ハードコアゲーミング料理第2回―アメリカ人御用達「箱中華」―ゲームで見るけど食べたことない「アレ」試します【特集】 | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

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ハードコアゲーミング料理第2回―アメリカ人御用達「箱中華」―ゲームで見るけど食べたことない「アレ」試します【特集】

普段食べないアレやコレをゲーマーの視点でガッツリ調理&実食。深夜の閲覧にはご用心。今回は90年代洋画でも度々登場した例の容器の中華です。

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ハードコアゲーミング料理第2回―アメリカ人御用達「箱中華」―ゲームで見るけど食べたことない「アレ」試します【特集】
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ハードコアなゲーマーの皆さん!ゲームを遊んでいる際、こんなことを思ったことはありませんか?「このアイテムよく見るけど、どんな味しているんだろ?」と。私はしょっちゅうあります。

そこで、本記事ではこの疑問を「解消」すべく、名前だけはよく聞くくせに実際の味はよくわからない筆頭である「例の食べ物」を購入&調理、その実態に迫るべく調理していこうと思います。

ありがたいことに、前回のマカロニ&チーズの記事が好評だったとのことで、担当の編集さんから「続けていーよ(意訳)」とのお達しが。これでさらなる未知グルメを(Game*Sparkのお金で)探訪できるはこびとなりました。読者の皆様、本当にありがとうございます。ちなみに、マカロニ&チーズは親戚にプレゼントするといった裏技も使い、着々と数を減らしております。

さて、今回のターゲットはこちら。「箱中華」です。

悲しげフェイスで焼きそばをいただくジャッキー

CyberPunk2077』の作中、主人公と奇妙なめぐり合わせで出会い、またたく間に相棒と呼べる間柄になっていく「ジャッキー」。二人でナイトシティでビッグになるために、とあるフィクサーとのコンタクトに成功したことを話してくれるシーンで、この「箱中華」が確認できます。ビッグになるための第一歩を踏み出すための話をしているジャッキーに私は思いました、「ビジネスの話もいいけど、いったん一口くれ」と。

この『CyberPunk2077』ではたびたび箱中華やアジア屋台の店を見かけるのですが、システム的にそこでは買い物や食事を行えず、歯がゆい思いをしたものです。じゃあ今回は現実で食べてやろうじゃないか!

ワクワクの詰まった箱中華、日本でも体験できる店舗が存在します。その名もPANDA EXPRESS。80年代にアメリカ・カリフォルニアで誕生した「アメリカンチャイニーズ」レストランで、現在日本には8店舗存在します。今回はここ、JR川崎駅直結の「ラゾーナ川崎」へ。

店舗内にあるフードコートにPANDA EXPRESSが出店しています。ちなみに都内では渋谷・MIYASHITA PARKに出店しているそうです。このお店はフライドライス、チャオメン(炒麺)、ミックスベジタブルなど「ベース」と呼ばれる主食と、10種類以上の「メイン」と呼ばれる主菜を選ぶシステムとなっています。今回はベース&メイン1品づつのセット「ボウル」と、単品でメインを1つテイクアウトしました。

ということで、買ってきました。単品で買ったメインは普通のプラ容器に入れて渡されてしまったので後ほど。

フタを開けたところ。ちゃ、茶色い!

中身をアップで。ちなみにベースはフライドライスを選択しました。

メインはPANDA EXPRESSで人気No.1というオレンジチキンを選択。一口サイズのフライドチキンにオレンジソースをからめた、いわゆる酢豚が土台になっているのかな、という印象のおかず。ただ、酢豚よりも酸味はかなり控えめで、甘酸っぱい、というよりも甘い。オレンジの香りと甘さが際立ちます。時間が経って冷めてしまうととフライドチキンが少し固くなってしまうので、温かいうちにいただくべき。

ベースのフライドライスはシンプルな味付け。もし街の中華料理屋で炒飯を頼んでこれが出てきたら「なんか…塩分…足りてなくない…?」となりますが、濃い目の味つけのメインも一緒に頼むこのお店では、むしろこの薄味によってバランスが取れています。

もう一品のメインも今回の「箱中華」というテーマに沿っていただくため、こちらを用意しました。

amazonにて購入、チャイニーズテイクアウトボックス20個入り。お値段約2500円。か…買っちゃった…前からamazonで売っていること自体は把握していたのですが、使い捨て容器20個でこの値段かー…、と考えてしまって二の足を踏む日々でした。

組み立てた状態。この箱には針金で持ち手がついています。このまま持ち歩くには便利かもしれません。でも電子レンジに入れられませんね。持ち帰ったら容器を移して温めるのでしょうか。

