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【吉田輝和の絵日記】10年前のネットミーム「そんな装備で大丈夫か?」が今復活!PC版『エルシャダイ』

一番良い絵日記を頼む(編集担当より)。

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【吉田輝和の絵日記】10年前のネットミーム「そんな装備で大丈夫か?」が今復活!PC版『エルシャダイ』
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「そんな装備で大丈夫か?」というセリフを知っていますか?

あれは今から36万……いや、10年前、作中の「そんな装備で大丈夫か?」「大丈夫だ、問題ない」という台詞が大ウケし、発売前にも関わらずネット流行語大賞を受賞したり、動画サイトで数多くのMAD動画が作られたりと、一大ムーブメントを巻き起こしたゲームがありました。

しかし……発売前に盛り上がりのピークを迎えてしまったのか、僕の周りではそれをプレイしている人はあまり居なかったように思います。かくいう僕も未プレイのまま現在に至ります。

そう、今回プレイするのは、crimが贈るPC向け『El Shaddai ASCENSION OF THE METATRON』。本作は、主人公のイーノックが地上界を洪水で一掃する計画を阻止するため、計画の原因となった堕天使を捕縛する戦いを描いたアクションアドベンチャーです。

初期装備っぽいけど大丈夫か?

「あれは今から36万……1万4千年前の出来事だったか……」

ルシフェルの独白からゲームが始まる。

ルシフェルが語るのはイーノックのことだ。72の名前を持ち……言うことを聞かない男だったらしい。

「そんな装備で大丈夫か?」と聞くのはルシフェル。それに「大丈夫だ、問題ない」と答えるのは主人公のイーノックだ。

「ネット流行語大賞にもなったこの台詞、こんな最序盤に聞けるんだ」と感激する。しかし……

一般兵がつけてそうな安っぽい兜に、ところどころ肌が露出している鉄板のような鎧……主人公っぽくない防具を身に着けている。

本当に大丈夫なのか疑問だが、イーノックは自信満々で敵のもとへ向かう。

ムービーが終わり、ここからは操作可能だ。って、いきなりボス戦!?

まずは様子を見ながら操作確認をしようと思ったのだが、追尾する敵の攻撃を受けてしまった。

まさかの一発アウト!

鎧が弾け飛び、恥ずかしいポーズで倒れる半裸のイーノック……。

そんな装備で全然大丈夫じゃなかった……!


筋トレグッズみたいな武器で立ち向かえ!

あわやパンツ一丁でゲームオーバーになるイーノックだったが、ルシフェルが時を巻き戻して事なきを得た。

って……勢い余ってタイトル画面まで戻しちゃってるぞ!

改めてルシフェルから「そんな装備で大丈夫か?」と聞かれ、今度は「一番いいのを頼む」と答えるイーノック。

そうだよ、どうせならいい装備貰っとこ!

バトルヒロインの変身シーンのように一番いい装備を装着するイーノック。

先程のボス戦では素手で戦っていたが、今回は武器アリだ。

しかし……この武器、なんだか腹筋を鍛える筋トレグッズみたいな形状だな……。

「アーチ」と呼ばれるこの武器は、剣のような感覚で敵を攻撃出来る。攻撃ボタン連打でコンボが繋がるほか、ボタン長押しで別の攻撃が発動する。

アーチの他にも3種類の武器があり、それぞれ違った特徴を持っている。

「ガーレ」と呼ばれる円形の武器は、離れた敵にミサイルのような攻撃を放てる。

って、これ……

『リングフィットアドベンチャー』のリングコンみたいだな。

  

3つ目は両手に装着する「ベイル」は、盾のような見た目の通り、破壊力と防御力を兼ね備え、防御しながらの移動もできる攻防一体型の武器だ。

これらの武器は敵も所有しており、気絶させると奪えるのだ。

3つの武器には、それぞれ特性があるので、登場する敵に合わせて武器を強奪して調達するのが良いようだな。

同じ武器でも他人が持っている物の方がよく見える……のは気のせいではない。

武器は使っている内にケガレが溜まって徐々に性能が落ちていくので、適宜浄化をする必要があるのだが、浄化中は隙だらけになり敵に攻撃される危険がある。そこで既に浄化されている敵の武器を奪って使うわけだ。

カツアゲ気分で積極的に奪っていこうっと。

イーノックを見守るルシフェル…もしやお母さん?

一本道を進み、ザコ敵を倒しながらボスのもとへ向かうのがゲームの大まかな流れだ。

若干単調に感じないこともないが、いきなり2D横スクロールアクションに変化したり、ステージの背景を利用した演出などがあったり、飽きさせない作りになっているな。

ちょくちょく現れるルシフェルも良い味を出している。

アドバイスや世間話をぼそっと呟いて去っていく。

またルシフェルはセーブポイントの役割も担っている。

本作はオートセーブが搭載されているため、あまり頻繁にお世話にはなってないが、ルシフェルが天界に電話をして記録をさせてくれるのだ。

その名も「ルシフェルセーブ」だ!

それ以外にもイーノックが落下した時、指パッチンをして時間を巻き戻して助けてくれる。

まさに神様仏様ルシフェル様様だ。

バトルで体力を削られて倒された時はボタン連打をすると復帰出来るシステムがあるんだけど、これもルシフェルが関わっているのかな~?

姿を現していない時にも「はじめてのおつかい」みたいに、どこからか見守ってくれているのだろうな。

ルシフェルをハラハラさせるイーノックのおつかいはまだ続く……!



クリア時間は8時間ほど。ちょっと短い気もしましたが、個人的にアクションゲームはこのくらいサクッと終わる方が好きなので十分に楽しめました。

3種の武器を状況に応じて使い分けるバトルシステムや、3Dから2D横スクロールにと目まぐるしく変化するステージ構成など、10年も前のゲームなのに古臭さを感じませんでした。

「そんな装備で大丈夫か?」「大丈夫だ、問題ない」のキャッチーなセリフがネットで話題になった本作ですが、僕にはその世界観や物語がよく理解できませんでした。作中、ルシフェルが合間合間に現れて物語について語るものの、その内容は断片的でわかりづらかったです。本作を手掛けた竹安佐和記氏による小説版とセットで楽しめば印象は違うんでしょうね。

『El Shaddai ASCENSION OF THE METATRON』はSteamで配信中です。

吉田輝和のプロフィール:自画像の絵日記を20年以上書き続けている謎のおじさん。近年、「ちおちゃんの通学路(KADOKAWA)」や「お稲荷JKたまもちゃん(一迅社)」、「からかい上手の高木さん(小学館)」などの人気漫画のモブキャラとして登場しており、これまでアニメ作品に3回登場した。何故こんなに漫画に登場しているのか、描いた漫画家も吉田本人もよくわからないらしい。 最近、『スカイリム』を二人でプレイする絵日記企画「スカイリム二重人格ロールプレイの旅」をはじめた。同企画の最新話通知用Twitterはこちら。吉田輝和個人のTwitterはこちら
《吉田 輝和》

おじさんの絵を描くおじさん 吉田 輝和

20年近く趣味でおじさんの絵(自画像)を描いていたら、いつの間にかおじさんの絵を描く仕事をするようになったおじさん。「吸血鬼すぐ死ぬ」や「からかい上手の高木さん」など数多くの漫画に、自分でも知らない内にモブとして登場している。 現在はGame*Sparkや他メディアでおじさんの絵やゲームの絵日記を連載中。お仕事の依頼は吉田輝和ツイッターからどうぞ。

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