナを受け入れられるかは好みの問題なので、全員に好かれる作品も、全員に嫌われる作品もありません。むしろ賛否両論であるからこそ、八方美人でない尖った魅力があるのではないでしょうか。

見慣れない新語に臆するなかれ 政府が造り出す「ニュースピーク」の罠

造語がややこしいと言われがちな『FF13』ですが、実際プレイしてみると他タイトルと比べても少ない方で、ネットで流布されているような悪意のある文は出てきません。

ヴァニラ:パルスのファルシとルシは敵。だからコクーンから追い出す。ファルシの近くに住んでいた人も一緒にパルスへ放り出す。パージってそういうことでしょ?
Vanille:Pulse fal'Cie and l'Cie are bad news. That's why Cocoon kicked them out. Live too close to the fal'Cie? One-way ticket to Pulse! That's the Purge in nutshell.

パージについてもこのように説明があり、そもそも「パージ」自体は業界用語にもよく用いられるので特殊な造語ではありません。コクーンの外に放り出すというのは周知の事実で、分かりやすく「移住」や「追放令」とすることも可能ですが、聖府広報では「パージ政策」という文言をあえて使っています。

「Purge」は単純に日本語に置き換えると「粛清」です。清浄を意味する「Pure」に関連する語句で、不純物を取り除くことから、反対分子を排除するという政治の言葉になりました。英語圏では清掃作業などで普通に使われるので、似た意味の「Exile」「Banish」よりも一見聞こえのいい言葉として機能します。

ジョージ・オーウェル「1984年」の「ニュースピーク」のように、政府が国民に負担を強いる時、必ずと言っていいほど新しい言葉を作って、お題目を唱えるように連呼します。「三密」「不要不急」など、最近でもよく見かける風景ですね。

新しい言葉を提示するのは利点があり、言葉に付加される意味合いをコントロールしやすいのです。特に政府が使う言葉には、「これは国を守るために必要なこと」だと強調し、人々が「これを守らなければ社会の敵になる」と思わせる効果があります。

そして、それによって割を食う人たちへの想像をシャットアウトしてしまうのです。これがエスカレートすると民衆が自発的に「社会の敵」を攻撃し始めます。お題目の「棒」を振り回すことに快感を覚えてしまうのです。こうして「パルスは社会の敵」と植え付けられてきた人々は、「下界のルシを処刑しボーダムにいた人々を追放する」という聖府の非道な発表も支持しました。

「1984年」におけるニュースピークの役割は、人々に深い思考を放棄させ、政府に盲目的に従順であることを強いるものです。それに対抗するには、新しい言葉であっても思考停止せず理解に努め、そこから引き起こされる物事の奥まで想像を伸ばしましょう。

練習問題:以下の文を英訳しなさい。

パルスのファルシのルシがコクーンでパージ

英語の前置詞と日本語の助詞がちゃんと一致してますか? 中学校で習う基礎なので真面目に回答してください

《Skollfang》

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