オレンジチキンがNo.1ならこちらは人気No.2、モンゴリアンポークです。何がモンゴリアンなのかはよくわかりませんが、日本なら「豚と青ネギの中華炒め」みたいな名前で売られそうなおかずです。オイスターソースや醤油系の、これまた濃いめの味付けに加え、豚肉には片栗粉をまぶして加熱後に柔らかくなるように仕上げてあるようで、テイクアウトして時間が経っても美味しくいただけました。ちなみに何も知識がなかったので、Wikipediaをさっと見たところ、モンゴリアンビーフという名のベースになったお惣菜のページがあったのですが、「モンゴリアンバーベキュー同様にモンゴルとはまったく無関係で、モンゴル料理の技法や食材は取り入れられていない」と、知らない料理名までさらに出された上に謎は深まり、もう何もわかりませんでした。

そしてテイクアウトの帰り道「アレがあるじゃん!」と思って買い足した一品。崎陽軒のシウマイです。「シューマイ」ではありません、「シウマイ」です。今回は「昔ながらのシウマイ」と、「おいしさ長もち えびシウマイ」の2種を購入。

点心系をこういった箱に入れてテイクアウトするのかどうかはわかりませんが、箱に詰めている段階でテンションが爆上がりしたのは事実です。なお、「昔ながら~」はシウマイ弁当でもお馴染みな、冷めてもおいしい一品。えびシウマイは初体験でしたが、「昔ながら~」の数倍ふわふわで、刻んだエビがゴロゴロ入っていて贅沢な味わいが楽しめました。2018年に行われた「崎陽軒 創業110周年・シウマイ誕生90周年記念 90年目の総選挙」で昔ながらのシウマイに次いで2位になっただけはあります。

しょう油入れの「ひょうちゃん」はコマ回しの図柄でした。

最後は鶏のカシューナッツ炒め。最寄りの駅ビルの中華お惣菜屋さんで購入しました。……うん、もちろん美味しいことは美味しいのですが、PANDA EXPRESSのおかずを2品味見した後だと味付けがやさしすぎて特徴がとらえきれません。はからずも日米の中華料理観が再確認できました。

箱中華大集合の図。口から自然に「宴だー!」とこぼしていました。

自分で作って詰め込みたい

ここまでテイクアウトのお惣菜を詰めて楽しみました。が、せっかく箱が山程あるし、自分でも1品作って詰めこむか!と、冷凍エビを近所で購入してきました。そもそもこの企画の名前「ハードコアゲーミング料理」ですし。中華テイクアウトのお店でも営んでいなければ箱中華を自分でひとつ仕上げるなんてこと人生でほぼ無いですからね。これでまた1個人生のレア実績が解除されました。ちなみに以前解除したレア実績は「紙タバコを吸う前に水タバコを吸う」です。

冷凍むきエビを解凍し、塩こしょう、片栗粉、ごま油で下味を付けます。

溶き卵を入れてさらに混ぜます。

片栗粉を入れたバットに移し、衣をつけていき……

via GIPHY

180°Cの油で2~3分揚げーの……

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取り出しーの……

全て揚げます。

ボウルにマヨネーズ、練乳、ケチャップを出し、

混ぜていきます。

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先程のエビを入れたら、

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ガーッと和えて……!

最後に、刻んだカシューナッツ、パプリカパウダーを振りかけたら「エビのマヨネーズ和え」の完成!!

夏場のテイクアウトでは食中毒が怖そうな生野菜も家で作るなら箱に入れ放題。これがテイクアウトしないテイクアウト料理の強みです。

実食してみたところ、我ながらPANDA EXPRESSのメインに張り合えそうなインパクトのある味わい。マヨネーズが練乳とケチャップという2枚のBufferによって強化され、コクとまろやかさがアップ。RPS(Rice Per Second)の非常に高い1品となっています。


普段食べる中華料理でも、箱に入れるととたんに数段階テンションが上がりますね。この後は個人的に箱に中華系の焼きそばを作って入れようと思います。みなさんにも試してもらいたい……ものですが、使い捨て容器を急に20個買おう!とは値段的にもかさばり具合からしてもオススメしづらいので、近くにPANDA EXPRESSがあるという方は試してみてはいかがでしょうか。

撮影後、一人なら全く気にならないのですが、家族で食べる際は箱だとメチャメチャ食べづらいのでお皿に移し替えて出しました。許してほしい。

《KADEN》

三度の飯とゲームが好き KADEN

1986年、横浜に生まれ落ちる。祖父が持っていたPC9800シリーズとFM-TOWNSによって目覚め、Dreamcast版タイピングオブザデッドに教育され、正月に購入したHalf-Life 2とBattlefield 2によって後戻りできなくなる。 最近はゲームにかこつけて料理の記事も上げたりする。

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